身体管理学協会ニュース(2023年9月1日発行)

◉今週のごあいさつ

先日、とある医学系のポータルサイトで主要論文の解説を見ていたところ、血糖や血圧に対する「座業中断」の効果についての記載がありました。

詳しい内容はそちらをご覧いただくとして、やはり座ってじっとしている時間が長いことの弊害というのは大きいなと感じます。

半面、「運動運動!!」と力まなくても、座り続けないように適度に体を動かすことで予防につながることも示唆されていました。

運動はもちろんやった方が様々な効果が得られるのですが、普段の生活の中での工夫について私たちはもっと考え、伝えるべきだと思います。

というのも、運動らしい運動は1回1時間週3回行ったとしても、週168時間のうちの3時間でしかありません。

168時間のうちの3時間である程度の健康が手に入るなんて、なんてコスパが良いんだろう!とも思えますが、残りの165時間をどう過ごすかもまた重要なことだと思います。

論文解説を読みながら、そんなことを改めて考えた8月末でした。

◉身体管理指導士®養成講座

2023年5月スタートの養成講座は、認定試験を含めて全日程が終了しました。

次回の開催日程については2023年9月1日現在では未定です。

分かり次第、このnoteやホームページなどでお知らせいたします。


◉内科系身体管理の視点
【第33回:「自律神経の乱れによる不調」】

こんにちは、理事の神谷です。
このnoteを読みくださっている皆様へ、身体管理を指導するトレーナーに必要な内科系関連の情報を、最近のトピックス等を交えてお伝えします。

前回は副交感神経についてのお話でした。

今回は交感神経・副交感神経の乱れが招く不調についてのお話です。

人間の体にとって交感神経はアクセル、自律神経はブレーキのような役割とよく例えられています。

体を動かそう!と思った時に交感神経が働き、スムーズに動かせること。これは車で言えばアクセルを踏み自分の意思の通りに加速できる状態と言えます。
反対に、しっかりと減速し体の働きを落ち着けることをするのが副交感神経の役割です。

このようにアクセルとブレーキがお互いにしっかりと機能する状態であること=良いコンディション

とも言えます。

自律神経の働きが乱れると心身に様々な症状を引き起こすと考えられています。

その主要因とされているのが血流です。

交感神経が必要以上に働くと血管が収縮し、血液が流れにくくなります。

この状態が続くと副交感神経によるブレーキが効きにくくなり、常に体はアクセルを踏んでいるような状態に近づきます。

血流が悪くなるということは、体の各部位に栄養や酸素が行き届きにくくなることでもありますから、各部位にダメージが及んでしまう可能性が高まります。

以下に自律神経の乱れによる身体的な不調と精神的な不調についてご紹介します。

(身体的な不調)
・頭痛
・動機
・めまい
・肩こり
・便秘
・疲労感・疲れやすい・倦怠感
・冷え
・手足のしびれ

(精神的不調)
・不安・抑うつ・モチベーションの低下
・睡眠不足・不眠
・イライラ・情緒不安定
・集中力低下
など

血流の低下は免疫の低下にもつながります。

結果として病気にかかりやすくなったり、血圧が高くなったり、動脈硬化や心筋梗塞・脳梗塞などにつながってしまいかねません。

恐ろしい病気になってしまう前に、自律神経の働きを整えるように努めていきましょう。

◉編集後記

いよいよ9月になりましたが、まだまだ残暑が厳しいですね(汗)

先日、仕事がお休みの日にパンケーキが美味しいと噂のお店に行きました。

噂通りかは分かりませんが、フワフワの美味しいパンケーキをいただき、まさに心が満たされるという感じです。

これもまた自律神経を整えることに役立っているかもと思いつつ、若干の?カロリーオーバーを消費するためトレーニングも行いました。

摂取しては消費する繰り返しですが、行ったり来たりが崩れてしまうと体調を崩す原因にもなりかねません。

私なりの心身を整える方法の一つです(笑)


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