退化の果てに② ~新たに生まれた骨~
2018/06/16に作成された記事です。
こんにちは。
雨の匂いが感じられるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは、以前ブログに書きました
イルカの独特な骨第2弾です!
さっそく尻尾の方をみてみましょう。
下の方に変わった形の骨が並んでいます。
Yの字のようなVの字のような形をしています。
いったい何の骨でしょうか?
この骨はV字骨(ぶいじこつ)と呼ばれています。
イルカを含むクジラとカイギュウの仲間がもっている骨です
(もしもV字骨の化石が見つかったら、少なくともクジラやカイギュウの仲間の骨だということが分かります)。
クジラやカイギュウの泳ぎ方は魚とは異なり、特に尻尾(尾ひれ)の動きが違います。
魚の尾ひれは縦向きについているので、尾ひれを横に動かし泳ぎます。
クジラやカイギュウは尾ひれが水平方向についているので、上下に動かし泳ぎます(いわゆるバタフライ,ドルフィンキックです)。
この尻尾の上下運動をするために必要な筋肉がつくところがV字骨と言われています。
かつて陸を歩いていたと言われるクジラやカイギュウの仲間。
海に棲むようになってから足がなくなっていき、かわりに尻尾が発達して泳げるようになっていきました。
退化の果てに残された骨、新たにできた骨。
ぜひ展示室で観察してみてください!
Na
2018/06/16
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