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【考察日誌】新しいことを始める前に諦めてしまう人が少なくない理由とは?!

こんばんは、芝本です。

先日、新しいプロジェクトにアサインしていただきました。自分にとっては大きなチャレンジだと思えることで「よし、やるぞ!」って気持ちと 「上手くマネジメントできるかな?」って気持ちがせめぎ合っていました。

やっぱり挑戦する方が得るものが大きいと判断してそのプロジェクトに取り組ませていただきましたが、人はなぜ挑戦する前から「失敗すること」を想像してしまうのでしょうか?

行動経済学の「後悔回避性」を基に、どうすればより足取り軽くチャレンジしていけるのか考察していきます。

初めましてこんにちは、「後悔回避性」とは

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「後悔回避性」とは文字通り「後悔しそうなことを嫌がり、避けること」です。 よくやりがちな「上手くいきそうなときは行動し、失敗しそうなときは行動しない」 といったことが「後悔回避性」というようです。

後悔回避とは、意思決定場面において、将来の結果について予測をおこない、後悔による不快な状態を避けるように決定を行うことを指す。余計な行動をして失敗したときや、普段と違うような行動をとって失敗したときには、後悔が大きいため、リスク回避に結びつく。逆に行動しなかったことの予期的後悔が大きいときは、リスクをとることもある。

なるほど、「人は変化を嫌う」とよく聞きますが、それは普段と違う行動をしてうまくいかなかった時の後悔を避けるように出来ているということですね。

人間は後悔する生き物である?!

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人間とは基本的にはネガティブな生き物だと思います。法律で守られている現在とは違い、人類の起源と言われているおよそ500万年前は、弱肉強食の世界でした。そんな中、生き残っていく過程で最も避けるべき「死」に直面する回数が少ない生き物が人間であったのではないかなと考えています。

つまり、人間は最悪のリスクを常に考え、失敗することを避けるようにできているともいえます。随分と時代を遡りましたが、今の資本主義社会で言うところの「お金がなくなる」と言うのも一種の「死」を意味するかもしれませんね。

プロスペクト理論

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行動経済学でプロスペクト理論といわれるものがあります。

これは得する嬉しさよりも、損する苦痛の方が倍以上強く感じるという理論です。下記の記事に分かりやすく書かれているので、より詳しく知りたい人はご参照ください。

プロスペクト理論に基づくと、人間は何かを得ることよりも失うことの方が嫌がる生き物だと言うことがいえます。つまり、人間は潜在的に損することを避けたい欲求が強く現れるように構造されているということですね。

このことは、行動する時に「後悔回避性」が強く働くことの裏付けになります。日常の延長線上にない行動、例えば「起業しなきゃよかった」とか、「こんなの買わなきゃよかった」などなど、失敗を避けるために現状を維持すると言う選択肢を選びやすくなっているのです。

プロスペクト理論と「後悔回避性」の両方を加味すると、人間は何か挑戦する時には損することを嫌い、変化しない選択をする性質があると思います。

しかし逆もまた然りで、現状を維持している方がリスクだと感じた時に人は行動するともいえますね。「失敗するかもしれないから挑戦しない」という選択と、「現状維持は都合が悪いから挑戦する」という二択になれば、人は挑戦する方をとるのではないでしょうか?

上記の二択で考えると、損なのは行動しないことですもんね。

現状維持は都合が悪い状況を作り出すことこそが挑戦するきっかけになりうると思いました。そして、現在は3度目の緊急事態宣言も発令され、行動しないことのリスクが大きくなっていますね。

おわりに

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やらない後悔よりもやった後悔の方が絶対にいいですよ。

まわりを気にしてやらなかったら後悔する
思っていることを伝えきれなかったら後悔する
勝手に限界を決めて挑戦しなかったら後悔する
ただ選ばれるのをずっと待っていたら後悔する
タイミングばかり考えて何もしなかったら後悔する
うまくいかずにすぐに諦めたら後悔する
将来を心配しすぎて今を生きていないと後悔する
どんな自分でも好きにならなかったら後悔する
やらなかった後悔はいつまでも続く
今日は何をするだろう

出典:田口久人さん著書『そのままでいい』より

さあ、今日はなにをしましょうか。


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