家族の理解はある?【Twitterアンケート結果発表】(双極性障害)
皆様、6回目のアンケートにご協力いただきありがとうございます。
今回のアンケートは、104名の方にご回答頂きました!
今回のアンケートの議題はこちらになります。
【家族は病気について理解がありますか?】
結果
今回は、驚きのアンケート結果になりました。
54%の方が「理解はある程度ある」、24%の方が「理解がある」との回答です。
なんと、約8割近くの方が家族の理解を得られているんですね。
「理解がない」は18%となっています。
以下、ネット心理教育研究会スタッフからの意見と解説です。
※今回の記事は、センシティブな内容を含みます。ご注意ください。
病気への理解
うつ病などとは違って、双極性障害は理解されづらい病気ですよね。
お金を使いすぎたり、イライラして当たったり、極端な場合だと警察沙汰になったりと、うつ病より家族に迷惑を掛けてしまうことが多い病気であるとも言えると思います。
家族に理解がないと、家族は家族として辛いでしょうし、当事者も当事者として辛いですよね。
家族との関係に悩んでいる人も多いと思い、今回のテーマを設定しました。
ちなみに、ネット心理教育研究会のスタッフの中では、「理解がない」方が多いという結果でした。(アンケートとは反対)
でも、理解がないからこそ自分たちで何とかするという意識からこういった活動をしているのかもしれませんね。
理解がない家族
・諦めている
・「あんたは情緒のアップダウンが激しい性格だから」と言われて、悲しくなった
・本を渡したことがあるが、なくしたと言われてがっかりした
・そもそも、本を受け取ってもらえない
・通院しているのを8年隠していた
・働けと言われる
・規則正しい生活をしないと、怒られる。好きで、不規則な生活をしているのではないのに
・薬を飲みすぎなのではないかと言われた
理解がある家族
・「病気については分からないけれど、あなたについては分かる」と言われた
・仕事を辞めて呆然としていたときに「前にも悪い時期(学校に行けなくなった)あったよね。それと同じだよ。」と言ってもらえた
・小学生のときに、親が精神科に連れていってくれた
・通院に毎回付き添ってもらえる
・全然理解がないと思っていたが、実は病気関連の本をたくさん持っていた
・「今は良い時期? 悪い時期?」と聞いてくれる
似たような言葉を掛けられた経験がある方もいるのではないでしょうか。
その他に出た意見
・理解を得たいという人ばかりでもない? 踏み込まないことを意識している
・一人暮らしか実家暮らしかによっても違うかも(物理的距離、心理的距離)
・程よい距離感が心地よい人も居る
・理解しないなりに放っておいてくれる
・うつ病だと思われていてもいいから、とにかく病気だと分かってほしい
家族の理解は必要?
理解を求めると自分がつらくなってしまう場合があります。
適度な距離感が重要なのではないでしょうか。
本とかパンフレットを渡しても、「理解してくれたらラッキー」ぐらいの感じでいくのも一つの案です。
公認心理師、布団ちゃんからの意見
家族に限らず、人間関係をうまくやっていくコツの一つとして、「自分と相手の境界線をしっかり引くこと」という考えを持つことがあります。境界線というとピンとこないかもしれませんが、要は「自分と相手は別の生き物」ということです。
「自分と相手は別の生き物」と聞くと、当たり前のことだと思うかもしれません。しかし、家族などのとても身近な人に対しては「理解してくれるはず」と期待しすぎてしまうこともあります。
しかしそういった過度な期待は、「理解してもらえない」という失望につながってしまいます。
当たり前のように思えることを、改めて意識していくことが大切かもしれませんね。
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