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第12夜 孤独のミラノ飯②

はじめに

飲食店を取り上げるとなると尋常ではない文字数になることが容易に想像できたので、
前回はミラノにあるピッツァの店に限定して記事にしました。

ミラノのピッツァだけで3,000字に到達するあたり、美食の国イタリアという国の底知れなさを感じる…

今回の記事はピッツァ以外で良かった飲食店を少しの感想&解説を加えて並べるだけの試みです。

パスタ、肉料理、魚料理、パニーニ
イタリアはピッツァ以外も美食が盛り沢山!

本日もよろしくお願い申し上げます!!


リストランテ篇

Trattoria Milanese dal 1933

店の外観。路地裏にあります。

『地球の歩き方』にも掲載されている、
ちょっとした路地裏にあるお店。
調度品や店内の雰囲気が趣深い。
店員さんはフレンドリー。

その名の通り北イタリアの料理が楽しめる。

私はコトレッタと呼ばれるミラノ式カツレツもミラノ式リゾットも別の店で食べたことがあったので、気分を変えるため、その時に旬だったポルチーニのパスタを注文。

Tagliatelle fresche ai porcini

これが半端ではなく美味であった。

キノコ類を好んで食さなかったが私だが、
ポルチーニは別物であることを知った。

若干お値段は張るが、
それだけの価値が十分にある。

パスタの前にチーズの盛合せ
ドルチェにティラミスも…デブまっしぐら。

Vento di Sardegna

店の外観。

ミラノ工科大学で博士課程に在籍されてる
大先輩が連れてって下さったお店。

ちなみにTwitterで繋がりました。
Twitterすぎょい。

このお店はその名の通り
サルデーニャ料理が食せるお店。
魚介類を楽しめるお店です。

エビーーー!!プリップリであまーーい!!!

サルデーニャです。そうあの
『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』
のラスボス、ディアボロの故郷です。

話が逸れましたが、この店のオススメは
カラスミ(Bottarga)のスパゲティです。
ビジュだけで旨いのが分かりますね。

カラスミのスパゲティ

私は初めて外食で食したパスタが大失敗で
「これなら自分で作った方がエエやん」
状態に陥ってしまったために外食は基本的にピッツァだったのですが、この店が救ってくれました。

※とはいえピザの方が安いので
外食は基本ピッツァだったんですけどね。

流石はイタリア、生魚も塩、オリーブオイル、レモンとシンプル調味料で頂く。

Carpaccio(カルパッチョ)です。

これもまた美味なのだ。

揚げ物(fritto)も美味です。


気軽にご飯篇

Pellegrini dal 1949

店の外観。ランチは大盛況。

ミラノの【街のお肉屋さん】。
ランチ時間帯に限り外に立食テーブルを
設けて出来立ての肉料理を提供している。

リストランテの肉料理より遥かに安い。
席料すら取らない。

メニューはこちら。

出来立てホヤホヤの熱々肉料理は最高。そのコスパと美味しさから人が列を成す。

ミラノ風カツレツ(コトレッタ)だけ値段が高いがコトレッタはで肉を揚げるのに溶かしたバターを使用するためコストがかかり、肉も分厚いためご愛敬。

味付けは塩のみの強気スタイル。
分厚い!!!

私のオススメはTagliata di Manzo
(タリアータ・ディ・マンツォ )
意訳すると牛ステーキである。

ヨダレ出るビジュですね。
これで12ユーロ…価格破壊とはこのこと…
開店と同時にin!!!!

当時の価格は12ユーロで。
レストラン等で肉料理を注文すると
低く見積もっても単品で15ユーロはする。
そこに席料等が加われば20ユーロは越える。

立ち食いとは言え純粋に12ユーロだけで
美味しいステーキが食べれるのだ。

日本でのステーキは脂が多いイメージがあるが、イタリアで見るステーキは赤身が多かったので罪悪感も控えめであった。

【THE 街の肉屋】です。

Panini De Santis - Milano

ミラノで一番美味いパニーニのお店。
1964年からミラノでパニーニを出している。

パニーニの価格としては若干高いが、
店を出るときには大満足になっている。
【お値段以上】という言葉は
この店のパニーニのためにある。

現在はミラノ市内に5店舗を構えている。
(いつの間にか店舗数が増えている…)

下記のCorso Magenta, 9の店が本店である。

こげ茶の木材の色と暖色系の照明の明りと仄暗さ、そしてパニーニの美味しさが相まって、食事中はなんだか恍惚とした気分になりました。

オススメは【RONNY】

・白トリュフクリーム
・パルマ産プロシュート
・ブリ―チーズ
・モッツァレラチーズ
・レモン
・黒コショウ

がパリッとしたパテに挟まれています。

クセになる白トリュフの味と薫り
塩味の利いたプロシュート
クリーミー且つコクのあるブリ―チーズ
モッツァレラの仄かな甘み
レモンの酸味
バランスを取る黒コショウ

全てが溶け合い
得も言われぬ美味に昇華します。


La Prosciutteria Milano Brera

名前の通りプロシュートが楽しめるお店。

店の外観。
メニュー。読みづらいので苦戦する。
パニーニのメニューは別にもある。
玄人はカスタムも可能。

ここはクソデカパニーニが楽しめる。
あとAperitivo(アペリティーボ)も楽しめる。

クソデカパニーニです。
顎の力は要ります。
Taglieri (タリエーリ)
ハムやチーズを肴に酒を飲むアペリティーボ
イタリアはスプリッツが有名です。
レトロな雰囲気が最高ですね。
肉!!肉!!肉!!!

この店も普段から相当繁盛している。
開店時間と同時に駆け込むが吉かもです。


ラーメンも食べたくなるよね。

MISOYA

味噌ラーメン。

ここはもう圧倒的に日本です。
日本的な美味ラーメンが食せます。

ラーメンの質だけで言えばNo.1かも。

MISOYAという店名から味噌を推していますが、醤油ラーメンも相当美味です。

醤油ラーメン。

日本にいれば無限にラーメン屋があるので
店選びに困りますが、ラーメン屋が少ない
ミラノなら真っ先にここを勧めます。

値段も次のTENOHAより安かったです。


TENOHA RAMEN CLUB

TENOHA MILANOは日本の雑貨の販売や、日本文化を発信する展示会などを行っており、イタリア人にも人気を博している。

TENOHA RAMEN CLUBはTENOHA MILANOが運営するラーメン店で常に繁盛している。店内はボクシングをイメージした内装で面白い。

ラーメンのお味も日本人として満足なものである。価格はラーメン1杯15ユーロと少し高く感じられるが、異国の地で日本人としても満足できるラーメンを時たま食せるのであれば安いものだ。

日本のビールや日本酒、
おつまみには唐揚げや餃子などもある。

イタリア人顧客も多く地元人気が伺える。
事前予約が必須なレベルだ。

完食するとボクサーがお出迎え。

OSAKA

入口を入るとそこは日本。

1999年からミラノに店を構える
ミラノっ子に愛される日本食レストラン。

ミラノファッションウィークで
渡辺直美氏がミラノに来た際に
立ち寄った日本食レストランです。

渡辺直美氏が食した油そば。

寿司、ラーメン、蕎麦、うどん、天ぷら等
基本的な日本食は何でも食べられる。

「ミラノで日本食に恋しくなったら
 OSAKAへ行けば良い」
 と言っても過言ではない。

ランチのラーメンセットは16ユーロでラーメンに餃子3つとミニチャーハンが付く。席料と炭酸水の代金を足して約20ユーロ。

20ユーロで成人男性が満腹になります。

ちなみに寿司もステーキもちゃんと美味。

ステーキ!肉!私を肥やすがいい!
出汁巻き美味過ぎて泣きます。

イタリア人の友人を連れて来店して寿司を食べさせたら感動で黙り込みました。(クラシックな寿司は初めてだったらしい。)

これが寿司!SUSHIではなく寿司!!

板長さんには大変に御世話になりました。
イタリアでのお父さんと思っております。


おわりに

皆様、いかがでしたでしょうか?!

私自身、一年間しかいなかったので
未開拓の飲食店がまだまだ多いです。

今回は取り上げなかった店も多いです。

ミラノには中華街があり、
そこには美味しい肉まんや餃子があったり…

美味しい店が沢山あるので
食には飽きようがありません。

書けば書くほどに
イタリアに戻りたい欲求が増しました。

次回は、
カフェと言えばイタリア!
イタリアと言えばカフェ!
ということでカフェ&スイーツ特集です。

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それでは!
第13夜へつづく…To Be Continued…

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