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明るい日は明るい部屋で

今日は台風が来るらしく、窓の外は白くて暗い。こういう日は自然と気持ちも暗くなる。起きてすぐは眩しくない朝に高揚もしたが、十数分で首の痛みに気が移る。

低気圧は煩わしい。台風で天気が荒れるのは子供の頃からなんとなく楽しかった。きっとこんなことをSNSなんかに書き込めば、被害にあって苦しんでいる人も居るのに、と言った批判が来るのだろう。たった今書き込んでいるこれもSNSの一つではあるのだが。見ての通り私のアカウントには荒れるほどのフォロワーもいないので好き勝手できる。話は逸れたが、台風が来ると学校が休みになったり、親が職場から早めに帰ってきたりと、とにかく非日常が楽しかった。

昔から私は空想をすることが好きで、内容はかなり非現実的だった。今でも似たような空想を嗜んでいる。具体的には、ゾンビ世界だったり、魔法と剣の世界だったり、世紀末世界、超能力世界、宇宙大戦、どこかの漫画の世界、といろいろある。そんな空想の世界に入る時にはなんらかのトリガーがある。例えば匂い。洗い立てのぬいぐるみを抱くと柔軟剤の包み込んでくる優しい香りに誘われて、ジャンプスクエアに連載されている某エクソシスト漫画の世界に飛んでいく。理由は明白で、最初にその世界に入り浸った時に記憶していた匂いだからだ。例えば気温と湿度。寒くて湿気が多い雨の日には近未来SFを空想する。寒々しい感じと湿気の持つパンクな感じがちょうど良いのだろう。例えば日の明るさ。眩しい昼下がりは天界に連れて行ってくれる。柔らかい日差しは天使を連想させる。他にもトリガーは存在している。感情の起伏が扉を開くこともある。そのような時はだいぶハードな空想に繋がることが多い。寝てる時に見た夢の連続で空想していることもある。空想世界に集中して入り込みたい時にはあえてその状況を作ることもある。とんだ空想狂だ。そう、こんな日も空想をするには打って付けで、薄暗い空間を保つために電気もつけずに作業する。今日は授業が一限からあるため授業を受けているが。

こんな台風でも見たい夢が見れるのならきっと楽しい。頭が痛くとも気分は高まる。悪天候も悪くない。

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