見出し画像

ゴミの分別、うるさいのは日本だけ? 「ゴミ大国」の実態を聞いてみた

奥さんとの口論の定番ネタの一つ、ゴミの分別

「違う!それはこっち!何度言えばわかるのよ!」という会話は、多分ウチだけではないはず。

スーパーで買ってきた弁当についてたラップはプラゴミ、野菜を保存するために使ったラップは燃やすゴミ…同じものなのになぜなんだ…モヤモヤ…

イマイチ腹落ち感なき日本のゴミ分別。自治体にもよるけど、基本、複雑過ぎやしないか。ご丁寧なことに、これは何ゴミ?がわかるアプリまである。

いや別にアンチSDGsとかではなく、頭が悪くて覚えらんないよ!というだけのことなんですが。こんなにややこしいのには、聞けば納得の理由があるに違いないとしても、苦手過ぎ

日本って、こういうルールに関しては神経質なほど厳密だと思うんだけど、じゃぁさぁよその国ではどうなの?世界中みんなちゃんとやってるわけ?とふてくされちゃったりして。

何だかなぁ

今回は、そんな低レベルな動機を引っ提げて、一例として「ゴミ大国」であるアメリカ出身とカナダ在住のネイティブに実態をインタビューしてみました。いずれも、スピーキング添削アプリSpeakNowの講師たちです。

※記事の最後に、講師の一人とのやりとりの参考動画があります。


ゴミ捨て in アメリカ

Juliaは超名門UCLA(University of California, Los Angeles)出身ということで、学生時代はロサンゼルスのアパートに住んでいました。そこでは…

ゴミには2種類しかない。
「家庭ゴミ」と「資源ゴミ」だ。That's it.

言うじゃないのよ、Julia

だそうで。ほら〜、やっぱり(と言ったらアメリカ人に怒られますが)アチラは大雑把やないの!先進国ですよ?先進国。何がサステイナブルじゃ

ただ、この説明だけじゃ「どう捨てるのか」がサッパリ分かりません!(Juliaは割合いつも悪意なく淡白なんです笑)。

そこで、(もう少し話してくれる)アメリカ出身のもう一人の講師にも聞いてみました。

******

ジョージア州出身(都市不明)のLaurenは、今は東京に数年間暮らしています。日米の違いを聞くにはうってつけですが、いったい何を感じているのでしょうか。

教えて、Lauren

アメリカでは、住む家のタイプによっても違うと言います。
まず、アパートに住んでる場合は、近くにでっかいDumpster(ダンプスター)というのがあり、そこに何でもここに放り込んでOK

Dumpster(写真:TURBOSQUID

あ〜、よくコレ映画で見ますね。路地裏にあって、アクション映画で上から人が落ちくるシーン笑 中に隠れるってのもお決まりのパターン。

ただ、Laurenはガラスやダンボールについては、廃アパート(Waste apartment)まで捨てに行っていたそうです、車で!...
😳え?廃アパート?
と耳を疑って聞き直したら、Waste department(廃棄物処理場)でした。

一方、一軒家に住んでいる場合は、各家庭にでっかい自家用の車輪付きゴミ箱(Rolling trash bin)があって、やっぱり何でもぶち込んでよし。とはいえ、中にはリサイクル用のゴミ箱と分けて出す人「」いるようです。分別は義務じゃないので、環境への意識の差なのか?いずれにしても、ゆるゆる

Rolling trash bin

このタイプのゴミ箱、たまにテレビ番組の面白映像なんかで目にしますが、回収風景が日本じゃあり得ないくらいワイルドというか、男心をくすぐるんですよね。

YouTubeでいい感じの動画を見つけました!
3:45からゴミ収集車のTransformerばりのアクロバティックなゴミ収集風景をご覧あれ♪


ちなみに、Laurenが東京に来てから奇異に映ったのは、古紙回収の方法だそうです。この、ビニルひもで十文字にグルンっと縛り上げて出すやつですね。そんなやり方は、アメリカには当然、ないわけです。ボクは十字に縛るのが苦手で動画みたりして苦労したんだけどな…

写真:王子斎藤紙業(株)



ゴミ捨て in カナダ

さて。カナダはどうなの?? アメリカと似たようなものなのか。

トロント在住のEmmaに聞いてみました。彼女も日本に住んだ経験あり。かつては茨城県に住んで大学で教鞭をとっていたことがあります。

どうなの、Emma?

彼女曰く…(何となくノリでエセ関西弁でお送りしてみます)

ゴミの分別に関しては、全然東京恋しくないわ
ごめんな笑
茨城はめっちゃ厳しかってん。
東京の方がまだマシやったな。
でな、ここトロントではどうかっちゅうと…

Nothingやねん笑

マンションに住んどるんやけど、Garbage chuteってのがあってな。
何でもいいからとにかく袋と呼べるものに何でも突っ込んで、放り込んだらしまいや。

リサイクルする瓶や缶をを分けてもええんやけど、義務やないねん。
ワテは分別しよるけどな。好きやから。ついでに、Compostingもしよう思とる。完全に「オプション」やけどな。

トロントのゴミ捨てはえげつないほど楽(^ ^;)
せやけど、どう考えても環境にはよくないわな。正味、もうちょい日本に寄せてもええんちゃうかとは思うわ。

基本、分別不要とは…アメリカより「えげつない」な笑

Emmaの言う、Garbage chute(ガベージ・シュート)というのは、

こうやって部屋に備え付けの蓋を開けてゴミをポイッ!とすると…
こうやって、でっかいゴミ箱に一直線に落ち、そこに溜まっていく

というもの。これまた映画で、犯人やらお子様サイズの主人公が追い詰められたときに逃げ道として使うものですな。

また、Composting(コンポスト)というのは、生ゴミやら枯れ葉、雑草やらを土と一緒に混ぜて発酵させて堆肥を作ることですね。それ用の容器も売っていて日本でもガーデニングとか家庭菜園をやってる人の間では人気。

Composting

いや、Emma… そこだけ聞くと、意識高い系に聞こえるけどさ。


結局モヤモヤ

いや、もう、ここまで聞いたら、思うことは一つっしょ。

まったく!ちゃんとしなさいよねっ!
こっちが馬鹿みたいじゃん!

狭い島国の片隅で、毎日モヤモヤしながら「これはプラか?燃えるゴミか?」「あ、ペットボトルは昨日だった!」「あ〜、ちょっと待ってまだ行かないで」とかやってんのにさ。地球レベルで見たら、意味あんのかと思ってしまうぜ。(器、小さめ)

いや、間違ってるのはJAPANじゃない。向こうが遅れているだけだ。。きっと。(ただ、聞くところによると、アメリカにはすげぇゴミ分別マシーンがあるらしく、だとしたらそっちの方がよほど合理的だとも思うが)。

え、何ですか?奥さん。
あ、明日は燃えるゴミ?
そうかそうか、はいやりま〜〜〜〜す(- . -)

おまけ

Laurenとのアプリでのやりとりを録画しておいたので、ついでにこちらもお楽しみください。

このアプリSpeakNowを使うと、30秒以内で録音した自分のスピーキングを、JuliaやLaurenやEmmaたちが楽しくしっかり24時間以内に添削してくれます。すごく手軽にコスパよく毎日英語の練習ができるのでボクのお気に入りです。興味のある方はチェックしてみては。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?