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お皿洗い、それはローマに通ず

お皿洗い。

いわゆる作業と言われるようなこと。

ただ漠然とやっている人いませんか?

もしそれを自分でも『作業』として行っているとしたら今すぐに改めましょう。

お皿洗いはちゃんとした『仕事』です。

飲食店のお皿洗い。本当に大変ですよね。
でもお皿を洗ってくれる人がいないと次の料理が出せません。

しっかりとお金をもらうレストランで、使い捨ての紙のお皿やプラスチックのコップを出すわけにはいきません。

皿洗い三年やってようやっと厨房に立てる。

賛否両論ありますが、よく聞く話ではないでしょうか。

僕はこれ、理にかなった育成方法だと思っています。

三年は言い過ぎかも知れないですが、皿洗いには仕事をする上で重要なスキルを身につけさせてくれる要素があります。

それは

『段取り』

チンタラやるわけにはいかないです。
次の料理に間に合わせなければいけません。

サービスとお皿洗い、兼業しているのなら尚更。

お皿を洗う時間とお客様と接する時間。

お店の優先順位はどちらが高いでしょうか?
お店にとってはどちらが利益につながるでしょうか?

初めはお皿を洗うこと、思ってるほど簡単ではないです。

急いで洗えば汚れが落ちない可能性もありますし、手を滑らせてお皿を割ってしまうかも知れません。

ではまず段取りを考えて、よりスムーズにできるようにしましょう。

大きいお皿を先に洗うのか、小さいお皿を先に洗うのか。

はたまたパスタボウルが今足りてないのか、ワイングラスが今足りてないのか。

詰まるところ、今何かを洗う必要があるのか。
ひょっとしたら今ホールを手伝うべきではないのか。

考えうることは無数にあります。

お皿洗いって本当に段取りが鍛えられるんです。

この下積みとを言われるお皿洗いを蔑ろにして、ただの『作業』としてやっていると、厨房やサービスに出たときに凄く不利になります。

と、言うか何もできなく終わってしまうかも知れません。

何故か。

気づいた方もいると思いますが、厨房やサービスって段取りの塊です。

厨房ならばオーダーを受けた順にこなしていたら、料理の完成や提供が遅くなり、待たせてしまうテーブルが出て、席をスピーディーに回転させることができません。
料理をすること自体、レシピという段取りを組んでないと作れないです。

サービスもそうです。
料理の提供、ドリンクの提供、オーダー、入店案内。
優先順位を考えて段取りを組まないと、とてもじゃないけどお客様に満足していただけることはできないです。

たくさんオーダーが入ったとしても、自分の中で段取りを組んで一つ一つ丁寧にこなせば、テンパることも少ない。

お皿洗い、なんでこんなことしてるんだ。

とは思わずに、しっかりと向き合いましょう。

そうすれば、お店がうまく回ります。
未来の自分への投資にもなります。

お皿洗いは、ちゃんとした『仕事』です。



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