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お魚図鑑 君の名は? ナベカ

魚が好きです。
縁あったお魚について情報を集めるnoteです。

個人的に結構好きな、お魚を紹介。

ナベカ

名称:ナベカ、Omobranchus elegans


地域によってナベチョ(那辺ちょ、三崎)、ミシマジョロ(三島女郎衆、静浦)、クイツキ(喰い付き、広島)、ヒビガクレ(皹隠れ、広島)、テンジョウマワリ(天井回り、新潟県大海町)、サンバソウ(三番叟、島根)などとも呼ばれる。(括弧内は 漢字、地域 の順)

「クイツキ」とは犬歯があり人間が手を出すと咬みつくことがあるためで、「ヒビガクレ」はオオヘビガイの殻やイワマテガイの跡穴にすむことから、「ミシマジョロ」は好奇心が強く巣穴から頭を出したり引っ込めたりすることからその名がある。

「噛み付くことがある」については、僕が出会った個体からは想像できない。

分類:スズキ目イソギンポ科


全長:6cm


概要:

沿岸の岩礁性海岸タイドプールに最も多い普通種。

形態:

頭部から体前半にかけて数本の黒色帯、後半から尾にかけては黄色の体色。黒斑点が体側にある。

分布:北海道南部〜九州南部、朝鮮半島、山東半島

北海道南部〜九州南部、朝鮮半島、山東半島に分布。
生息地は、
下記のポイントで遭遇。
 葉山・真瀬海岸・四角いコンクリート枠(2015年6月)
   葉山・柴崎海岸
   下田・爪木崎(2015年9月)
    房総・沖ノ島・入口右側岸壁、島右側岸壁

生活:

オオヘビガイの殻や岩穴に生息する。春にオオヘビガイの殻に赤い卵を産卵する。オスは気長に孵化するまで周囲で見守る。犬歯があり、手を出すと噛みつくことも。

オオヘビガイの貝殻。日本近海にしかいない世界的には珍しい貝とか。

繁殖シーズンは5月から6月。正確には8月まで繁殖期は続くが、前半の方が求愛・産卵を積極的に行っている。
オスとメスの簡単な見分け方は頭の色。
メスは薄い黄色、オスは婚姻色が出ると頭部が黒く色づく。

巣の外を移動しているときにはオスもメスと同じような色をしているため、巣外にいる個体は注意が必要。

繁殖行動を見るのに一番簡単なのはメスの後をつけること。
メスが卵を産む際には特に決まったオスがいるわけでは無く、卵を欲しているオスの巣を訪ね歩き、オスの求愛ダンスが気に入ると、巣内に卵を産む。

利用:

小さいため、食用にはされない。

初夏頃に磯で採集し、持ち帰る人も多いが、高水温に弱いので飼育の際には注意が必要。

観察記録:

20230717

三浦半島で。
穴の空いたゴツゴツした岩場で気配を察知すると、
しゅっと隠れる。

20150614

おじさんが教えてくれたタイドプールの脇の四角いコンクリート枠の外壁をこすると採れた、ラッキー。海外では人気の魚だとか。

20150616

ヤドカリの捨てた巻貝の殻に定住していてビックリ。コンパクトになるのね。

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