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あなたの手が私の心に触れたことを

やわらかな光の降る日
甘い風が世界をなでていく
生まれてきてよかった
孤独や苦悩をこえて
無条件にそう思えてしまう瞬間

あなたの手が
私の心に触れたことを
認めざるを得なくなるのです

すると
私の耳は
木々の葉や鳥や虫、人の足音や車の音などの
ごちゃごちゃとした世界の音に
美しい音楽がひそんでいるのを
聴くのです

私の目は
青い空に愛を
夕焼けに慈しみを
星のまたたきに希望を探して
開かれます

そして
孤独と苦悩のなかにさえ
命の輝きを見つけようと
一歩を踏み出さずには
いられなくなるのです



◇今日の昼下がり、ぬくもりのある甘やかな風が吹いていました。孤独や苦悩のなかでかたまってしまっている心を、優しく、でも抗えない力でほぐしてくれるような。もう10年以上前、ノンクリスチャンだった私が(そのときはまさに孤独と苦悩のなかにいたのですが)ふと「キリスト教会へ行ってみようかな」と思ったのも、こんなふうに優しい風が世界をなでていた日でした。

わたしの魂は悲しんで涙を流しています。御言葉(みことば)のとおり、わたしを立ち直らせてください。
(詩編119:28 聖書新共同訳)
あなたによって心は広くされ わたしは戒めに従う道を走ります。
(詩編119:32 同)


見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから、あい(ai_kotoba)さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。

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