第三アドヴェント ~助ける手

人を助けるのはむずかしい
助ける、ということと
甘えられることとはちがうから

さしのべていた手を
はなすタイミングをまちがうと
大きな傷を負うことだって
あるでしょう
あるいは
傷を負う覚悟もなしに
手をのばすなんて
かるはずみなのかもしれません

そもそも
人が人を助けようだなんて
傲慢といえるのだろうけれど
助けられるのに助けない
そんな選択ができるほど
わたしは器用ではないから
さしのべられる手があるなら
そうしたいと考える

だけど
とうてい自分には助けられない
無理だと思うことだったら
中途半端に手は出せない
自己満足にならないように
それも勇気なのでしょう

それも勇気
どちらも勇気
わたしは小さな人だから
ゆるしてください神さま

第三アドヴェントのはじまりの日に
人を助け続けて
十字架にかかった
あの人を想いながら
いまも、いつもともにいて
助けてくださる
あの人を想いながら

◇見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから
hanakokoroさんの作品を使わせていただきました。
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