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レントに読み始めてよかった!『キリスト・コミッション』

 いまはキリスト教ではレントの期間。イースター(復活祭)の前に、イエス・キリストのご受難を思って過ごす期間です。

 たまたまなのですが、オグ・マンディーノ著『キリスト・コミッション いつでも奇跡はそこにある』を読み始めました。

 主人公はミステリーのベストセラー作家。長年、イエスの復活の謎について本を書こうと調べを尽くしてきた彼は、ある出来事をきっかけに紀元36年のエルサレムにタイムスリップします。そこはキリストの磔刑から6年後の世界。
 そこで彼は、アリマタヤのヨセフに導かれ、キリスト復活の奇跡の真相を知るはずの人物たちにインタビューをしていきます。弟ヤコブ、マタイ、雷鳴の子ヤコブ、ペトロ、大祭司カイアファ、ヨハネ、マグダラのマリアなど……。
 はたして、彼がたどりつく真実とは?

 という流れの物語で、私もまだ最後まで読んでいません。
 なので、どんな真実にたどりつくはこれからのお楽しみなのですが、作者のオグ・マンディーノ自身が信仰の厚い人なので、きっと期待は裏切られないだろうと信頼して読んでいます。

 また、ストーリーとは直接関係ない部分でこの作品のすごいところは、当時のエルサレムの様子がありありと描写されていること。
 街の様子はもちろん、大神殿や異邦人の庭、オリーブ山やゲッセマネなど、聖書に出てくる場所が「どうすればこんなに細かく書けるのだろう?」というくらいリアルに描き出されています。
 本当に、作者が当時のエルサレムにタイムスリップして見てきたのではないかと思えるほどです。

 昨夜読んだのは、弟ヤコブの章でした。イエスさまの幼少期や、ナザレを出て伝道を始めたころの話が語られました。
 これからイエスさまの生涯をたどるようにインタビューが進んでいくのだと思います。
 まさに、レントに読むにはもってこいの内容。いま読み始められたことに感謝です。

◇見出しのイラストは、みんなのフォトギャラリーから
miciluceさんの作品を使わせていただきました。
ありがとうございます。

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