見出し画像

冬が近づくと

 暦の上では立冬を過ぎ、横浜でも今日は冬の到来を感じさせる気温です。冬が近づくと、わたしの脳内ではどうしても、生まれ故郷の北海道の景色が再生されてしまいます。

 どこまでも続く雪原の白さ、キンと冷えて乾燥した空気。つららの下がった軒先、夕闇の中に灯る家々の明かりのあたたかさ、子どものころにあたった灯油ストーブのにおいと熱。

 リアルな質感をともなって再生されるそれらの情景は、つくづく、わたしの創作活動の原点だなあと思います。

 つらい思い出もたくさんあるけれど、ダイナミックな大自然に加え、ガラス細工のように透明で硬質な北国の空気感がわたしの感性を育んでくれました。

 そう考えると、北海道の冬はやはり愛しいのです。


◇見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから
scoop_kawamuraさんの作品を使わせていただきました。
ありがとうございます。

この記事が参加している募集

ふるさとを語ろう

この街がすき

ありがとうございます。みなさまのサポートは、詩や文章を生み出すための糧として、大切に使わせていただきます。また、お仕事のご依頼はページ下部の「クリエイターへのお問い合わせ」からお願いします。キリスト教メディアの出演・執筆依頼も歓迎です。