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この世界は良いと信じられたら

まどろみから醒めると
新緑のけなげさに胸を打たれた
風は世界じゅうの優しさをのせて
目に入らない小さなものへ
消えてしまいそうな弱いものへ
分け隔てなくとどけている

この世界は良い、と
かつて神さまがおつくりになったとき
それは極めて良かったのだ
そして、いまも、きっと

わたしにできるのは信じること
この世界は良く、あなたの愛は深い
わたしの身体は
この世界をめぐる炭素のひとかたまり
ほんの一片に過ぎないのに
あなたは息をふきこんで
愛を与えてくださった

だからわたしはちからのかぎり
この命を生きよう

信頼は感謝を
感謝は安らぎをつれてくる
悲しみの底にいるときにも
あなたはそばにいてくださる
この世界は良いと信じられたら
喜びも悲しみも
いまを乗り越えるちからにしていけるのです



◇日本では宗教という言葉が、カルトの意味で使われることがたびたびあります。もはやそれは定着してきていますから、私は文脈で意味をとらえるようにして、そういう使い方を特に否定はしていません。でも、すこしさみしい気持ちになります。私はクリスチャンで、仕事でも実生活でもそれをオープンにしています。私にとって、信仰は希望。自分の頭で考えて、自分で決めて行動していくための、指針のようなものです。心のよりどころでもありますし、勇気の源泉にもなっています。それがどういうことなのか、思うまま、詩に書いてみました。今日は新緑が美しく、風が優しかったので。


見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから、あい(ai_kotoba)さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。

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