Q「私は親にとって要らない子だと思ってしまう」…信田さよ子さんの名回答がYouTubeで公開中 ~大人にもおすすめ
10代のための相談窓口まとめサイト「Mex(ミークス)」が、ZoomとYouTubeを使ったオンライン相談会を始めました。6月は、「親が重い。逃げたい。親との関係どうしたらラクになる?」をテーマに2回開催されます。
ゲストは、公認心理師・臨床心理士の信田さよ子さんです!
MCは、太田尚樹さん。あらかじめサイトに寄せられた質問に信田さんが答える形で、YouTubeでライブ配信されます。どなたでも視聴OK。
・第1回(6月19日)は、ライブは終了しましたが、現状では録画(アーカイブ)を観ることができます。「私は親にとって要らない子だと思ってしまう」などの質問に、信田さんが真剣に、あたたかく答えています。
↓こちらで視聴できます。
https://youtu.be/9-C-PU96pNc
・第2回は6月26日(金)21:00~22:30、内容は「親との接し方がわからない」など。
↓配信先はこちらです。
https://youtu.be/dvaX53xP0Eo
私は第1回をアーカイブで視聴しました。
素晴らしい内容でした!
実際に寄せられた10代の人たちの悩みはどれも深刻で、おそらく誰にも相談できず、助けてもらえず、苦しんでいるのだろうと思えるものばかり。そしてそれらのどれもが、決して特殊なものではなく、私たちの身近なところで起こっている、起こり得ることなのだと、あらためて思いました。
信田さんの回答は相変わらず的確で、子どもの気持ち、親の側の意識、双方の認識の間にある溝などを、子どもにわかる言葉で説明し、本人がやってみるといいことを歯切れよくアドバイス。MCの太田さんも一緒に悩み、考えて、当事者が具体的にどうしたらいいかを導き出していきます。
印象的だったのは、世間一般的な「常識」論では家族問題で困っている人を救えないという視点です。「常識」は社会を変えられない、世の中をいいほうへ変えていくには常識に対抗する力が必要だというお話。
高橋和巳さんの著書『消えたい』にも、同じような内容がありました。
↓『消えたい』についての記事はこちら。
私自身も『消えたい』にある「辺縁の世界」の住人です。家族問題に関しては、私もやはり「古い常識」に対抗し、世の中を少しずついいほうへ変えていく力のひとつになりたいと願っています。
とにかく、このオンライン相談会は、とても充実した内容でした。最後は虐待の定義を子どもにもわかりやすく説明し、困ったときに相談できる電話窓口の案内も。
親との関係に悩んでいる10代だけでなく、子どもとの関係に悩んでいる親や、私のように子どものころ親との関係に悩んでいた大人が観ても、発見や救いがあると思います。また、仕事やプライベートでそうした当事者たちのそばにいて、援助者となっている人の参考にもなるでしょう。
大人にもぜひ観ていただきたい、おすすめコンテンツです。
↓主催者のMex(ミークス)のサイトはこちら。家族や友達・からだ・勉強など、人には言えないさまざまな「困ったかも」に応じて、全国の相談窓口を検索できるようになっています。
◇見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから、hanakokoroさんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。
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