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海とすべての深淵において

そこに海があるだけで
私は世界の広さを思う
たとえこの身が高台の
この窓にとらわれていようとも

そこに海があるだけで
私は風の自由を知る
引きとめる腕をすり抜けて
透明な風が
世界を飛び回っているように
心も旅ができるのだと

そこに海があるだけで
私は空の夢を見る
波の音は安息のゆりかご
満点の星を
抱きしめて
祈ったら
愛しいあなたに会えるでしょうか

この世はあなたの愛で満ちていて
小さな夜露のひとしずくにも
それは宿っているのだと
信じることができるでしょうか


◇かつて住んでいた小樽の海、そしていま住んでいる横浜の海。それらをイメージしながら書きました。

天において、地において 海とすべての深淵において 主は何事をも御旨のままに行われる。
(詩編135:6 聖書新共同訳)


◇見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから、
Angie-BXLさんの作品を使わせていただきました。
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