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ゆるゆるとクリスチャンライフを生きています ~信じているのは、目には見えないインマヌエル

 ノンクリスチャンだった私が、40代で近所のキリスト教会に行ってみたとき、最初に感じたのは「クリスチャンも、意外とふつうの人たちなんだな」ということでした。
 俗っぽい会話はするし、冗談も言う。人と人との対立や、摩擦みたいなこともある。そんなところに、むしろ私はほっとしました。「高潔な人ばかりだったら怖いな」と思っていたからです。

 それまでに、キリスト教に関する書籍はけっこう読んでいました。聖書も何度か通読しました。けれども、そうした書籍には、一般のクリスチャンが現代の日本でどんな暮らしをしているのかは、ほとんど出てきませんでした。教会に行ってみる前に、インターネットでも調べました。やはり、クリスチャンの日常は見えてきませんでした。

 実際、教派によってさまざまな点で考え方は異なりますし、ひとくちにクリスチャンと言っても人それぞれで信じ方は異なります。だから、クリスチャンの日常はこうですよ、と、ひとくくりには言えない面があります。

↓「信じ方は人それぞれ」については、こちらの記事もご覧ください。

 最大公約数として言えることとなると、毎週日曜に礼拝をしている、とか、三位一体の神を信じている、とか、クリスマスとは、イースターとは、みたいな、いわゆるキリスト教の入門書に書かれているようなことになってしまうのだと思います。
 もちろん、そういう基礎知識はあっていいのですが、入門書を1~2冊読めばわかります。そして、教会を訪ねる前に私が知りたかったのは、そういうことではありませんでした(笑)。
 興味があったのは、もっと、現実的な部分での本音です。

 たとえは、日曜の礼拝は絶対に休めないの? とか、休んだらどんなふうに思われる? とか。日常生活に影響してくるタブーやマストはどのくらいあるの? とか。
 すでに私は40代でしたから、それまでに築いてきた生活や仕事がありました。キリスト教会に通うことで、もっと言えば洗礼を受けてクリスチャンになることで、せっかく築いた生活や仕事にどの程度の影響が出るのだろう? と。それが、かなりの関心事でした。
 私の場合、結果的には、行ってみるまでわからなかった、ということになります。
 ちなみに生活や仕事への影響は、そんなになかったとも言えますし、それなりにあったとも言えます。わりと自分次第の部分が大きかったので、納得しながら受け入れ、変容を進めてくることができました。

 いまはSNSやブログなどで、神父や牧師だけでなく、一般のクリスチャンが発信をしている時代です。発信の仕方も、人それぞれですね。

 私もそのひとりです。
 そして、私自身は入門書に書いてあるようなことではなくて、私自身が受洗前に知りたかったことを発信していきたいと思っています。
 前述の、
 日曜の礼拝は絶対に休めないの?
 という視点でいえば、私はけっこう休んでいるし、それについて「別にいいんじゃない?」という人もいれば、「良くはない」と思っている人もいるだろうなあ、みたいなこと。
 クリスチャンは、聖人君子の集まりではなく、ふつうにいろんな人の集まりです。人間同士の気持ちのすれ違いや、考え方の違いは起こります。
 でも、「人間同士はいろいろあっても、とにかくみんな、イエス・キリストと一緒に歩んでいきましょうよ」という、和解の努力をしていく集まりなのだと、私は理解しています。

 日曜だけ見れば、私は教会にあまり行っていません。でも、毎日のお祈りは欠かしません。
 他の信徒からどう思われるかということはなるべく気にしないで、ゆるゆるとクリスチャンライフを送っています。
(礼拝については、今年はオンライン礼拝が一般化したおかげで、毎週視聴できるようになりました。これは嬉しい! 喜んでいます)
 
 日々、聖書を読んだり、夫と信仰について話したり。こうしてnoteで〈いまどきのキリスト者〉の暮らしを記事にしたり。ゆるゆるしていても、わりと毎日、キリスト教について考える時間は長いかもしれません。それが好きで楽しくてやっています。

 ひとつ、揺らがずに大切にしているのは、インマヌエルを信じること。
 インマヌエルは、「主は共におられる」という意味の言葉です。
 それはつまり、イエスさまがいつも一緒にいてくれるということ。見出しの写真にある砂浜の足跡のように、その姿は目に見えなくても、イエスさまは私の横にいつもいて、一緒に歩いてくれていると信じること。
 そう信じたいから、信じている。ゆるゆるとクリスチャンライフを生きていても、このことだけは、芯に持ち続けています。



◇見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから、Angie-BXLさんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。

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