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あなたがわたしを支えてくれたように

あなたの悩みを
半分でも
ひきとることができるなら
この胸の重みが
少しは軽くなるかもしれない
でも、今の私には
あなたの心がわからない

ひとりで苦しまないで
あなたが私を支えてくれたように
私もあなたの
支えになりたい


◇35年ほど前、高校生のころに書いた詩です。大切な人が、悩んだり苦しんだりしている姿を見て、書いたものだと思います。実際には、誰かの悩みを半分ひきとるなんて、そうそうできることではありません。でも、話してくれさえすれば、悩みに答えは出せなくても、その人の悩みを信じることはできるはず。「それは悩むよね」「それは苦しいよね」と、その人が心に抱えていることの重さをまるごと、そのまま肯定する。多くの人は、そうやって肯定してくれる誰かがいれば、あとは自分のなかに眠っていたちからで、問題に取り組んでいけるようになるのではないでしょうか。「支えになる」とは、相手の言葉を信じる、肯定するということと、とても近いのかもしれません。

 最後に、聖句をひとつ。

慈しみをいただいて、わたしは喜び躍ります。あなたはわたしの苦しみを御覧になり、わたしの魂の悩みを知ってくださいました。
(詩編31:8 聖書新共同訳)

 もし、近くに誰もいなくても……神さまが自分の苦しみや悩みの存在を、無視したり、目を背けたりしないで、見ていてくれる、知っていてくれる、そう思えることで、私の場合はずいぶん支えられています。

◇見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーから、あい(ai_kotoba)さんの作品を使わせていただきました。ありがとうございます。

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