深海の愛 shinkainoai

官能小説を書いています。家庭内で起こる性愛、情交がテーマです。

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マガジン

  • 官能小説

    閉ざされた家庭で繰り広げられる、母と息子、兄と妹、叔母と甥など、近親者同士の性を描いた小説を置いています。

  • コラム

    実際に起こった近親相姦のエピソードや、神話、伝承をまとめています。

  • レビュー

    あくまでも個人の感想です。ネタバレ含みます。近親相姦、家庭内恋愛などをテーマに、映画、書籍、漫画、AVの中から気になったものを紹介します。

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官能小説「美代子さんのおっぱい」

(1) 「こんなこと誰にも言ったらあかんよ……」  布団の上に胡座をかくように座った美代子さんは、着ていたブラウスのボタンを外し、下に着ていたシミーズを捲り上げた。大きな胸がぼろりと零れ落ちると、そっと手を引き、僕を自分の体の方へ引き寄せる。 「こないだみたいに強引なのは嫌やからな……」  脂肪の膨らみの頂きに薄ピンク色の丸い乳輪があった。その乳輪にそっと口をつけると、美代子さんは右手を伸ばして僕のズボンのボタンを外し、チャックを下ろした。 「ほら、はよ脱ぎ」 「う

    • 官能小説「不自然な母親」第1話

       JR長岡京駅を降りて、阪急バスに乗り、15分ほど揺られると、奥海印寺のバス停に着く。  ポンポン山(旧加茂勢山)のちょうど麓にあるこの地域は、少しごみごみとして騒がしい駅前と違い、小泉川の清流があり、その川の下流に沿って、長閑な田園風景が広がっている。  先にバスを降りると、僕は民家の庭に咲いていた馬酔木(アセビ)の花をぼんやりと見つめていた。料金を払い終え、バスから降りてきた母が、背中を向けた僕のリュックを手のひらでパンっと弾いて、前を歩き始める。 「ええとこやろ。

      • アメリカ:近親相姦を容認した新興宗教

         アメリカに近親相姦を容認し、大きな社会問題を引き起こした有名なカルト教団があります。「チルドレン・オブ・ゴッド」です。この教団の教祖であり予言者の故デビッド・バーグは、近親相姦などを禁じる「人間の法律」(主にアメリカの州の法律など)に異論を唱え、近親相姦や自由なセックスを推奨しました。彼はそのことで後に世間からの強い反発に遭います。  ちなみにこの教団の初期の信者にはリヴァー・フェニックスとホアキン・フェニックスの両親も含まれていたそうです。3人はカルト教団の共同生活に資

        • 愛し合う兄妹 処刑台に上ったラヴァレ家のジュリアンとマルグリット

           1603年12月2日、21歳と17歳の兄と妹がパリのグレーヴ広場で処刑されました。二人はフランス北部の裕福なラヴァレ家に生まれたジュリアンとマルグリットです。仲の良い兄と妹だったそうですが、いつの頃から男女の関係に陥り、近親相姦の罪を犯して斬首されたのです。  1603年というと、日本では徳川家康が征夷大将軍に任命された年です。ラヴァレ家はそんな時代、フランス北部のノルマンディー地区で強い権力を持った地元の領主でした。田舎の大きな城に住み、ジュリアンとマルグリットもそこで

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          子孫を残すために息子と…… 手塚治虫『火の鳥 望郷編』レビュー

           小学校低学年の頃、近所の歯医者さんの待合室で、手塚治虫さんの『火の鳥 未来編』を何気に手に取って読みはじめ、そのストーリーに衝撃を受けた記憶があります。  火の鳥から不老不死の力をもらった主人公が、終末の世界で、孤独感に苛まれ、自分の胸を撃ち抜くシーンが出てくるのです。まだ7歳か8歳くらいの子供だったので、漫画の中で、主人公が自殺を試みるという想像もつかない描写に、本を一度閉じてしまうほど、強いショックを受けました。  この未来編には、ムーピーという得体の知れない生き物

          子孫を残すために息子と…… 手塚治虫『火の鳥 望郷編』レビュー

          「大越史記」より ベトナムの皇帝が性的不能を姉で克服?

           現在のベトナム北部を1225年から1400年まで支配した陳朝大越(Trần triều)の第7代皇帝・陳裕宗(Trần Dụ Tông)はインポテンツだったそうです。  彼は第5代皇帝・明宗の十男で、開祐13年(1341年)に長兄の憲宗が早世すると、わずか6歳で皇帝に擁立されましたが、いざ子供を作る年齢になると、インポテンツであることが発覚してしまいます。  皇帝である以上、世継ぎを作らなければならないので、宮廷に出入りしていた医師・鄒庚(Trâu Canh ※中国の元

          「大越史記」より ベトナムの皇帝が性的不能を姉で克服?

          官能小説「母の柔肌〜大和路編〜」後編

          (9)  翌日、昼の新幹線に乗り、東京に戻った。  風邪が残っていたが、母の薬が思った以上に効き、一晩自宅で眠って朝を迎えると、体がすっかり楽になっていた。  会社に行くと、専務に呼び出された。近くにある小さな喫茶店に連れて行かれ、突然昇給を告げられる。 「来月から営業手当とは別に主任手当として2万円つける。今後もしっかりな」  営業部は人の移りが激しく、僕は入社して2年も経たないうちに古参になっていた。主任の肩書きがつき、「頼りにしている」と専務に言われると、悪い気

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          人里離れた山村で、未亡人の母は息子の性を受け止める。中山あい子『奥山相姦』レビュー

           作家・中山あい子さんの『奥山相姦』(講談社、1971年)は、赤根川上流の小部落を舞台に、夫を戦争で亡くし、寡婦となった母のすえと、25歳にして痴呆症を患う息子の近親相姦を描く短編小説です。    以下、小説の物語です(途中までですが、ネタバレを含みます)  太平洋戦争のさなか、ニューギニアで夫が戦死し、寡婦となったすえは以後、夫の母である姑のハツ(78歳)と、夫との間に生まれた若年性の痴呆症を抱えた息子・高夫(25歳)と3人暮らしをしてきました。  3人が暮らす村は人口5

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          戦で夫を失った嫁と姑の情欲の物語『鬼婆』(1964年、新藤兼人監督)レビュー

           『鬼婆』は1964年に撮られた日本のホラー映画です。新藤兼人監督がメガホンを取っています。  ホラーといっても、別に怖い映画を見せられるわけではなく、14世紀を舞台に、湿地帯の村で戦に出た夫の帰りを待つ母と嫁、そこにふらりと現れる中年男が繰り広げる性の人間ドラマが描かれるだけです。  この時代の作品にしては意外なほど濡れ場やヌードシーンの多い映画で、官能作品として見た場合でも隠れた名作だと思います。性に飢え、悶々とした嫁を吉村実子さんが、彼女の情交を目撃し、嫉妬や不安に

          戦で夫を失った嫁と姑の情欲の物語『鬼婆』(1964年、新藤兼人監督)レビュー

          落語の世界の近親相姦 「故郷へ錦」〜母に恋した作次郎〜

           落語の世界で男女の性愛をネタにしたものを『艶笑落語』『バレ噺』というそうです。『バレ噺』のバレ(破礼)は「隠しているものをばらす」という意味からきているそうです。  調べると、近親相姦を題材とした艶笑落語もありました。「故郷へ錦」という落語です。いつ頃書かれたものかわかりませんが、母子相姦が題材となっています。落語の言葉のままだとストーリーが伝わりにくいので、小説風に要約したストーリーを下記に書きます。 ーーーーーーーーーー  ある母親が、家で何かを思いつめて苦しんでいる

          落語の世界の近親相姦 「故郷へ錦」〜母に恋した作次郎〜

          官能小説「母の柔肌〜大和路編〜」中編

           再び横になって肩を抱き、興奮する母を宥めた。  母は僕にしがみついたまま落胆するように息を吐いていたが、気持ちが落ち着くと、目を閉じたまま静かになった。 「大丈夫か……」 「もう大丈夫や。おっちゃんに電話せな……」  姿勢を変えようと思ったが、母は背中にしがみついたまま、体を離そうとしなかった。 「時間聞くわ」 「ナイターやろ」 「今何時?」 「まだ8時前や。2時ごろ待ち合わせたらええんちゃう。電車か?」 「たぶんな……」  母はようやく体を離すと、ふらふらと立ち上

          官能小説「母の柔肌〜大和路編〜」中編

          官能小説「母の柔肌〜大和路編〜」前編

          (1) 「健二、あんた何時に着くんや?」 「富雄の駅をさっき出た。あと10分くらいで着くと思う」  バスターミナルを出たタクシーが富雄川沿いの県道を真っ直ぐに進む。  窓から流れる景色を見ると、自分が通った中学や、よく遊んだ場所、よく歩いた道が、次々と目に飛び込んできて懐かしい気持ちになった。 「今日パートは?」 「あんたが来るいうから休んだよ」 「そう……」 「お昼食べてへんのやろ。用意して待ってたんや。寄り道せんと帰って来るんやで」  母の声が少し弾んでいるのがわ

          官能小説「母の柔肌〜大和路編〜」前編

          日記に書き残された父との近親相姦〜アナイス・ニン〜

           1903年にフランスで生まれたアナイス・ニンは11歳の時から1977年に亡くなるまでの63年間、膨大な量の日記を書き続け、これが後に彼女の作家としての代表作となりました。自分の内面を赤裸々に書き込んだこの日記には、奔放だった彼女の性の経験なども、当時の時代背景を考えれば、大胆すぎるほど自由な表現で書き込まれています。この中には実の父親との近親相姦の経験なども含まれ、これは後に書籍化もされました。  アナイス・ニンの両親はキューバ生まれです。母親は声楽家、父親は作曲家で、パ

          日記に書き残された父との近親相姦〜アナイス・ニン〜

          人食い近親相姦一族・ソニービーンの伝説

           ロンドンのとある監獄が保有する犯罪カタログに、15世紀頃、スコットランドにいたという食人一族の長・アレクサンダー・“ソニー”・ビーン(Alexander Sawney Beane)の記述が残っています。本当に実在したかどうかは怪しい人のようですが、サウス・エアシャイアの洞窟は、ソニー・ビーンの一族が暮らしたと言い伝えが残る場所として今もスコットランドの観光地となっています。 
  ソニー・ビーンは若い頃から粗暴でわがままな性格で、よく周囲とトラブルを起こしていたそうです。2

          人食い近親相姦一族・ソニービーンの伝説

          満たされぬ若妻の不倫劇『菊豆』(1990年、中国・日本合作、張芸謀監督)レビュー

           『菊豆』は1990年に公開された中国・日本合作映画です。監督は1980年代から中国文芸映画を牽引する存在となる映画監督“第五世代”の筆頭であった張芸謀(チャン・イーモウ)監督で、主演はそのチャン・イーモウ監督のデビュー作『紅いコーリャン』(1987年)で主演を務め、公私ともにチャン・イーモウ監督のパートナーであると噂された鞏俐(コン・リー)です。  日本では徳間書店から発売された劉恒(リウ・ホン)の同名小説が原作となっています。1944年の中国を舞台に、土地二十畝と引き換

          満たされぬ若妻の不倫劇『菊豆』(1990年、中国・日本合作、張芸謀監督)レビュー

          母子の秘め事はなぜ起こるのか川名紀美『密室の母と子』(1980年、潮出版社)

           川名紀美さんの著書『密室の母と子』(1980年、潮出版社)は、昭和53年(1978年)当時、年間約1万5000件もの相談が寄せられていた荒川和敬氏の「ダイヤル避妊相談室」(新宿区に拠点があったそうです)で、近親相姦に関する相談が青少年から多く寄せられていたことに関心を持った川名さんが、母子相姦に内容を絞って発生の原因、実態などを分析し「朝日新聞」に発表した内容をまとめた母子相姦の研究書籍です。  同書によると、「ダイヤル避妊相談室」に寄せられた近親相姦の相談は、昭和53年

          母子の秘め事はなぜ起こるのか川名紀美『密室の母と子』(1980年、潮出版社)