中国の兄妹始祖神話 伏羲と女媧
古代中国神話に登場する伏羲(ふくぎ)は、妹である女媧(じょか)と夫婦であったとされています。大洪水が起きたときに二人だけが生き延び、それが人類の始祖となったという伝説上の人物で、2人の肖像はよく蛇身人首の姿で描かれます。
伏羲は『易経』繋辞下伝によれば、易における8つの基本図像である八卦(はっけ)を作った人物とされます。また、結縄の政に代えて書契(文字)をつくり、蜘蛛の巣に倣って網を発明し、魚釣りを人々に教えたとも言い伝えられています。アジアや世界各地に伝播する兄妹始祖