深海の愛 shinkainoai

官能小説を書いています。家庭内で起こる性愛、情交がテーマです。

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  • 官能小説

    閉ざされた家庭で繰り広げられる、母と息子、兄と妹、叔母と甥など、近親者同士の性を描いた小説を置いています。

  • レビュー

    あくまでも個人の感想です。ネタバレ含みます。近親相姦、家庭内恋愛などをテーマに、映画、書籍、漫画、AVの中から気になったものを紹介します。

  • 編集後記

  • コラム

    実際に起こった近親相姦のエピソードや、神話、伝承をまとめています。

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官能小説「美代子さんのおっぱい」

(1) 「こんなこと誰にも言ったらあかんよ……」  布団の上に胡座をかくように座った美代子さんは、着ていたブラウスのボタンを外し、下に着ていたシミーズを捲り上げた。大きな胸がぼろりと零れ落ちると、そっと手を引き、僕を自分の体の方へ引き寄せる。 「こないだみたいに強引なのは嫌やからな……」  脂肪の膨らみの頂きに薄ピンク色の丸い乳輪があった。その乳輪にそっと口をつけると、美代子さんは右手を伸ばして僕のズボンのボタンを外し、チャックを下ろした。 「ほら、はよ脱ぎ」 「う

    • 官能小説「不自然な母親」第6話

       詩織さんが帰ってすぐ、母が家に戻って来た。 「詩織ちゃん、帰ったんか」 「帰ったで」 「何時までおったん」 「さっきまでおったよ」 「二人で何してたん」 「話しとった」  母は靴を脱いで部屋に上がると、買い物袋を広げ、中のものを冷蔵庫にしまい始めた。終わると、服を着替え、流しの前に立って、夕食の準備を始める。 「朝、幸ちゃんと喧嘩になって、急に家飛び出したらしいねん。最初はすぐ帰ってくる思てたらしいけどな、家帰ったらおらんやろ。ちょっと心配なってたところで、うちにおる

      • 官能小説「不自然な母親」第5話

         車の中で母はラジオから流れる歌に合わせてずっと歌を歌っていた。  母の好きな岩崎宏美がパーソナリティを務めていて、彼女の歌がひっきりになしに流れていたからかもしれない。  陽気な母の横顔を見つめながらさりげなく政治の話題を持ち出した。 「おかんはなんで共産党なんか応援してるんや」  母はちらりと僕を振り返り、すぐ視線を前に戻した。 「さっき言うたやろ。あんたはそんなこと知らんでええ……」 「今度、高橋さんと選挙の応援行くんやろ」 「そんなこと聞いてどないするんや」 「

        • 官能小説「不自然な母親」第4話

           峯村さんの部屋で時間をつぶしている間、詩織さんはひっきりなしに何かを話しかけて来た。清楚で大人しそうな見た目からは想像もつかないほどおしゃべりで、話す内容も大胆だった。何かと話を脱線させては下(しも)の方へ話題を持っていく。  途中から、返事をするのにも困って、何度か僕から話題を変えて、暴走気味な詩織さんのおしゃべりを止めた。  ようやく話にひと段落つくと、詩織さんはベッドから起き上がって僕のそばに来た。 「こんなに誰かと話したん、久しぶりや」  手で握ると指の隙間を

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        官能小説「美代子さんのおっぱい」

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          8本

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          官能小説「不自然な母親」第3話

           歯ブラシを洗い、蛍光灯を消してキッチンを離れると、奥の部屋に行き、眠る母の体をそっと覗き込んだ。  母はパンティ以外、何も体に着けていなかった。  暗がりでも、傾けた体の内側で少し横に流れたおっぱいや、その頂きで楕円に伸びた赤茶色の乳輪がはっきりと見えた。腕の脇で息をするたびに胸が大きく持ち上がっている。    熟睡しているのを確かめ、そばに落ちたワンピースを布団の端に退けた。急に母に触れたい衝動に駆られていた。枕元にちょこんと正座をし、おっぱいに恐る恐る手を伸ばすと、乳輪

          官能小説「不自然な母親」第3話

          母はなぜ入水したか 『水で書かれた物語』(1965年、吉田喜重監督)レビュー

           『水で書かれた物語』(1965年)は石坂洋次郎の同名小説を吉田喜重監督がメガホンを取って映画化したヒューマン作品です。母子相姦が題材となっています。吉田監督の妻で女優の岡田茉莉子さんが母役を演じています。 ↓以下ストーリーです。ネタバレを含みます。  平凡な銀行員である松谷静雄(入川保則)は、優しかった父(岸田森)を肺の病気で亡くし、美しい母・静香(岡田茉莉子)と二人暮らしを続けてきました。母は琴曲の師匠をして生計を支えていましたが、父が生きていた頃から町の権力者である

          母はなぜ入水したか 『水で書かれた物語』(1965年、吉田喜重監督)レビュー

          官能小説「不自然な母親」第2話

           結局、1時間以上も彼女の部屋にいた。 「時間のある時でええから、今度、ベランダの草むしり手伝ってくれへんか」  彼女は、帰りがけ、僕をベランダのそばに連れて行って、網戸越しに伸びた雑草の茂みを指差した。   「おばちゃん、屈んでずっと作業してるとな、腰痛なるねん。あんた、平気やろ。手伝ってくれたらちゃんとお駄賃渡すわ」 「は、はい……」  部屋を出ると、日が暮れていた。  登り階段を上がって自分の部屋に帰ろうとすると、ふとアパートの前に犬がいるのに気がついた。 (あ

          官能小説「不自然な母親」第2話

          編集後記:マルグリット・デュラス『愛人 ラマン』を書き写した頃の記憶

           最初に小説を書いたのは、たぶん大学の時です。  当時ちょっとしたミニシアターブームがあって、僕はそれまで好きだったハリウッド映画を突然見なくなり、ミニシアターに足繁く通って、ヨーロッパや中国、日本も含めたアジアの映画をたくさん見るようになったのです。かなりマニアックな映画にハマって、映画の雑誌を毎月買ったりして、映画の世界に浸るようになりました。  好きな映画を見つけると、本屋に行って、その原作本まで買って読むようになりました。やがて、自分でもそんなロマンティックな物語

          編集後記:マルグリット・デュラス『愛人 ラマン』を書き写した頃の記憶

          近親相姦に纏わる悲恋の物語:兄と妹、母と子など、日本各地の伝承

          ◎船明の兄妹地蔵  浜松市天竜区船明には「船明の兄妹地蔵」または「行者山の道祖神」と呼ばれる兄妹地蔵があります。  天竜川沿いの船明の村に暮らしていた仲の良い兄妹が、年頃になっても縁談がなかったために夫婦のように暮らし始めるのですが、やがて二人の間柄は村の噂となり、罪の重さを感じた二人は、手と手をしっかり握り合って天竜川の船明渕に身を投げてしまうのです。そんな二人を哀れんで作られたのがこの兄妹地蔵なのだそうです。現在は長養寺の境内にあり、縁結びの地蔵として崇められています

          近親相姦に纏わる悲恋の物語:兄と妹、母と子など、日本各地の伝承

          妹をヌードのモデルに…「右腕を伸ばして座っている裸像」エゴン・シーレとゲルトルート・シーレ

           ウィーン・ミュージアムのコレクションから発見された「右腕を伸ばして座っている裸像」は、 オーストリアの画家エゴン・シーレ(Egon Schiele)が1910年に妹のゲルトルート(ゲルティ)・シーレ(Gertrude Schiele)をモデルに制作した水彩画です。  ゲルティはこの時代、ヌードで生計を立てていた兄の絵画モデルを度々引き受けています。二人は兄妹でありながら、近親相姦の関係にあったのではと推測されています。 
  エゴン・シーレは1890年に、オーストリア国鉄

          妹をヌードのモデルに…「右腕を伸ばして座っている裸像」エゴン・シーレとゲルトルート・シーレ

          中国の兄妹始祖神話 伏羲と女媧

           古代中国神話に登場する伏羲(ふくぎ)は、妹である女媧(じょか)と夫婦であったとされています。大洪水が起きたときに二人だけが生き延び、それが人類の始祖となったという伝説上の人物で、2人の肖像はよく蛇身人首の姿で描かれます。  伏羲は『易経』繋辞下伝によれば、易における8つの基本図像である八卦(はっけ)を作った人物とされます。また、結縄の政に代えて書契(文字)をつくり、蜘蛛の巣に倣って網を発明し、魚釣りを人々に教えたとも言い伝えられています。アジアや世界各地に伝播する兄妹始祖

          中国の兄妹始祖神話 伏羲と女媧

          肉体が若返っていく謎めいた女に溺れた男映画『飛ぶ夢をしばらく見ない』(1990年、須川栄三監督)レビュー

           『飛ぶ夢をしばらく見ない』(1990年)は山田太一さんの同名小説を映画化した官能ロマンス作品です。突然肉体が若返っていく謎めいた女性と、彼女に翻弄される中年男性の約一年間の短い恋が描かれます。  ちなみに『異人たちとの夏』『遠くの声を捜して』『飛ぶ夢をしばらく見ない』の三作を山田太一さんのファンタジー三部作と呼ぶそうです。メガホンを取るのは『螢川』の須川栄三監督です。突然肉体が若返っていく謎めいたヒロイン・睦子役を石田えりさんが、睦子に翻弄される田浦修司役を細川俊之さんが

          肉体が若返っていく謎めいた女に溺れた男映画『飛ぶ夢をしばらく見ない』(1990年、須川栄三監督)レビュー

          官能小説「不自然な母親」第1話

           JR長岡京駅を降りて、阪急バスに乗り、15分ほど揺られると、奥海印寺のバス停に着く。  ポンポン山(旧加茂勢山)のちょうど麓にあるこの地域は、少しごみごみとして騒がしい駅前と違い、小泉川の清流があり、その川の下流に沿って、長閑な田園風景が広がっている。  先にバスを降りると、僕は民家の庭に咲いていた馬酔木(アセビ)の花をぼんやりと見つめていた。料金を払い終え、バスから降りてきた母が、背中を向けた僕のリュックを手のひらでパンっと弾いて、前を歩き始める。 「ええとこやろ。

          官能小説「不自然な母親」第1話

          アメリカ:近親相姦を容認した新興宗教

           アメリカに近親相姦を容認し、大きな社会問題を引き起こした有名なカルト教団があります。「チルドレン・オブ・ゴッド」です。この教団の教祖であり予言者の故デビッド・バーグは、近親相姦などを禁じる「人間の法律」(主にアメリカの州の法律など)に異論を唱え、近親相姦や自由なセックスを推奨しました。彼はそのことで後に世間からの強い反発に遭います。  ちなみにこの教団の初期の信者にはリヴァー・フェニックスとホアキン・フェニックスの両親も含まれていたそうです。3人はカルト教団の共同生活に資

          アメリカ:近親相姦を容認した新興宗教

          愛し合う兄妹 処刑台に上ったラヴァレ家のジュリアンとマルグリット

           1603年12月2日、21歳と17歳の兄と妹がパリのグレーヴ広場で処刑されました。二人はフランス北部の裕福なラヴァレ家に生まれたジュリアンとマルグリットです。仲の良い兄と妹だったそうですが、いつの頃から男女の関係に陥り、近親相姦の罪を犯して斬首されたのです。  1603年というと、日本では徳川家康が征夷大将軍に任命された年です。ラヴァレ家はそんな時代、フランス北部のノルマンディー地区で強い権力を持った地元の領主でした。田舎の大きな城に住み、ジュリアンとマルグリットもそこで

          愛し合う兄妹 処刑台に上ったラヴァレ家のジュリアンとマルグリット

          子孫を残すために息子と…… 手塚治虫『火の鳥 望郷編』レビュー

           小学校低学年の頃、近所の歯医者さんの待合室で、手塚治虫さんの『火の鳥 未来編』を何気に手に取って読みはじめ、そのストーリーに衝撃を受けた記憶があります。  火の鳥から不老不死の力をもらった主人公が、終末の世界で、孤独感に苛まれ、自分の胸を撃ち抜くシーンが出てくるのです。まだ7歳か8歳くらいの子供だったので、漫画の中で、主人公が自殺を試みるという想像もつかない描写に、本を一度閉じてしまうほど、強いショックを受けました。  この未来編には、ムーピーという得体の知れない生き物

          子孫を残すために息子と…… 手塚治虫『火の鳥 望郷編』レビュー