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エッセイ

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日々を生きていてふと思いついた戯言を書き留めています。珍しい蝶がいたら、ふと捕まえて標本にするみたいに。その時に捕まえないと、もう出会いない感情や、一生書けない心の動きがあるとし…
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#エッセイ

季節の変わり目を和菓子で感じられるような大人になりたい

好きな香りやお茶が晩夏から、秋めいたものへとそっと季節の垣根を跨いでいく。季節の変わり目…

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携帯を握りしめても思い出はできない。

携帯を握りしめてもどこにも行けない。 とは、Fさんのエッセイの一文だ(ったはず)。 ナイフは…

布団至上主義
3週間前
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良質な小説は街の雰囲気を活写するのが上手い

良質な小説や映画では、街の雰囲気をうまく捉えている、と評した映画評論家がいた。 仲野の街…

布団至上主義
6か月前
5

恋なんて上手くなるなよ。不器用に足掻けよ。

だいたいのことは上手くなると嬉しいけれど、恋が上手くなったとの豪語する人がいたらなんだか…

布団至上主義
7か月前
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「つまらない服を着てるとつまらない人生になるわよ」

「つまらない服を着てるとつまらない人生になるわよ」 あるドラマで黒木瞳が、吐き捨てた台詞…

布団至上主義
7か月前
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意外と男の子はセックスが好きではない

吾輩は猫である。 名前はまだない。 と、猫の視点で書き出したのは、夏目漱石である。猫の視…

布団至上主義
8か月前
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人生がぱっとする人と、ぱっとしない人を分けるものは情報の質だ。

人生がぱっとする人と、ぱっとしない人を分けるものは情報の質だ。 大学時代に、大学院の教員が酔って話していた。 高田馬場の安居酒屋で聞いた時はよく分からなかった。しかし、最近腑に落ちた気がしたから文字に起したい。 村上春樹が述べるように、「ある種のストーリーは、数年経ってから急に腑に落ちる事がある」。 それは人生経験の積み重ねや、ライフステージが変わったことに起因する。 あるとき、ふと急に腑に落ちるのだ。 ちなみに、こんな書き出しから始めるが、筆者はエリートではない。 高

頭が悪くならずに恋することなんてできない(過激派)

恋人と駅のホームでまたねって手を振った寂しさをひきづって、5分くらい「にゃーん」しかLINE…

布団至上主義
8か月前
3

ビジネス書と学術書の違い。

主語が大きな話し方になってしまう。 ビジネス書と学者が書いた本は大きく構成が違う。 ビジ…

布団至上主義
9か月前
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頭のいい人は常に仮説を立てて生きている

『頭のいい人が話す前に考えていること』に出てきた、「頭のいい人は常に仮説を立てて考えてい…

布団至上主義
9か月前
15

心の余白

バッファは大切だ。 バッファとは余白のことを表す。 ** 例えば、心の余白。 限界までキリ…

布団至上主義
9か月前
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ミスをして終電で帰ったお風呂で「死にたい」と呟く

新卒で4月に入社したとき、「期待の新人」「23卒のホープ」と思われたかった。 1ミクロンも想…

布団至上主義
9か月前
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どこまでいっても1人だから寂しいんだ

繁華街や居酒屋から吐き出された人を見ると、ふと「どこまでいっても寂しいんだよ、誰かと一緒…

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進研ゼミ受験コースみたいに、幸せになる方法コースもやってくれよ。受講したいよ。

10代後半、全国3位を取って進学校に行った。中退してニートになった。 「幸せになるにはキャリアを駆け上がるぜ」というマッチョな考え方についていけなくなって心と体を壊した。 その後に、日向ぼっこする猫みたいにひだまりでお昼寝する3年間を過ごしてから社会のレールの隅っこにそっと戻った。 戻った時には、高校の時の同級生たちは海外に行っていたり名前の有名な企業でバリバリ働いていたりして、背中すら見えなくなっていた。 それまでの人生は「流される同じ学校に進んだ人と同じことをして