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エッセイ

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日々を生きていてふと思いついた戯言を書き留めています。珍しい蝶がいたら、ふと捕まえて標本にするみたいに。その時に捕まえないと、もう出会いない感情や、一生書けない心の動きがあるとし…
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#小説

良質な小説は街の雰囲気を活写するのが上手い

良質な小説や映画では、街の雰囲気をうまく捉えている、と評した映画評論家がいた。 仲野の街…

布団至上主義
2か月前
5

恋なんて上手くなるなよ。不器用に足掻けよ。

だいたいのことは上手くなると嬉しいけれど、恋が上手くなったとの豪語する人がいたらなんだか…

布団至上主義
3か月前
15

「つまらない服を着てるとつまらない人生になるわよ」

「つまらない服を着てるとつまらない人生になるわよ」 あるドラマで黒木瞳が、吐き捨てた台詞…

布団至上主義
3か月前
12

意外と男の子はセックスが好きではない

吾輩は猫である。 名前はまだない。 と、猫の視点で書き出したのは、夏目漱石である。猫の視…

布団至上主義
5か月前
13

頭のいい人は常に仮説を立てて生きている

『頭のいい人が話す前に考えていること』に出てきた、「頭のいい人は常に仮説を立てて考えてい…

布団至上主義
5か月前
15

心の余白

バッファは大切だ。 バッファとは余白のことを表す。 ** 例えば、心の余白。 限界までキリ…

布団至上主義
6か月前
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進研ゼミ受験コースみたいに、幸せになる方法コースもやってくれよ。受講したいよ。

10代後半、全国3位を取って進学校に行った。中退してニートになった。 「幸せになるにはキャリアを駆け上がるぜ」というマッチョな考え方についていけなくなって心と体を壊した。 その後に、日向ぼっこする猫みたいにひだまりでお昼寝する3年間を過ごしてから社会のレールの隅っこにそっと戻った。 戻った時には、高校の時の同級生たちは海外に行っていたり名前の有名な企業でバリバリ働いていたりして、背中すら見えなくなっていた。 それまでの人生は「流される同じ学校に進んだ人と同じことをして

性欲について

性欲の輪郭を捕まえたくて言語化した文章です。 あるエッセイストは「わけが分からないまま生…

布団至上主義
9か月前
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「君の夢を見たよ。君と寝る夢だった」

「君の夢を見たよ。君と寝る夢だった」 そんなLINEの通知が描写される小説を読んだことがある…

布団至上主義
9か月前
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深夜に好きな人がDMを募集していたから、感情に任せて送ったラブレターという名の駄文…

深夜に好きな人がDMを募集していたから、感情に任せて送ったラブレターという名の駄文。 ----…

布団至上主義
10か月前
13

読み返して燃やしたくならないなら、そんな手紙は送らずに燃やしてしまえ。

深夜に読み返したら赤面して燃やしたくならないなら、そんな手紙は送らずにほんとうに燃やして…

布団至上主義
10か月前
14

4月に一つの物語も期待しないほど、私はまだ完全に人生を諦められてはいなかった

まとまりがない大学時代からいまを振り返る懐古です。全てに迷っていて、言葉にすれば少しは足…

布団至上主義
11か月前
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社会人とは、スマートで恋愛にも慣れていて頭を悩ませることなんてない生き物だと思っ…

かっこいい大人になりたい、というぼやきです。 *** 性格が悪いけど大手商社でゴリゴリに…

布団至上主義
11か月前
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「主人公になりたい」という子供じみた自意識を捨て去りたい。

子供っぽい自意識を完全には捨てきれていないから、大学にいた頃も、仕事をする時も「他の人より成果を出したい」と思ってしまう。たぶん、人生の主人公になりたいのだろう。 でも、高校以降で所属している集団は同じ難易度の入学試験や、入社面接を突破している集団なので、自分と同じかそれ以上に優秀な人が集まっているし、先輩はその優秀さの上で数年間ある熱量と時間を掛け続けてきた人だ。だから、1番になるどころか、人より劣ることも多々あった。 その度に心のどこかが、しょんぼりしてしまうことがあ