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上白石萌音さん、初武道館コンサート「MONE KAMISHIRAISHI 2023 at BUDOKAN」/感想。

こんにちは。桜小路いをりです。

昨日、上白石萌音さんの初武道館コンサートに行ってきました。

コトの発端は、昨年9月のnote。萌音さんのアルバム「あの歌-1-」の記事や、エッセイ『いろいろ』の記事を投稿したときに、すごく温かいリアクションをたくさんいただきました。

それから、ふと思い立って萌音さんのオフィシャルサイトを見てみると……あったんです。「チケット抽選受付中」の文字が。

なんてジャストなタイミング! と応募してみたところ、当選しました。ありがとうございます……!

なんと、今回のコンサートが、私の人生初の現場ソロ参戦。

初武道館という特別な機会に、萌音さんのコンサートを聴かせていただいて、圧巻の3時間を過ごすことができて、本当に幸せな経験でした。

今回の記事は、萌音さんのコンサートレポートです。ぜひ最後までお付き合いください。

全体のセットリストはこんな感じ。

「なんでもないや(movie ver.)」
「きみに」
「ストーリーボード」
「ハッピーエンド」
「白い泥」
「Little Birds」
「一縷」

<あの歌メドレー>
「世界中の誰よりきっと」
「木綿のハンカチーフ」
「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」
「オリビアを聴きながら」
「みずいろの雨」
「君は薔薇より美しい」
「勝手にしやがれ」

「豊多摩の低い月」
「幸せの秘密」
「牢番の娘の嘆き」
「いつも何度でも」
「ジェリーフィッシュ」
「愛すべきブルー」
「ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス」
「スピン」
「君の名前」
「懐かしい未来」

<アンコール>
「舞妓はレディ」
「The Voice of Hope」
「夕陽に溶け出して」

デビュー当時の曲から最新の曲、ミュージカルの楽曲、カバー曲まで。

萌音さんのこれまでの軌跡、足跡が感じられるようなセットリストでした。

個人的に嬉しかったのは、「『あの歌』メドレー」。
ノンストップの15分間のメドレーには、改めて萌音さんの実力の高さを感じました。
私は「あの歌-1-」から萌音さんのファンになったので、すごく嬉しかったです。しかも、大好きな「みずいろの雨」と「勝手にしやがれ」を生で聴けて感無量でした。

「みずいろの雨」は、突き抜けるような萌音さんの歌声が印象的で、音源とはイメージがぐるりと変わりました。オリジナルの雰囲気にも近いような、「強い女性」という感じ。地に足の着いた、圧巻の歌声でした。

「勝手にしやがれ」は、萌音さんの仕草も歌声もカッコよくて、ライトの演出も迫力があって、痺れました。

私自身、70年代、80年代の楽曲には好きな曲も多いのですが、実はちょっと、それを周りに言うのが恥ずかしいな、と感じることもありました。
どうしても、周りには流行りの曲を追う子が多いので。

でも、昨日、すごく楽しそうに「『あの歌』メドレー」を披露する萌音さんを見てからは、「私も、もっと堂々と『好き!』って言っていいのかも」と感じています。note上では言える「好き」を、リアルでもたくさん言えるようにしていきたいです。

話が逸れました。次に行きます。

「『あの歌』メドレー」の後、カラフルなノースリーブのドレスから、モノトーンを基調にしたシックな衣装に着替えた萌音さん。
続いて、ミュージカルの曲が披露されました。

私は、ミュージカル界隈にはほとんど明るくなく、「いつか行ってみたい……」と思いつつも、萌音さんの舞台は、まだ見たことがありません。
なので、昨日、ほんの少しだけでも萌音さんの演技に生で触れることができて、すごく嬉しかったです。

「豊多摩の低い月」、3人の女性の演じ分けがすごく素敵でした。しっとりとした綺麗な曲と、萌音さんの優しいお声が耳に心地よかったです。

そして、そのあと! なんと、サプライズで井上芳雄さんが登場されました。お昼まで福岡で「エリザベート」の公演をやっていらっしゃったそうです。

リハーサルなしのぶっつけ本番でのデュエット、2曲とも圧倒されました。台詞が始まった瞬間から、舞台上の雰囲気ががらりと変わって、役者さんのすごさを感じます。

井上芳雄さんは、以前、NHKの「クラシックTV」で、SixTONESのきょも(京本大我さん)と共に『エリザベート』の「闇が広がる」を披露されていて、アンコール放送も何度も見ていました。
生で歌声を聴くことができて、とてもとても嬉しかったです。

おふたりの声が重なったときの、重厚感といいますか、熱量といいますか。ぐっと心に語りかけてくるような、迫力満点の歌声に包まれる贅沢な時間でした。テンポのいいMCも楽しかったです。(すごい瞬間に立ち会ってしまった……。)

その後の、萌音さんの『千と千尋の神隠し』の「いつも何度でも」も、めちゃくちゃ好きでした。伸びやかで、優しい歌声で、聴きながら「『温かい声』って、こんな声のことを言うんだろうな」と考えていました。

ミュージカル曲の披露も含めた、今回のコンサート全体で感じたのが、「役者さん」としての萌音さんのすごさです。
演技面には明るくないので、「すごい」という言葉に凝縮するしかないのですが……できるだけ頑張って言葉にしようと思います。

私は、曲が切り替わるたびに、萌音さんの纏う空気といいますか、雰囲気が、すっと変わるような感じがしました。そして、その空気感が、武道館全体に伝わっていくような。

しかも、曲が終わってMCに入ると、その曲に合わせて萌音さんが纏っていた空気感がすっと消えて、「萌音さん」に戻るんです。
それぞれのミュージカルの曲を歌うときと、オリジナル曲を歌うときの歌声も印象が全く違って、「これが『女優さん』か……」と強く感じました。

各曲がもつ世界観だったり、色彩だったり、雰囲気だったり。
音楽を、音楽がもつ背景ごと大切にするというスタンスまで、感じられたような気がします。

そして、ミュージカル曲の後は、再びオリジナル曲に戻って、最新アルバム「name」からの披露。
大好きな曲がいっぱい聴けて、嬉しかったです。特に印象に残ったのは、「スピン」と「懐かしい未来」でした。

私は、萌音さんのアルバムを聴いているとき、いつも「私ひとりのために歌ってもらっている」ような気持ちになります。それだけ、心にすっと沁みこんでいくような、優しい癒しのお声です。

私がすごく驚いたのが、その印象が、コンサートでも全く変わらなかったこと。

コンサートの、突き抜けるような萌音さんのお声でも、「私ひとりのために歌ってもらっている」という印象は変わりませんでした。
それが、「懐かしい未来」では特に感じられたように思います。
優しいのに力強くて、温かくて、「光」を声にしたら、きっと萌音さんのお声になるんじゃないかな、と感じます。
特に最後のシャウト、圧巻でした。ライトの演出も相まって、すごくドラマチックな本編の締めくくり。

アンコールの「舞妓はレディ」も、とても可愛らしかったです。10年ぶりの披露だとか。仕草も舞妓さんっぽい振る舞いに変えていて、素敵でした。

そして、少し早いですが、萌音さん、25歳のお誕生日おめでとうございます。
サポートメンバーさんのサプライズの「ハッピーバースデー」の演奏も、声が出せないお客さんに代わって「ハッピーバースデー」を歌う萌音さんも、みんな素敵でした。終始、温かいステージで、その温もりを心に分けてもらえたような気がします。

もちろん、MCも見どころ、聞きどころ満載。お茶目な萌音さんをたくさん見ることができて楽しかったです。初のコンサートソロ参戦でしたが、普通にMCで笑って、ペンライトを振って楽しんできました。(ペンライトの振り方、ちょっとSixTONES担が顔を出していたかもしれません……。)

グッズもどれも可愛くて、散々迷ってから、ペンライトとステッカー、キーホルダー、スウェットをお迎えしました。
ちなみに、スウェットはブルーグリーンです。仕舞い込むのはもったいないので、普段使いします。

改めまして、萌音さんを始め、今回のコンサートに関わった全ての皆さんに感謝を。
温もり溢れる素敵なコンサートを、ありがとうございました!

昨日のコンサートを思い出したら、きっと、どんな日も「明日がもしも晴れるなら何をしよう」と、思えるんだろうな。そして、そのたびに、萌音さんたちに背中を押してもらえたような、温かい気持ちになれるんだろうな。

そんなふうに思えるコンサートでした。

いま、アンコールの最後の最後に披露された「夕陽に溶け出して」を聴きながら、記事を書いています。
昨日の一瞬一瞬を大切に記憶に収めて、明日からも頑張っていきたいです。

今回お借りした見出し画像は、蝋梅の写真です。温もり感のある雰囲気が素敵で、選ばせていただきました。私の萌音さんのイメージは「淡い光」と「優しい黄色」なので、ぴったりです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。