創作をするあなたに、「プロセカ」を推したい。
こんにちは。桜小路いをりです。
今年に入ってから、「プロセカ」こと「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク」をプレイしています。
ちょっと前に新グッズも発売されて、宵崎奏ちゃんと、青柳冬弥くんのクリアファイルも買ってしまいました。
今回は、「創作をするあなた」に向けて、プロセカをご紹介する記事です。
この記事では、小説、エッセイ、日記などの文章表現、すなわち「書くこと」に重点を置いて「創作」と表現させていただきます。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
ストーリー・キャラクターについて
「王道」の青春ストーリー
「プロセカ」をプレイしていて、いちばん感動したのは、そのストーリー。個性豊かな登場人物たちが、それぞれの夢に向かって努力していく姿を鮮やかに描いています。
メインの登場人物は、全員が高校生。彼らは、「本当の想い」が作り上げた「セカイ」という不思議な場所に出入りすることができ、5組のユニットそれぞれに「セカイ」があります。
そこでは、初音ミクちゃんなどのボーカロイドのキャラクターたちが待っていて、「本当の想い」を見つける手助けをしてくれます。(ボーカロイドキャラクターたちは、「セカイ」によって、それぞれキャラデザや性格が異なります。)
ひとつひとつのイベントストーリーは、起承転結がはっきりしていて、まさしく王道。
しかし、王道だからこその安定感と安心感は、創作をするときにぜひ参考にしたい……! と思う部分ばかりです。
また、ひとつひとつのイベントストーリーはもちろんのこと、各ユニットの「メインストーリー」と「キーストーリー」と呼ばれるお話を順に読んでいくと、その一連の流れも大きな起承転結になっているように思います。
イベントストーリーをいち早く読むために、最近はイベントが始まったら速攻でリズムゲームをするようになりました。お陰さまで、反射神経が壊滅的な私も、少しずつ上達しています。
伏線と、キャラクターたちの関係性
シンプルなストーリーでも物足りなさを全く感じさせないのは、ずばりこの部分だと思います。
伏線の張り方で、特に「わー! いい!」と思ったのは、『夏祭り、鳴り響く音は』というイベントストーリー。それぞれツンデレな東雲姉弟の関係性が、すごく好きでした。
また、キャラクターどうしの関係性も、かなり緻密で楽しいです。
姉弟や兄妹どうしの繋がりはもちろんのこと、幼少期からの関係性や、ユニットや学校を越えて、部活動や音楽を通した繋がりも散りばめられています。
そして、それぞれの関わり合いがストーリーの中でしっかり効いてくるところも、すごく素敵です。
幼少期の体験が「今」に繋がる
プロセカでは、各キャラクターたちの幼少期の体験が「今」に繋がっていることが多いです。
そのため、両親や周りの人たちにもしっかりとキャラクターデザインがあります。
幼少期にこんな体験をしたから、今、こんな性格になっている。
幼少期のこんな体験をきっかけに、夢を見つけた。
そんな「原体験」が「本当の想い」に繋がっていて、幼少期の設定(なんて表現を使うと夢がありませんが……)がいかに大切か教えてくれます。
少しずつキャラクターの過去が紐解かれていくのも、おもしろく飽きさせないポイント。
ついでに、幼少期のキャラクターデザインがみんな可愛いです。カードイラストになっていることもあるので、つい集めたくなります。
ボーカロイドについて
様々な性格、様々なキャラクターデザイン
先ほども書きましたが、ボーカロイドたちは、存在する「セカイ」によってキャラクターデザインが異なり、性格も違います。
初音ミクちゃんを見てみると、例えば、「25時、ナイトコードで。」の「誰もいないセカイ」にいるミクちゃんは、こんな感じ。
(オッドアイが見える画像がこれしかありませんでした……。)
幼い感じの拙い話し方をしますが、どこか大きな包容力も持っています。
ちなみに、通常のキャラデザはこんな感じです。
そして、「MORE MORE JUMP!」の「ステージのセカイ」にいるミクちゃんはこんな感じ。
もとのミクちゃんにいちばん近いのは、この「ステージのセカイ」のミクちゃんです。「電子の歌姫」の名の通り、歌って踊って、メンバーの先輩的な立ち位置にいます。可愛い。(すみません、可愛いしか言ってません)
ミクちゃんの他にも、鏡音リンちゃん、鏡音レンくん、MEIKOさん、巡音ルカちゃん、KAITOくんがそれぞれの「セカイ」に存在しています。
まず間違いなく推しが見つかるうえに、それぞれが違う立場で頑張る高校生たちを手助けしてくれる姿が、すごく素敵。
私自身、自作の小説の登場人物について考えるとき、時折参考にしています。
ボーカロイドという存在の大きさ
突然ですが、「Blessing」という曲があると思います。
私は、この曲こそ「ボーカロイドが歌うから、ひときわ輝く曲」だと思っています。
そう思う理由は、ここの歌詞です。
「来世も一緒に祝おう」という言葉に、これだけ説得力があるのは、「ボーカロイドだから」だと思うんです。
人間は、いつかは居なくなってしまうけれど、「ボーカロイド」は、きっと、いつまでもそこにいる。
その場所で、歌って、待っていてくれる。
だから、プロセカで描かれているボカロさんたちにも、不思議な安心感と包容力があるのだと思います。
いつでも、その場所に行けばそこで待っていてくれて、必要な言葉をくれる、という存在を「ボーカロイド」で描くプロセカは、きっと、本当にボカロを愛している方たちが作られたのだろうな……と感じます。
こんなふうに、じかに「ひとつのコンテンツへの愛情」を感じられる作品って、すごく素敵だと思うんです。
自然と、「私も……!」って思えるので。プロセカのお陰で、日々創作へのモチベーションが爆上がりしています。
音楽について
書き下ろし曲を味わう
プロセカでは、ユニットのイベントが開催されるたびに、ボカロPさんの書き下ろし楽曲が追加されます。
プロセカをプレイし始めてから、「この曲、プロセカの書き下ろし曲だったんだ……!」と驚くこともしばしばです。
それまでボカロで聴いていた曲を、今度はプロセカのユニットの歌唱で聴いて、さらに、その曲が書き下ろされたイベントのストーリーを読んで……と、1曲で何度も美味しい。
個人的に、プロセカのストーリーを読んでがらりとイメージが変わったのは、「ロウワー」でした。
もともと、「flower」バージョンも「ニーゴ(=「25時、ナイトコードで。」の略称)」バージョンも両方聴いていたのですが、ストーリーを読んで、「そういうことか……!」となりました。
ぜひ、あの瞬間は色んな方に体験していただきたいです。
「書き下ろし」なだけあって、どの曲も、キャラクターの想いや考え方にリンクする部分がたくさんあります。さらに、楽曲提供するボカロPさんが毎度豪華なので、いつもワクワクが止まりません。
(この世の中に、素敵なコンテンツも素敵なクリエイターさんも多すぎる。最高かよ、と常に思っています。)
新しく実装される曲を心待ちにする
書き下ろし曲の他、プロセカには、人気ボカロ曲なども続々と追加されています。
お陰さまで、苦手意識の強かったリズムゲームも、楽しくプレイできています。聴き馴染みのある曲は、やっぱりプレイしやすいです。
また、私は決してボカロに詳しいわけではなく、2020年辺りからボカロ曲をたくさん聴くようになったので、まだまだ知らない曲だらけ。
しかし、プロセカのお陰で、日々色んな曲に出会えています。
最近、プロセカでひと目惚れならぬ「ひと耳惚れ」したのは、この曲。
イラストも可愛いし、曲も可愛い。ゆったりテンポなほんわりした雰囲気が、めちゃくちゃ好きです。癒されます。
今まで知らなかった曲を聴くと、はっ! とアイデアが浮かんでくることもあるので、プロセカに追加される曲は、毎回楽しみにしています。
お陰さまでアイデアが尽きないです。
まとめ
「創作」って、時には苦しいこともつらいこともあって、でも、そんな時間も含めて愛おしい。そんな時間であり、活動だと思います。
「プロセカ」は、私にとって、創作の楽しさ、面白さ、素晴らしさを、プレイするたびに教えてくれるゲームです。
創作をするあなたに、「プロセカ」の魅力が少しでも伝わっていますように。
そして、ひとりでも多くの方が、「創作」の魅力を知ってくだされば、ひとりの物書きとして、とても嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 私の記事が、皆さんの心にほんのひと欠片でも残っていたら、とても嬉しいです。 皆さんのもとにも、素敵なことがたくさん舞い込んで来ますように。