ねじりハチマキ 一本締め-空想会話
わいの力強さ、伊達じゃないでぇ~
こんなでっかーい流木、作家さんが見つけてくれたんさぁ~
ほんで精魂込めて一刻、一刻
ほんで魂入るんじゃぁ~
デザインなんて最初からあるわけがない
直感よぉ~
直感に従い一刻一刻
刻まれるんよぉ~
思いがどんどんわいに伝わる
そりゃぁ、わいだって最初から素直に彫られたわけちゃうんよ
生まれてこのかた育て上げたこの体に傷つけようっていうんだから
お前なんかに何ができるんかって
だが違ったんよぉ~
違ったんたよぉ~
彼の思いは
彼はわいに新しい命を吹き込もうとしたんよぉ~
自然の美
朽ち果てるものに美を与え、今一度、生の役割を与える
こうやっておまえさんたちの視界に入り、心に伝わるように
わいのでかさ、彫職人の心意気と込められた愛をなぁ
彼のいいとこはわいをこの砂浜に置いたことじゃ
そうすることでわいは再び年を取る
この地で自然の中で自然に沿った年のとり方おな・・・・
おーっとついしけった気持ちになってもうた・・・
ほなっいこか
今日も元気に"ねじりハチマキ 一本締め"
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