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ミラノ生活、初海外生活。

自分が外国人になるということ。

ミラノに引越してきて間もなかった時のこと。全く言葉が分からず、毎日アドレナリンがMAXで不安を通り越して興奮していました。自分以外の人間はほとんどいわゆる西洋人。鼻が高く目も髪も肌の色も人によって違う。正直最初はみんな美男美女に見えてました。すれ違うたびに後を振り向かざるを得ないほど。

あー、なんで日本人とこんなに姿や形が違うのだろうと思いました。当時はまだ自分に自信が無かったので常にアジア人であることがコンプレックスのようにも感じていました。

言葉の壁。その壁の壊し方。

引越して間もなく仕事もしていたので普段からイタリア人と接する機会には恵まれていました。言葉がわからないまま仕事をするのはかなり大変でした。最初はお客さんにまず挨拶。ずっとカタカナでメモしたイタリア語の文章をお客さんが来るたびに連発してました。最初に覚えたフレーズはPiacere sono Shinichi,sono appena arrivato dal Giappone quindi non posso parlare bene l’italiano.でした。“初めまして、私はシンイチです。日本から来たばかりでまだイタリア語が上手に話せません。”という意味です。

これをずっと1か月以上繰り返していました。するとある日、“あなた、それ前回も私に言ったわよね?私のこと覚えてないの?笑”とお客さんに言われてすごい恥ずかしかったのを覚えています。会ってもう2、3回目にもかかわらず、初めましてとずっと言っていたのでした。恥ずかしいし悔しいと思いました。心の中で”もっといろんなフレーズやバリエーションで覚えないと!“と決心しカタカナとアルファベットミックスでもいいからとにかく日常で使えそうなフレーズを辞書で調べて例文などから見つけだし。ひたすらメモ帳に書き出し、書いたことはその日のうちに人に話す。つまりインプットとアウトプットをほぼ同時に続ける。仕事だけでなく道を歩く時もレストランに食べに行く時も飲みにバーに行く時もクラブに踊りに行く時も僕はそのメモ帳を欠かさず持ち歩き、人と会ってはそれを開き呪文のように唱えていました。イタリア語の呪文

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女の子の名前もしっかり忘れないように書いておく。友達になりたいというフレーズのすぐ下に。笑 これは後から見るとちょっと恥ずかしいが、こんな感じで楽しみながら勉強をしていました。当時スマホもなかったしGoogle翻訳もない。紙に書いてひたすら言葉にする。僕の中ではこれが一番自分に合った語学勉強の方法だなと思っています。

仕事とプライベートの境がなかった。

仕事で使うフレーズはプライベートで覚えて仕事に活かす。また仕事で覚えたフレーズもプライベートで活かす。外で友達を作りその友達を呼んでお店ではお客さんとしてカットする毎日。とても充実していて楽しい毎日でした。だんだん言葉も理解出来るようになり一年経つ前には念願のイタリア人の彼女もできました。仕事と遊びの境がないのは今考えればあまりプロフェッショナルではないとは思いますが、イタリア生活間もない23歳の当時の僕にとっては良かったのかなと。

最後に一言。

今は時代が変わってネットでなんでも検索出来て、必要な情報が簡単に手に入るようになりました。僕の体験談が海外、海外生活に興味がある方々のために少しでも役立てばと思います。

次回は美容師としてのお話をさせて頂きます!

チャオ!

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