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「アドレスバー」はインターネットにおけるクリエイティブセンスの一丁目一番地。

「アドレスバー」はインターネットにおけるクリエイティブセンスの一丁目一番地。

私がこういう考えを持つようになったのは割と最近のことで「2019年6月27日」でした。


知っている人も多いと思いますが、この日は「みんなのごはん」というwebメディアが「更新停止」を発表した日です。

人気オウンドメディアだったこともあり、更新停止を残念がる人がたくさんいました。



私も「怪獣酒場」や「ペロリ」「森さんのインタビュー」を愛読しており、patoさんをはじめとした好きなライターさんが結構いたりして、「みんなのごはん」が好きでした。

だからこそ、この知らせを知り非常に残念な気持ちになったのをよく覚えています。


がしかし。

私はそれと同時に「あること」に感動しました。


それは「更新停止をお知らせするページ」の「URL」でした。

http://r.gnavi.co.jp/g-interview/see-you-again


「see-you-again!? 😭 」


誠実な本文に胸を打つのみならず、「see-you-again」というメッセージ性のあるサブディレクトリに心を鷲掴みにされ、余計「みんなのごはん」のことが好きになってしまったのです。


「URL」にこれほど感動を覚えたのは後にも先にもこの時だけ、と言っても過言ではありません。


冒頭の話に戻りますが、私はこの時を皮切りに

「アドレスバー」はインターネットにおけるクリエイティブセンスの一丁目一番地。

という考えを持つようになりました。



そして、それから時は経ち。

「see-you-agein」のお約束通り「みんなのごはん」が戻ってきました。

みんなのごはんは、更新停止を停止します。と。


2020年4月、みんなのごはんは、更新停止を停止します。

突然すいません。でも、9ヶ月間、ずーっと考えてました。

みんなのごはんにできることが、インターネットの世界にはまだあるはず…更新再開、かっこ悪いけど、やります。やらせてください。

更新停止中は単なるアーカイブとしてしかインターネットの世界に存在できていなかったのに、SNSでみんなのごはんの記事をシェアしてくれたり言及してくれたりで、毎日、ホントすいません…そんな気分でした。

更新停止のあいだ

ツイッターのアカウント、フォローしたままでいてくれてありがとう
はてなブログ読者、解除しないでいてくれてありがとう
Googleの検索から、よくぞたどり着いてくれてありがとう
森さんの連載を、いろんなメディアでスピンオフやってくれてありがとう
ヨッピーさんのたこ焼きレシピ、試してくれてありがとう
patoさんの醤油記事、最後まで読んでくれてありがとう
あのライターさんのあの記事を読んでくれてありがとう
あの記事を読んでお店に行ってくれて、本当にありがとうございます

明日からまた、読んでやってください…!

読者の皆さんの“食べたくなる”を作ります。

外出を控えねばならない時期だからこそ、せめて今はインターネットの中で読者の皆さんと飲食店の出会いをたくさん作りたいと思ってます。

いつか飲食店にリアルに足を運んで、日本中で元気に乾杯できる日のために…!

2020年4月9日
ごはん太郎ことみんなのごはん編集部一同

このお知らせにおいても私の目をひいたのはURLの「サブディレクトリ」でした。


https://r.gnavi.co.jp/g-interview/we-are-back


「we-are-back!!! 😭 」


新型コロナウィルスで苦境に立たされている飲食業界の力になりたい。

リアルに飲食店に足を運んで乾杯できる日常を早く取り戻したい。

今私たちができることは更新を停止を停止すること。

「みんなのごはん」であるために。


「we-are-back」というたった3文字のサブディレクトリには、こうした想いが凝縮され詰め込まれている。

そう考えたら私は「see-you-agein」の時のように、再びほっこり&ウルッときてしまい「みんなのごはん」への好意がまた膨れ上がりました。


「webページの名前」

このように聞くと「サイト名」や「記事のタイトル」にばかりに頭が行きがちかもしれません。


ですが思うに、アドレスバーにある「ドメイン」や「ディレクトリ」もそのページの「名前」と呼んでいいはず。


しかも、これは経験則ですが「ドメイン」や「ディレクトリ」の方が記憶に長期で残りやすい。


こう思うからこそ私は「ドメイン」や「ディレクトリ」を考えること・取得することは重要なブランディングワークだと認識しています。

そして、ジャンル的には「ネーミング」という解釈。


この世界でドメインの価値を感じている方は資金を投じることにも躊躇がありません。

最近私も数万円のドメインを一つ取得したばかりなのですが、以上のような視点がこの行為の支えになっていたりします。

今回のお話が何かの参考になれば幸いです。



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6月分もお楽しみいただければ嬉しいです。



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