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森の美術館見学ツアーレポート

1月28日(土)に川崎町で、実際に染め物を作っている現場を見学させていただきましたので、本日はそのレポートをお届けします。

向かった先は川崎町にある森の美術館
実はこちらの代表をされているのは、2年前のしなやかカフェでゲストとしてお話してくださった木ノ瀬さん。
当時の一部メンバーが染め物プロジェクトを進めているという話をした所、快く見学を受け入れてくださいました。

11時に到着し、素敵な薪ストーブですっかり暖まったお部屋へ。
ここでまず木ノ瀬さんから森の美術館の説明と、木ノ瀬さんが主に行っている藍染めについてのお話があり、その後館内を見学させていただきました。

職員室だった部屋は現在、調理室として使われています
東西の織機が並ぶ一室に子ども達も興味津々
入口を入ってすぐ、sowというこだわりのお店がオープン

館内には東西の古い織機や紡ぎ車が設置してあり、糸を染めて自分たちで織っても面白いね!なんていう声も。

続いて建物に隣接した藍染小屋へ移動しました。

染料やその材料を加温するためヒーターを設置している小屋
藍の染料を溜めた甕。毛布で保温してあります。
「すくも」と呼ばれる藍の葉を発酵させたもの

実際に藍染をする時に使っている藍の染料を見せていただいたり、その素となる「すくも」(藍の葉に加水加温して発酵させたもの)を見せていただきました。
小屋に入った途端、鼻を刺すツーンとした発酵臭がすくもから漂い、現場でしか体験できない匂いも嗅ぐことが出来ました。

同じ染料でも、媒染液によってここまで色が変わります

お昼休憩をはさんで、午後は改めて木ノ瀬さんから染め物のお話を聴きました。
基本的には身近にある素材で染め物をしてきたという木ノ瀬さん。
ススキや紅花といった植物から染料を作り、様々な媒染液を利用して染めた糸をサンプルブックにしていました。
東北ではなかなか自生していないので刈安の見本はありませんでしたが、近い所でススキのサンプルがありました。
同じ染料でも媒染液によってここまで色が変わるんだ!という驚きで、メンバーのワクワク感も高まったようです。

藍染した糸を美しく魅せるためのオリジナル商品

メンバーから木ノ瀬さんへ、どのような商品を作っているかという質問がありました。
木ノ瀬さんは、ご友人の作家さんと共に、染めた糸が美しく見えるタッセルのアクセサリーを作ったことがあるそうです。
糸の量や長さを試行錯誤し、このようなタッセル型になったのだとか。

そして「まずは実際に染めてみると良いと思いますよ」という木ノ瀬さんの言葉であっという間の見学ツアーが終了しました。

実際に染め物を行っている工房を見学し、お話を聴いたことで色々と学びがあったようです。
以下メンバーからの感想を一部掲載します。

大人のプチ遠足、とても楽しく希望も頂きました。建物への光の入りがとても美しい場所でした~✨
木ノ瀬さんもsowさんも、私も普段から思う食の事、環境のこと、生き方を実際に形にして実践されている現場を見て、話を直接きいて、心強さとその生き方に共感しました。お店で何気ない世間話でsowさんが「無ければ自分が作れば良い」、木ノ瀬さんの「わからないけど、まずやってみる」との言葉にとてもエネルギーを感じました。

メンバーSさん (一部抜粋)

森の美術館、インスタで写真とかは見ていましたが、実際に見るのとは、全然違いますね。一つ一つが感動でした。
暖かくなったら、また行ってみたいです。景色も今とは全然違うでしょうね。

メンバーOさん (一部抜粋)

さて、「まずはやってみましょう!」と締めくくった今回の見学ツアー。
2週間後を目途に、実際に刈安染めを行う計画が進行中です。
以前の作戦会議でも話題になったタマネギ染めや桜染めもどうなるのか、非常に楽しみです。

それではまた。

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