馴れ合いの果ての言葉。

力を持った文章は力強くその足で駆け抜けた。
その道中にはいろんな武器を持った者たちが、そのものの足を止めた。
怖くて足がすくんだ。足は言葉だ。踏みしめる音がする。
苦しい。悲しい。笑い。涙。
全てが混在していて、とても黒に近いグレーだった。
そこに綱渡りの1音1音が足音を立てないように綱渡りしている。
どこかしらから罵倒のそよ風が吹いている。
それがキリキリと腕を痛める。心が沈む。
僕はこの静寂と別れを告げることにした。
下に脱いだコートが滑り落ちていく。また新しい服で行けばいい。また新しい服で行けばいい。
果ての果てまで行けばいい。言葉の鎧を身にまとい。

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