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成果よりも労働時間が大事という課長を許す会社に悩んでいる話

製造業にテレワークを導入するという難題に取り組む姿勢から、比較的問題児のK課長が『成果は出なくても長く会社にいる方が正義』という価値観が明るみに出ました。

いつものようにどうやって組織をよくするかを考えましたが、心が折れました。

これを読んでくれているあなたに有益な情報は与えられないかもしれませんが、僕の現状を見て率直なコメントが欲しくて記事を書きました。

他部署の取り組みを紹介してもらえることに

普段は製造業に属する企業の新米課長としての気づきや、経験、考察、組織を変えるための苦悩についてnote投稿をしている『ケツアゴ新米課長』と申します。

工場勤務の製造業と相性の悪いテレワークを早く・抵抗なく取り入れるために努力し、効果の出た方法を昨日の記事にまとめました。

おかげさまでうちの課員の方々は順調にテレワークを取り入れてくれているのですが、『K課長』率いる隣の課ではテレワークの取得率はいまだ0%のままです。

当然製造業の中でもテレワークにしやすい部署と、そうでない部署があります。

とは言っても政府の要請に応えたり、通勤をなくすことによる課員の感染リスクを減らしたり、来るべき近未来の常識にキャッチアップするためと放置していい理由はありません。

そんな状況を見かねてか、僕とKさんの共通の上司である部長が気を利かせてくれました。

旧知の部長職の方に、K課長と同じ仕事をしている別の部署のテレワーク取得に対する取り組みの紹介をお願いしてくれたのです。

聞けば、教えを乞う相手の部署はK課長と同じ役目の部署にもかかわらず、全員が週に2日以上のテレワークを取れているというではないですか!!

部下である僕を含めた課長たちが集まる会議で、うちの上司である部長がそんな機会を設けてくれたところから今日の記事のメインが始まります。

K課長のリアクションから透けた価値観

部長:~と、いうわけで相手に時間を取ってもいました。
   webで打ち合わせするので皆さんも時間を取ってください。
   向こうの方が言うには、一番大事なのは『思い込み』だそうです。

たまにしか気の利かない部長ではありますが今回はかなり大当たりで、我々課長連中を巻き込んだweb打ち合わせの前に、勘所を聞いといてくれたようです。

『製造業にはテレワークはできない』という思い込みを捨てて、一回やってみるとか、できない理由をつぶしていくことで実現したといことのようです。

普段は気の利かない部長がここまで丁寧に向こうに確認してくれたのは、おそらくK課長の部署でテレワークの取得が全く進んでいないのを気にしてのことだったと思います。

そこで、部長は次にこう続けました。

部長:話を聞いて、同じ手法を使うだけでいいです。
   ぜひともK課長も打ち合わせに参加してください。

それを聞いたK課長のリアクションはこうでした。

K課長:うちみたいな課はテレワークなんて取れませんよ。
    無理です。

一番の障害は『できないという思い込みである』と聞いた直後にこのリアクションでした。

部長もここまで頑張ってお膳立てしたのに突っぱねられてしまい、ちょっと焦ったようでした。

部長:そうはいっても話を聞いて、同じやり方をパクればいいだけですよ。
   労力の費用対効果は高いですから、聞いてみましょうよ。

するとK課長からのカウンターはこうでした。

K課長:うちは課員の仕事の調査をやってますから。

調査をやっているから他部署の活動を参考にしないでいいわけではありません。

そもそも今さら自分の部下がどんな仕事をやっているかを調べているとは・・・

根本的に部下の仕事を把握していないのも問題だし、昨年のテレワーク取得指示からいったい何か月経っていることか・・・・

その後部長がK課長を説得するやり取りが何ターンかあったのですが、最終的にK課長のこんなキレ方で終わりました。

K課長:僕が時間をかけて仕事をしてるんだからいいでしょ!
    成果が出ているかどうかなんか関係ないでしょ!

僕がたまに書いている『大企業の闇』シリーズ常連のK課長の根底にある考え方が垣間見えました。

K課長は成果が出ているかどうかより、自分が何時間働いているかが大事なんです。

いや!!!!逆だろ!!!!!!

と心の中で突っ込んだのですが、すぐに合点がいった点もありました。

K課長はいつも22時過ぎまで事務所に一人残って仕事をしています。

K課長にとっての正義は『誰よりも長く座っている事』だったのです。

そう思うと、今までのK課長の行動で理解できなかった部分が一気に腑に落ちた感じがしました。

どうやって社会のルールを教えるか?

成果は二の次。どれだけ自分が大変だったかに対して給料が払われる。

大変であれば成果は出なくていい。

こう思って仕事をしているK課長。

このK課長にどうやって価値観が真逆であることを伝えるか、そして行動を変えてもらうように仕向けるか。

いつものように『0秒思考』を読んで得た強力な武器である『頭の中身を紙に書き出しまくる方法』を使って考えました。

が、今回は全くどうすればいいかがわかりませんでした。

現在52歳のK課長。この考え方で30年間仕事をしています。

K課長はこの仕事の取り組み方で出世し、1000万円をこえる年収を手にしています。

会社給与規則の関係で、役職上横並びの僕よりもはるかに高い年収です。

これは会社からの『あなたは優れている。そのまま頑張りなさい』というメッセージに他なりません。

30年も会社からたしなめられることなく、築き上げた価値観をいまさらどうやって変えることができるでしょうか。

何枚もの紙に頭の中身を書きだし、整理し、ネガティブな要素を消し、必死に取り組みましたが思いつきませんでした。

努力に疑問を感じてきた僕は正しいのか?甘えか?

僕は常々次のように思ってサラリーマンをしてきました。

・すべてが自分向けてお膳立てされた環境はあり得ない
・だからこそ不満を言わず、あるべき姿を自分で作るべき
・その努力を絶えず続けた先に有能な会社員が生まれる
・どの組織・会社でも通用する力を身に着けよう

今でもこの信念に間違いはないと確信しています。

ですがこの会社でこの努力をし続けた先に、僕はなりたい会社員像にたどり着くのでしょうか。

僕が日々悩み・試し・努力していることは、本当は必要のない事なのではないでしょうか。

K課長の出世を許しているの会社に問題があるのではないか?

K課長だけではない、僕の記事に登場するいろんな人を育てた会社自体が諸悪の源ではないのか?

そんな会社にいつまでも籍を置いて、努力し続けることは他の会社で努力を続けることと同じだけ成長できるのでしょうか。

そもそもこの会社で14年キャリアを積んできた自分は、外の会社から見たらK課長と同じなのではないでしょうか。

今年で40歳。今年から親になりますし、住宅ローンの返済も始まります。

心が折れかかっているのかもしれません。

今日はあったかいお風呂にはいって、少しをお酒を飲んでゆっくり寝ようと思っています。

まとめ

今日は読んでいただいたあなたに何かを与えられる記事にはなりませんでした。

申し訳ありません。

『成果よりも自分がどれくらい時間をかけたかが大事』というK課長の発言に度肝を抜かれました。

このK課長の価値観をどうやったら変えられるかを考えましたが、ギブアップしてしまいました。

この会社で努力することに心が折れてしまったのですが、それが甘えなのか・妥当な判断なのかに悩んでいます。


僕の現状を見てどう感じておられるでしょうか?

叱咤・ご指導なんでも構いませんので客観的なご意見を頂戴したいと思っております。

コメントいただけるととてもうれしいです。


こちらの記事は似たテーマの記事を集めた『大企業のリアル』というマガジンにも登録されています。

大企業イメージと実情のギャップに悩みながら奮闘して改善を目指す姿を投稿していますので、もしよろしければこちらもご覧ください。


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