スイゾウくん

劇症1型糖尿病に発症して19年目。 三大合併症の恐れもなく元気な日々を送っている。 今…

スイゾウくん

劇症1型糖尿病に発症して19年目。 三大合併症の恐れもなく元気な日々を送っている。 今日に至った紆余曲折とこれからも元気に居るため 日々の過ごし方を記録していく。

最近の記事

ドイツ土産

娘の留学時代の友だちが日本に遊びにきていて、そのお友だちからいただいたお土産がこちらにも回ってきた。ドイツ人の父親と日本人の母親をもち、ドイツで暮らしている子だ。 いただいたのど飴。 その子は私と同じように1型糖尿病に罹患していて、今はインスリンポンプを着用、24時間インスリンコントロールをしているということだった。 その子はビーガンをつらぬいているということを聞いた。 ビーガン、環境や動物保護を目的として、動物性の食品や製品を避けている人たちをさす言葉とある。 菜

    • ダイアベティス

      2023.9.23付け毎日新聞東京本社版朝刊掲載紙面より 「diabetes」「ダイアベティス」、英語表記を和製英語表記しようという提案らしい。 糖尿病、尿に含まれる糖分があるから「糖尿病」という病名があり、長年この「尿」というイメージに不快感をしめる意見が多数あり、改称の提案があったようだ。 糖尿病は二千万人とされる患者の九割が、遺伝的素因によるインスリン分泌能の低下に、生活習慣の悪化の悪化で、インスリンが相対的に不足に陥った病で正確には2型糖尿病である。 そして一

      • 糖尿病腎症

        インスリンというホルモンが少ないか、その働きが不十分なため、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増える病気が糖尿病だ。 生活習慣病や肥満、加齢、遺伝的要素が原因でインスリンが少なくなったり、効き目が弱くなって発症するのが2型糖尿病で、糖尿病の9割近くが2型糖尿病。 そして、膵臓に障害があり、膵臓の機能が侵されインスリンを作ることができなくなる病気は1型糖尿病。 糖尿病の三大合併症のひとつが糖尿病腎症。 1型糖尿病に罹患したこと自体で、検査値で異常が現れる前から、腎臓に障害

        • 三代合併症

          成人病である2型糖尿病やわたしの1型糖尿病でも、糖尿病の特有な病気が「三大合併症」になる。 1型糖尿病になったときに神経内科医だった女房の伯父が、まっ先にわたしに言ったのが、「合併症」に気をつけなければね、ということだった。 高血糖が続いていると、全身の細い血管や神経の障害が出てくる。糖尿病の患者特有の病気として糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害があげられ、これが糖尿病の「三大合併症」だ。 神経障害は脚などの末端から侵され、組織が腐ってしまい壊疸がおき、足を切断す

          糖尿病、2型、1型って?

          糖尿病のことって、自分にとっても中年にさしかかる、40代になる頃から耳に、目に入ってくる情報を気にするようになり、意識し始めてきた。 ただ、入ってきた情報もただ表面上の知識が単に留まっているだけ。 糖尿病って、オシッコが甘いにおいがするんで、糖尿といわれているんだって、とか 遺伝的要因、運動不足、食べすぎなどの生活習慣病というふうに思っていた。 インスリンというホルモンの不足や作用低下で血糖値の上昇を抑える働きが低下する慢性的な病気などということはまったく知らなかった

          糖尿病、2型、1型って?

          異常事態、発生。

          私の直近、14日間の血糖値の推移グラフだ。 正常な方の食後血糖値の範囲は70mg/dLー140mg/ dLである。 私は正常人と違い、膵臓から出されるインスリン機能が破壊され、まったく出なくなっている身体なので、身体外部からその都度インスリンを注入しなければならない。 なので正常な方は自身の身体内部でのインスリン調整など、なにも意識せず、食物供給をすることができている。 でも、その機能が破壊された私はその都度インスリンを自身の判断で、なおかつ投与する単位数も考え、外から注

          異常事態、発生。

          負のレッテル

          イギリスのメイ首相が1型糖尿病の患者であると知ったのは2年前だった。 このことを2017.5.24「英国首相」と題してこのブログ「噺新聞」に掲示している。 毎日新聞夕刊にメイ首相の記事が書かれており、1型糖尿病など慢性病を抱える患者たちのスティグマ(stigma=負のレッテル)の重さとその解消の難しさについてふれている。 勉強になります。 2019.3.18付け毎日新聞東京本社版夕刊に掲載された紙面より

          HbA1c

          3月4日。月一回の診察の日。前回は2月4日に診察をし、HbA1cは7.4%だった。2月の診察後、毎回食事の前と後に生姜入り緑茶を飲むようにした。一日6回欠かさず続けてみた。 その結果、今日の診察ではHbA1cが7%になっていた。7%は3年前のちょうど3月に記録して以来だ。 この結果は「生姜入り緑茶」のお陰と言ってもいいが、ただ一カ月続けて飲んでみたということにすぎなく、科学的な裏付けや検証があるわけではないので、強く人には勧めることはできない。でもHbA1cが下がったのは多少

          生姜のパワー。

          一か月前ほどから始めた毎食前後の生姜入りお茶の飲用。そのレポートはお読みあれ。 血糖値の変化を実感し始めているのだが、生姜のパワーを知るために、石原結實著「生姜だけで病気を治す」(廣済堂出版¥864)を読んでみた。 この本によると、植物の体内には有害物が侵入されても自身で解毒できる強力なメカニズムがある。その重要な働きをするのが「ファイトケミカル(phytochemical)」=「植物性科学物質」である。 生姜には400種のファイトケミカルが含まれており、この生姜のファイト

          生姜のパワー。

          痔の治癒。

          9年間続けた禁酒の最大の効能は、痔の治癒だったことはこのブログ、「禁酒して良かったこと」に掲示したが、何故アルコールは痔に良くないのかは、血流の障害をおこすことなのだろう程度しか思っていなかった。 あらためてWebで検索してみると、〝アルコールと痔〟についてこんな記載があった。 痔の症状に悩まされていた頃は、排便もやたら時間が長くかかっていた。排便時には新聞を持ち込んで読みふけりながら用をたすことをしていた。 それが今では排便もトイレに入るなり、一気に用をたすことができ、そ

          生姜の効き目

          1型糖尿病の場合、自分の身体でインスリンの生成がなされない。なので、食事の際に食事に見合った分を勘案してインスリンを投与しなければならない。だが、インスリンを投与してもその血糖値は望んだ数値におさまるとは限らない。とんでもなく高血糖になったり、時には低血糖になったりバラツキが大きく、それをコントロールするのが大変なのだ。 血糖値の上下幅が激しいのが下のグラフに現れている。 1型糖尿病治療で目標としている数値にHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)がある。 HbA1cは過去1

          生姜の効能

          家人がテレビの健康番組を観て生姜博士なるひとのコメントから、食前の生姜摂取が血糖値を抑えるのに効果があるらしいという情報を教えてくれた。 血糖値の数値に日夜、一喜一憂している1型糖尿病患者としてはこういう情報はすぐ日々の生活に取り入れてみようと考える。 生姜にはカテキンなど多くの活性化合物が含まれている。生姜を取り入れるためには皮ごと擦った生姜を飲み物、緑茶や紅茶などに入れて摂取する。沸騰した湯だと生姜の成分が壊れてしまうので、ある程度冷ました湯が良いらしい。擦った生姜は一週

          禁酒して良かったこと。

          無類の酒呑みだった。20代の頃から毎日酒を飲み始め、365日アルコールがきれる日がないほど飲んでいた。 酒を飲み続けて困ったことが起き始めたのが30代のころ。それは痔がだんだん出始めてきたことだ。酒で肛門の周りの毛細血管を傷め、イボ痔になり始めてきた。50代の頃にはイボ痔を指で押し込んでやらないと出っぱなしになり、激痛が走ることになり、日常生活にも支障をきたすことが起きてきた。 2004年の夏、54歳の時、突然1型糖尿病を発症し、入院した。退院後もアルコールはきれることなく

          禁酒して良かったこと。

          1型糖尿病を患う選手で編成されたプロ自転車チーム

          2018.10.20付け毎日新聞東京本社版夕刊掲載紙面より 毎日新聞に1型糖尿病の関連記事が掲載されていた。 スポーツの選手自ら1型糖尿病に罹患している話題は、この病気を一般の人たちに理解してもらうために格好の情報となる。またこの病気に幼くして罹患している少年、少女たちや、もちろん、大人の同病者にも大きな勇気と希望をもたらすことだろうと思っている。

          1型糖尿病を患う選手で編成されたプロ自転車チーム

          だまされたと思って、まず3カ月

          3日の新聞のラテ面でNHKテレビ、ガッテン! 血糖値 ズボラな人向け新対策 週2回の不思議ポーズ 謎の桃色筋肉の効果で 糖と脂肪ダブル消費 とあったのでさっそくこの番組を観ることにした。 HbA1cが8%台を超えてきているので、なんとかしなければと悩んでいるところ、毎日歩くなり、運動をすることが必要とは頭では分かっているが、なかなか実行できていない。そんな思いでガッテン!を観てみた。 写真は2018.10.3 NHKTV ガッテン!放送より撮影 運動には持久力をたかめるも

          だまされたと思って、まず3カ月

          新聞記事

          1型糖尿病のことが一般紙の新聞などに取り上げられることを嬉しく感じている。 その病気のことを伝えるには、このようにマスコミの力を借りて、何度も繰り返すことにより、ようやく、少しずつ分かっていただくことになる。 それは記事に限らず、投稿記事などでも、1型糖尿病に関するものなら、どのようなことでも良いと思っている。 今日は、こんな投稿記事が掲載されていた。 2018.9.23付け毎日新聞東京本社版朝刊、日曜くらぶ掲載記事より