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禁酒して良かったこと。

無類の酒呑みだった。20代の頃から毎日酒を飲み始め、365日アルコールがきれる日がないほど飲んでいた。
酒を飲み続けて困ったことが起き始めたのが30代のころ。それは痔がだんだん出始めてきたことだ。酒で肛門の周りの毛細血管を傷め、イボ痔になり始めてきた。50代の頃にはイボ痔を指で押し込んでやらないと出っぱなしになり、激痛が走ることになり、日常生活にも支障をきたすことが起きてきた。

2004年の夏、54歳の時、突然1型糖尿病を発症し、入院した。退院後もアルコールはきれることなく、毎日ビールのロング缶1本は呑んでいた。

疾患した以前は呑むというより、酔うことが酒を呑む目的だったので、病後の限定した酒量に満足できず、酔うほど呑めないのであればいっそ、やめてしまえと2008年、北京オリンピックが開催されていた時にすっぱり禁酒を始めた。

それから1年、2年、3年と時は過ぎ、知らない間にお尻方面、痔の痛み、症状が消えてきたのである。禁酒を続けて9年、あんなに痔の痛みに悩んでいた毎日、不思議なことに痔のほうは日常、なんの問題もなく過ごせるようになった。

2018年元旦に、9年ぶりに禁酒を解いた。禁酒をやめた時、反動でまたガブガブ呑むようになるのか自分自身でコントロールできるのか、疑心暗鬼ではあったが、アルコールを口にしたのは、1月に2回、3月に1回、7月に1回、9月に1回、12月に1回と酒を呑まない日があるのが当たり前の日常になっている。

こう考えると、禁酒前、毎日アルコールを口にしていた自身の姿はひとつのアル中だったのだなと思うのである。
禁酒を続けてなによりなことは、死ぬまで治癒しないといわれている痔が、おとなしく、休火山の状態を保てていることだ。

2018年元旦に禁酒を解いた時と同じ酒を、2019年元旦に用意してみた。
2018年の一年の酒の付き合い方と同じ程度に、この一年も酒にお付き合いさせていただき、痔が活火山にならないような自身の自制、セルフコントロールをしなければと思う。

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