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フォーカシング・ワーク集

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主としてメタファーを用いたフォーカシング・ワークの紹介や解説記事のマガジンです。
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5月は「巳」の月: ボタクロ・シーズンス半期の振り返りと、6月の予定(#07 うま)

5月は「巳」の月: ボタクロ・シーズンス半期の振り返りと、6月の予定(#07 うま)

今の状況を生きる自分の在り方やそのフェルトセンスを、植物に喩えて理解しようと試みるフォーカシング系のワーク、ボタニカル・クロッシング(通称ボタクロ)。その亜種というかバージョンの1つとして、旧暦の各月それぞれの植物の12の生長段階の「干支」と交差させて、現在の自分を理解するボタクロ・シーズンスという手法を考案し、ワークショップを実践してきました。

いわゆる十二支である「干支」は、「ねずみ、うし、

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フォーカシングするなら、"お気に入り"の椅子には座らない方がいい?

フォーカシングするなら、"お気に入り"の椅子には座らない方がいい?

日常生活のなかで、フォーカシングのプロセスをもっとカジュアルにフォーカシングを体験していくために、どんな工夫ができるだろうか。

ジェンドリンの著作『フォーカシング』(福村出版)の第5章「フォーカシングの6つの動きとその意味」では、簡便法(sort form)として知られている各ステップの内実を、丁寧にたどっている。

日常の中でフォーカシングをやってみるのに大切なのは、実は自分の感覚に触れる前の

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十二支=植物の生長段階との交差: 新ワーク「ボタクロ・シーズンズ」の考案

十二支=植物の生長段階との交差: 新ワーク「ボタクロ・シーズンズ」の考案


植物のメタファーとフォーカシング
今の状況を生きている自分自身を植物のメタファーで表現し、自身のフェルトセンスと交差させるフォーカシング・ワーク「ボタニカル・クロッシング」(ボタクロ)を考案しました。すでに今年度の日本フォーカシング協会の年次大会(於: 福岡)や、自前のfocusing living laboで主催している定例オンライン・ワークショップ(10月、11月)でも実施し、たくさんのフィ

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ボタニカル・クロッシング:  「植物のメタファー」を用いたフォーカシングの提案

ボタニカル・クロッシング: 「植物のメタファー」を用いたフォーカシングの提案

はじめに:身体知と「植物知性」
身体知は、植物に似ている。

周囲の環境を、その身を通じて直接的に応答している。根を伸ばし、葉を広げ、その状況に呼応して生きている。
そんな植物の生長や動き、微細な変化に気づく兆しは、毎日じっくり観察していてもなかなか気づけないことも多い。
植物たちは、動物と違う「時間」を生きている。ゆっくりと時をかけて、その状況下での最適な関係性を、「その場でどのように生きたらい

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