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新選組八犬伝の大石鍬次郎
第一輯にして、大石鍬次郎の登場です。
父親は、大石捨次郎。一橋家家臣。
事情(女性問題とも)により、生家を飛び出した大石は、日野の大工、鈴木亀吉という棟梁さんについていました。
そのとき、佐藤彦五郎の屋敷の普請に関わった縁で、天然理心流を学びはじめたそうです。今も残る日野宿本陣ですね。
大石鍬次郎が貼った天井も残っています。また、棟札には、鍬次郎の名前もあるそうです。よく残してくれたもんです。
新選組八犬伝主人公、奥村仁右衛門という人物と、物語前夜について
新選組八犬伝の主人公、奥村仁右衛門は、徳川幕府御家人、御徒組の侍ということになっています。幕末の時点では、洋式部隊に組み込まれ、幕末の戦争を戦っています。物語は、上野戦争から始まるので、この時点では、幕府はなくなっているのですが。
本人は、フランス伝習隊に配属されているので、鳥羽伏見の敗戦後に江戸まで戻って参りました。史実では、伝習隊は、江戸脱走組と、残留して新政府軍に組み込まれたものと、敵