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親の介護は突然やってくる(要介護4の父と要介護5の母)

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突然訪れた親の介護。いつか「やっと終わりました!」って投稿が出来るまで。
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#高齢者医療

そして愚痴

未来への不安からか愚痴しか出ない。それで気を紛らわせている。気持ちも不安定だ。長生きって周りをそこまで巻き込んでするものなの? 父の退院後の生活、資金は最低限ある。父が死ぬと母の入院費用が年金収入に対し赤字になる。その補填額はおおよそ4〜5万と予想。年間60万円。 父の葬儀はシンプルにと言われているけれど、戒名代やらなんやらで墓場に入るまで200万弱は掛かるんじゃないだろうか。この時点で完全に父の資金が完全に赤字。二人の年金満額で母の入院費になってるので、父の入院や治療費

父への腹立たしさ

最近父に対してイラつくことが多い。僕自身が鬱症状ってことも少し自覚しているんだけど、その原因を色々と考えている。 たぶん「父の認識が甘いから」なのではないだろうか。 僕は仕事柄、常にバックアップを考えている。クリエイティブは細かなミスで取り返しのつかなくなることが多い。また、大きな予算と多数の人が関わるから、それぞれにかかる責任も重い。 とはいえ、事故は起きる。その時に回避策としてのバックアップをどう残すかを常に考える癖がついている。データだけの問題ではない。晴れた日の

父、手術予定となる

胆嚢炎と判断された膿は抗生物質でも完全に引かず、外科手術にて胆嚢自体を取り除くこととなりました。今週中に準備と検査、来週月曜日に術の予定。 一番気がかりなのは体力の消耗。腸を切ってつなげる程の負担ではない。という見方もある。ただどの程度耐えられるのかは未知数。原因が癌の転移として、腸との癒着があれば手術は一段と難しくはなる。 更に言えば、回復も含めた入院の期間延長によって、普段の生活に戻れなくなる可能性が高まること。今は入院しているものの、父は実家での一人暮らし。母は病院

担当医の話

『今回の入院となった腹痛は胆嚢付近にある膿が原因とみられる。以前も胆嚢が炎症起こした事があるので、胆嚢自体が傷ついているかもしれない。』 『抗生物質で膿は減少。痛みも引いているようだけれど、トリガーとなる原因はまだ分からない。検査を進めて治療計画を考えましょう。』 『オプジーボの副作用とは考えにくいので、腹痛の原因と対策さえ決まれば、オプジーボの再開を期待できる。』 という事で、令和と共に始まった父の入院生活も、もう少し長引きそうだ。本人は痛みが引いた事でだいぶ気持ちは

介護が終わる時に何を思うのだろう

母の要介護5が付いて3年くらいなのかな。その間にも友人知人の家族が亡くなる話を見ている。SNSは友人知人の生活が見えてくる。 悲しみの報告につくコメントはお悔やみの言葉。そんな投稿に僕だけはコメントを入れられない。「良かったね」って言葉しか思い浮かばないから。 嫌味で言うのではなくて、「あっと言う間だった」って話には、素直にそう思う。本人に苦しみがあったとしたら辛いけれど、家族も本人も苦しい時間が少ないこと。そしてそんな大切な家族を恨んだり、嫌いになる気持ちが出なかったこ

年寄りを敬えとは?

昭和後半生まれは道徳の授業でもテレビの中でも「年寄りは敬うもの」「年寄りには知恵がある」と教えられてきた。今はそれほどじゃないと思うけれど、無条件で年寄りを大切にしろと言う。 それはどうかな。 人として相手と接する上で年齢って関係ない。自分が尊敬できる相手には敬意を持って接すればよいし、話が合わなければ相手にしなければ互いに都合よいもの。 敬う:相手を尊んで礼をつくす。尊敬する。 だから、ただ単純に「年寄りだから」と敬う必要は無い。敬うって無条件で出来ることじゃないよ

勝手な父

父が母の在宅介護などをするようになって、それが父の唯一の生きがいとなった。連れ添ったパートナーこその愛というのではなく、母の世話をすることで自分の仕事を見つけ出したというか、役割を見出した様だった。 僕と姉の意見は同じで「あまり仲良くなかったのにね」と。 父は、寝たきり状態となった母を自宅での世話をしていたけれど、その状況を垣間見るにあまり良い環境とは言えなかった。イラつく父の怒る声や、動きが鈍くなった母を急かす声は夜にも聞こえてきた。 母の介護を母のためにではなく、父

父の見舞いへ

いつ手が空くかわからないから、ちょっとしたタイミングで実家に向かった。高速はそこそこ流れてて、向かう移動時間は1時間。滞在時間は15分。 呼吸は苦しいらしく、完全に肺の機能が低下しているのが素人にも判る。酸素チューブを付けているけれど、音を聞く限りもの凄い強さで送られている。数値としてはspO2は80を下回る。単位はわからないけれど、調べてみると90越えが正常らしい。看護婦が度々確認をしながら、更に酸素を強めに調整してようやく90近くになった。 相変わらず肌がかゆいという

なんでもない風景

先日イケアに行った。欲しいものは特に無くて、一通り見た後にレジ先のスペースでホットドックを食べた。 隣では小学校に上がる前くらいの女の子二人がお父さんと楽しそうにソフトクリームを食べていた。 その二人がキャッキャ、キャッキャと両手をベタベタになりながら夢中になっていたんだけれど、ある瞬間に突然そろって目線がレジの方向へ。 そこにはお母さんとすぐに分かる女性が会計を終えてこっちに向かっていた。女性は子どもと目が合った瞬間にとても幸せそうな優しい微笑みを二人にむけた。 この

介護の目的って実際なんなんだ?

介護に関わる家族は一般人。だけどこの「一般人が介護する」って情報で有益だと思ったものがあまり見当たらない。 話題になりがちなのは、老老介護に多いんだけど「介護を楽しんじゃえ」みたいなもの。これは全く共感出来ないでしょ。暇人ならそれでも良いけど仕事抱えてるのよ。40代。自分の生活に他人の都合を介入させたくない。それが例え親であっても。 悩みは原因となる問題をクリアにすることが大切。介護の原因となる問題は不自由となったまま生き続ける人の存在。更に、介護って終わりが見えない上に