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父の見舞いへ

いつ手が空くかわからないから、ちょっとしたタイミングで実家に向かった。高速はそこそこ流れてて、向かう移動時間は1時間。滞在時間は15分。

呼吸は苦しいらしく、完全に肺の機能が低下しているのが素人にも判る。酸素チューブを付けているけれど、音を聞く限りもの凄い強さで送られている。数値としてはspO2は80を下回る。単位はわからないけれど、調べてみると90越えが正常らしい。看護婦が度々確認をしながら、更に酸素を強めに調整してようやく90近くになった。

相変わらず肌がかゆいという。使っている薬の原因なのか、随分と前から肌がボロボロだ。少し汗ばむと更に痒くなるらしい。思い起こせば肺癌治療の前から肌はカサカサになっていた。これ、薬の副作用じゃないかもしれないね。

あとは腹痛。腸と胆嚢に炎症が見られるとの診察は変わらず、腫れが引かないみたいだ。造影剤などを使った検査はGW明け。とりあえず明日はレントゲンと血液検査を行うという。炎症があるから白血球の数値もだいぶ上がっているだろう。とはいえ、やっぱり炎症の原因はGW明けとなるだろうね。

「頑張るからよ」と父は帰り際に声をかけてきた。今更なにを頑張るというのだろう。

生きることが目的ならば、それは手段が目的になっただけで、本来の目的を見失っている。本来ならば目的を達成する為に「生きる」のだ。生きることが目的となったら、健康を得ても一体何をするというのか。

駐車場でぼーっとして、病院を出ても気持ちがモヤっとするから、近くのコンビニでコーヒーを買った。特に感情もなく、夕飯を近くで済ませたいとラーメン屋を検索してみた。田舎の食べログ評価の高い店は、総じて味付けが濃い。食べながらそう思った。

帰宅の移動も1時間かかった。GWの高速道路はホント糞。

頂いたお金は両親の病院へ通う交通費などに活用させて頂いております。感謝いたします。