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会社員の時には感じなかった苦手な人の特徴とそこから見える自分の価値観

現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、専業主婦をしています。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。

会社を退職して、料理教室の講師をしたり、業務委託のお仕事を受けてみたり、個人でフリーの活動をしていると、今まで出会わなかったような人たちと出会うことが多くなります。

その中で、この人なんか苦手だな~わたしとは合わないな~と思う人に出会いました。最初は、いい人だなと思っていたのですが、だんだん違和感を抱え始めて、その違和感が大きくなっていき、今はちょっとこの人苦手だからしばらく距離を置きたいな・・・と思うようになりました。

今日は、なぜ自分がそう思ったのかというのを考えてみたので、それについて書いてみようと思います。

会社員のときにも、この人苦手!と思っている人はいましたが、今感じている苦手と若干感覚が違っているなと言うことにも気づきました。
これは会社員とフリーランスの働き方の違いにも関係していて、面白いな!と思ったので、自分の思考をここに残しておこうと思います。


自分はどんな人を苦手と意識するのか


まず、現在わたしが苦手だなと思っている人はどんな人なのか。
苦手と思う感情をできるだけ具体的に言語化してみようと思います。

まず、初めて出会ったときの印象はすごく大人しそうで、話し方も穏やかで、相手を褒めることが多く、自分のことをすごく下げて相手を持ち上げるような発言をするな、自己肯定感が低い方かな?というのが印象でした。
その時は、特に違和感のようなものは感じなかったです。

その後何度かお会いすることが合ったのですが、2回目以降は自分と2人で会うというよりは、集団の中の1人として会っていたという感じです。

その集団の中での立ち振舞いを見ていて、わたしはこの人ちょっと苦手かもしれない・・・と思うようになりました。

なぜ苦手だと感じるのか・・・
それは「取られている」と感じるからです。

もう少し具体的にお伝えすると、搾取されているような気分になるということです。

ギバーとテイカーという言葉をご存知でしょうか?
ギバーとは、相手に惜しみなく与える人のことで、見返りを期待せずに、自分の時間や知識、アイデアなどを相手に惜しみなく与える人のことを言います。

テイカーとは、常に自分の利益を優先させ、多くを受け取ろうとする人のことです。

この中間にマッチャーという人がいて、マッチャーはどちらもバランスよく与えたり受け取ったりする人のことを言います。

わたしが苦手と思う人はまさにこのテイカータイプの人!!!!

例えばですが、AとBという集団どちらにも所属していて、どちらも自分は主催ではなくただの参加者の1人に過ぎない状況だったとします。

Aでの活動をBの集団は全く知らない状態で、あたかも自分が主導して行っているようにBの集団では伝えて、自分の価値をBの中でどんどん上げていきます。

逆もしかりで、Bでの集団での活動をAで伝えることでその人の存在を大きくしていきます。

ここで気になるのが、AでもBでもみんなで出し合った意見やアイディアを惜しみなく他の集団に自分が提供者のようにして出していくので、それぞれの集団の中では一見ギバーのように捉えられているということです。

わたしはAにもBにも所属しており、なんだか複雑な心境ですが、わたしの中の認識は完全なるテイカーです。ああ、そうやって自分のポジションを上げていく人もいるんだなと感じてしまいます。

また、人付き合いにおいても、この人と仲がいい、この人と繋がっている、この人を紹介できる、などそれによってもたらされる自分への利益によって人との交流をしている感じが、これもまたテイカーっぽくて苦手だなと思ってしまいます。

苦手だと思うことの裏に自分の価値観が見える


では、なぜわたしはテイカーが苦手だと思うのか。

そもそも、そういう自分の利益ばかりを考えている人なんていずれはみんなに伝わっていもんだよ、とか、自分に直接的な被害がないのであれば放っておいたほうが良いと思う人もいると思います。
自分がしていることは自分に返ってくるよと思う人もいると思います。

また、そもそもそんなこと別に気にもならないよ、という人もいると思います。

その思考こそが自分の価値観の現れなんだと思います。

わたしは、「取られている」「搾取されている」と感じることが苦手。

それは、情報や知識や人間関係などを取られたくないと思っているからです。これは、わたしが人生において大切だと思っているものだからなんだと思います。

特に人間関係は、自分がフリーで活動していくに当たってとても重要なもので、1日ですぐに成り立つものでは無く、時間や経験をかけて信頼をためていくものだと思います。

そのためには、自分がたくさん知識を吸収して、情報感度を高く持って、その上でアウトプットとして経験を積んでいく。そうして良好な人間関係を作り上げていくものだと思っています。

テイカーが勝手に与えているものは、わたしが時間と労力をかけて積み上げてきたものであり、それを知らないところで外部に渡してしまっている、そんな感情になります。

わたしの価値観として、知識・情報・人間関係は積み上げていくもの、簡単に手に入れるものではないと思っていることがよくわかります。

そのため、テイカーが与えた情報が見ず知らずの人に簡単に伝わってしまうというのも、嫌だなと思う一つになっています。

会社員の時にもギバーってたくさんいたよね?


ここで不思議だなと思うのが、会社員時代もこのテイカーは周りにたくさんいたのを思い出しました。

そしてこれを読んで頂いている方の周りにも、こういう人いるいると思ったと思います。

でも、わたしは会社員のときにはそこまでこのテイカーに対して、苦手というか嫌な気持ちをもっていなかったんじゃないかな?と思います。
というか、そこまで意識するほどのことでも無いというのが実際のところです。

先程あげた、いずれはそういう人はみんなに伝わっていくよ、とか、自分に返ってくるよとか、そう思っていた人の1人でした。

なぜ、会社員の頃は思わなかったんだろう・・・と考えてみました。

その答えは簡単で、放っておいてもやっぱりそういう人はみんなに伝わるし、自分に返ってくるからです。

自分がそんな感情を抱く前に、上司やお客様や他の社員に同じような感情を持たれて、自然と大人しくなっていた気がします。
だから自分にそこまで害が及ばないんですよね。

これは会社という組織に属していたから。
毎日顔を合わす、毎日コミュニケーションをする、そういう環境にいるとどうしてもテイカーは生まれにくくなります。

しかし、わたしが今いるところは、毎日顔を合わすなんて人はいません。
数ヶ月に1回会う、多くても数週間に1回など、そういった環境の中で生活をしています。

そうなってくるとテイカーが潜んでいることがみんなに伝わりにくくなるんですよね。そしてそれに自分も気づきにくくなる。

むしろ自分だけが気づいてしまっている今の状態が一番居心地が悪いな・・・と感じてしまう。

今はそんな状況にあるんだなと思います。

ではどうしたら良いのか。。。
これはもう距離を置くしか無いんだと思います。

また、テイカーと思われる人には自分の情報を極力渡さないようにする、低カーと気づいた時点で自分が大切にしている価値観を渡さない、これに尽きると思います。

なんとも当たり前すぎる結論に至ってしまいましたが、フリーランスの世界は情報も様々で、その情報を誰から取るのか、どうやって人と繋がっていくのか、本当にそれが大切な世界だなと日々感じます。

その中で、会社員のときには感じなかったこの違和感が、自分が大切にしている考え方を改めて掘り起こしてくれたなと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。

シンバ🦁

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