見出し画像

第4回 心理学の闇🤷 【精神医学のギモン】  ーどちらがウツ (鬱) になりやすい!?

そいうえば、先日某テレビ番組の「世界一受けたい授業」とかで、「『メールを早く返す人』と『メールを遅く返す人』とどちらがウツになりやすいでしょう?」クイズをやっていた。📕 

正直、これってどうなの!?て思ったよね。。。😷 

拙稿記事の1回目「自己実現は非自己実現」~第3回「人間(の心)は規定できるのか?!」をご覧いただいた方には、その理由が容易に理解できよう。

テレビだけでなく、本でもよくありがちなお題目。第一線の専門家のプロの指導やコメントがこういう感じなのか・・・と残念な気持ちになることは多い。🥶

_________________________________________________________________________________

さて、このクイズの答えをさきに見ておこう。その精神科医の方の答えは、「メールを早く返す人」がウツになりやすい、ということだ。😮

「メールを早く返す人」は「早くかえさなければならない。」という圧で鬱になる、という説明である。つまり、「とりあえずメールは放っておいたほうが鬱になりにくい。」ということである。

でも、これ、ホンマでっか!?😟 ではないですか?

この精神科医の方の回答にはすぐに、「返信せずに、ずーと抱え込んでたほうがシンドイわね。」😣 と思われた方も多いのではなかろうか?!🙄 

状況や文脈 (健康状態や環境とかメールの中身) によるが、「メールは早く返したほう」が開放されることも多い


_________________________________________________________________________________

1.根拠と方法との関係が矛盾している。😮

一般的に、ウツの原因には、「しなければいけない」論が根本にある、といわれている。もし仮にそうであれば、「しなければいけない」論自体が問題であると言えるのであって、メール返信の早い/遅いはウツと全く関係ない

したがって、この精神科医センセーの回答では、「メールを遅く返さないといけない」と言う人のほうがウツになりやすい、という反証に耐えられない。

根本的な問題を捉えて、適切な解決策をしっかりと示してほしい。


2.文脈や状況との関係が考慮されていない。😮

すでに前述したが、「何(誰) のメールを、何の事情で送るのか」によって受ける圧が異なる。この圧は、完全に環境や文脈との相互関係によって異なる様相を呈する。

しかしながら、前回の記事でも指摘したが、実際に相互作用のダイナミズムが理解できないセンセが多い。拙稿の前掲記事、「人間(の心)は規定されるのか/ できるのか?!」を参照のこと。

たとえば、弊方の場合、数時間で数十件受信し、1日投っておくととんでもない数になるおそれがある。この場合、「早く返えす」ほうが圧は少なくなる。ため込むととんでもないことになるからだ。


3.学者名と「データがある」による覆い隠し😮

実際の解決よりも優先されるこの種の問題、客観性の捏造である。「⚪⚪せんせがいってますー!」といかにも感がでちゃってる。。。この問題については、前掲記事を参照のこと。

関連して、データとリスクについての問題は後日暇があれば掲載したい。


4.そもそも、「早い/遅い」って何なんだろ? 😮

そもそも、早い/ 遅いって「主観的」であろう。つまり、他者から「早くしろ」という圧を感じるレベルで主観的に「遅い」んだろうし、他者から「早くしろ」という圧を感じないレベルで主観的に「早い」ということだろう。

そうすると、早い/ 遅いと規定することの意義って、心理療法において乏しいんじゃない?!ということである。だって、他人などの環境との関係性で生じるなんだもの、でしょうが?!

_________________________________________________________________________________

このような闇って心理学や精神学の全般にはびこっている。その問題の根源たるや、前掲記事ですでに述べたことと同義である。こんなことで、ホントウに皆さんは皆さんの役にたってるんですかね?

そういえば、大人気アニメ『毀滅の刃 無限列車編』2022年で、「都合のいい夢をみていたいっていう人間の欲求は凄まじいのになぁ~。」と言い放つ【鬼】に対して、炭治郎が「人の心の中に土足で踏みいるな。」と言い、自分にとって都合のいい夢をはね除け、鬼を倒すシーンがあった。

いや、この鬼が言うような人は実に多い。特に、利権の関係で実に多い (笑)。これに対して「人の心の中に土足で踏みいるな。」と言う炭治郎ってタフだね。

________________________________________________________________________________

おわりに。😡 😡 先日「精神科医って、ガンバらなくていいといったり、⚪⚪したほうがいいといったり、矛盾したことばかり言ってるよね。CBTノートだって鬱からしたらノルマだよ?ほんと何なんだろ?」と聞かれた。🙄

んー、どういうことなんだろね。🙄 わざと矛盾を作りだして誘導するような技法はあるけどね。。。どうすれば適切な回答になるんだろうか。と、そんなことを考えてたらこの記事を書いてみようと思ったのだ。

ん~そういえば、精神科医のメインのお仕事って、診断 (指し示すこと) と投薬だよね。次回、暇があったら検討してみるか。でわ。

以上。


*1) 日本テレビ系列『世界一受けたい授業』2022年。

*2) (原)吾峠呼世晴+(監)外崎春雄『毀滅の刃 無限列車編』2022年。

*3) 📘 拙著「神経マニピュレーション -クソ社会を生きるための技法-」2022年。を参照のこと。https://www.amazon.co.jp/dp/B09YH77XB2/

Copyright © Kakeru Shimazaki, 2022. 無断転載の禁止。Unauthorized copy prohibited.

この記事が参加している募集

#多様性を考える

27,818件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?