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ボルネオ島の旅

2009年のマーレーシア ボルネオ島の旅行記になります。写真のデータを久しぶりに発見。記事にまとめることにしました。
思い出を振り返る、自己満足な過去記事になります。旅の新しい情報、お役に立てる話はあまりないかと思います。不快に感じる方は、どうか素通りを。
現在とは異なる情報があるかと思います。
ご了承よろしくお願いいたします。

お時間ある方は気晴らしに、ちょいと一緒に旅してみませんか?
お付き合いくださると嬉しいです。
では、出発しましょう!(6000字超え・・・長文です)

独身の頃、友人たちと一緒に夏休みに海外へ旅することが私の生きがいだった。そのために一生懸命に働いていたといっても過言ではない。旅の始まりは女7人の大所帯だったが、結婚や引越しなどがきっかけで旅仲間から、ひとり外れふたり外れ、この時には女4人の旅となっていた。
「今年はどこに行く?」早い時には年始早々の1月頃、遅くてもゴールデンウィーク頃までには、その年の行先を決めていた。

とりあえず旅行代理店に赴き、旅したいところのパンフレットをそれぞれが漁り持ち寄りファミレスに集う。ファミレスでは、たいていお昼ご飯を食べデザートにフローズンヨーグルト風パフェを食べる。フローズンヨーグルト風パフェは、ブルーベリーやピーチなどの何種類かのヨーグルト味のアイスが盛り盛りのパフェであり、食後にこれらを楽しみつつ会合する、ことが私たちの常であった。

「北欧、行きたいねー」「いいよねー、なんでダメなんだっけ?」「日数が合わないんだよー」「そうか・・・!残念だねー」
北欧、ヨーロッパ、ハワイ、インドネシア、マレーシアなどのアジア諸国。とりあえず旅程や値段などの条件は後回しにして、行って見たい国のパンフレットの束を集める。そして、それぞれの国の見所、日数や値段、日取りを自分達の条件に当てはめながら確認、選択していく。しかし、いくつものパンフレットを見ていると訳がわからなくなってくる。
「北欧行きたいよねー、なんでダメなんだっけ?」「だーかーらー日数が合わないんだって(笑)」「あー・・・(笑)」またパンフレットを漁る。
「北欧行きたいよねー」「(笑)!!!だーかーらー!・・・」こんなやりとりを笑いながら何度も繰り返していた。
旅の行き先を決めるまでのワクワクと楽しい日々。この旅行前のくだらなくて、たわいのない時間が私は大好きだった。

余談だが、バカリズム脚本のドラマ、ブラッシュアップライフのあーちん達女子のやり取りが、まるで私たちの昔を見ているようで、何だか懐かしくて胸がギュッとしてしまった。あーちんのようなしっかり者の友人がいて、あーちんのように旅の面倒な手続きや困難を解決してくれていた。たぶん人生5周目とかだったのだろう。友人達がいなければ、面倒くさがり屋の私は決して旅へは行かなかっただろう。私の旅は友人と一緒に行ってこそ、きっとそれが旅の目的だった。ブラッシュアップライフで友人たちのことを思い出していたから、昔の旅の写真を見直すことにしたのだ。

私たちの旅の優先順位は、まず先に日数。そして値段、その次に世界遺産があるところ、その次が程よく珍しい地域、だった。
友人の1人が休みが5日間しか取れず(土日含めて!)、ヨーロッパや北欧への旅は日数が足りなくて、諦める事が多かった。だから必然的に近場のアジアへの旅となっていた。
アジアの中でも皆があまり行かなそうな旅を探す。「オランウータン見てみたくない?」マレーシアには以前も訪れたことがあったが、その時もランカウイ島。本土ではなく島だった。ちなみに本土には空港以外、訪れた事がない。いつもツアーではあるけれども、ちょっとマイナーな旅を好んでいた。
私たちは世界自然遺産のあるマレーシア ボルネオ島へ行くことにした。

ボルネオ島 Malaysian Borneo
世界で3番目に大きな島、ボルネオ島の北西部がサバ州とサラワク州だ。マレー半島部に対して、「東マレーシア」とも称される。熱帯雨林のジャングルが広がり、稀少動物の宝庫として知られる。また独自の文化をもつ先住民族の文化も残されている。島の北東部には世界屈指のダイビングスポットもある。
 ’09〜’10 地球の歩き方 マレーシア ブルネイ  286ページ
大人の好奇心を誘う 2大世界遺産巡り
 ボルネオの大自然は世界的にも貴重な生物多様性に優れ、2000年にはマレーシア初の世界自然遺産がサバ州、サラワク州それぞれに誕生した。岩山の頂上から見晴らす神々しいまでの雲上の世界や、神秘的な巨大洞窟群が広がる熱帯雨林からは、まるで地球の息づかいが聴こえてくるような感動に満ちている。見で見てそれとわかるダイナミックさだけでなく、五感を通じて伝わるありのままの自然の姿は、きっと大人になった今だから心に響くのではないだろうか。スケールの大きなボルネオ世界遺産の真ん中で、思い切り深呼吸してみよう。
’09〜’10 地球の歩き方 マレーシア ブルネイ  289ページ

成田空港から、マレーシア ボルネオ島にあるコタ・キナバル国際空港へ。
宿泊先は自然保護区が近くにあり、オランウータンに餌付けができるというリゾートホテルに決めた。現在はオランウータンへの餌付けは廃止されているらしい。

コタ・キナバルから車で約45分、トゥアランの町から車で15分ほどのパンタイ・ダリットPantai Dalitにある。ここの目の前には広々としたビーチ、すぐ後ろには森が迫る陸の孤島。ホテルの裏は自然保護区で、1日2回オランウータンの餌付けが人気だ。何百種類の野鳥や珍しい食虫植物など熱帯雨林の多彩な自然も満喫できる。
’09〜’10 地球の歩き方 マレーシア ブルネイ  312ページ
ホテルに着くと美しい虹がお出迎えしてくれた
幸先良い
歓迎してくれているようで、嬉しい

何度か海外旅行をしていたのだが、当時は写真撮影に大して関心がなかった。記録として残っていれば、まぁいいかな?と。体よくいえば、旅の身軽さや機動性を重視してた。本音をいえば、重い荷物が増えることがイヤだった。そして最近撮影をしていて気がついたのだが、ひとりで誰にも気をつかわずに、自分の気が済むままに自由に撮影をしたい。友人がいると、撮影に時間をかけることに気をつかってしまうので、パパッと撮影できるスナップ撮影で十分だと思っていたし、十分だった。そして写真を撮ることよりも、友人達と楽しく過ごす時間が私には最も重要で大切だったのだ。
だから、この旅行で使っていたカメラは、当時、世界最薄最軽量とうたわれていたカシオのコンパクトデジタルカメラ エクシリムだった。そういえば、テレビCMは水川あさみさん、まりりんだったな。厚さ約2cmほどの、本当に薄く小さいカメラで持ち運びには便利だったのだが、手ブレ補正や濃度補正や色調など仕上がりにはちょっと不満があった。今となっては、重さよりも画質に拘ったカメラを選んでいたら・・・とも思っている。

裏の山は自然保護区となっている
整えられた花々や木々が美しい
旅行中は雨や曇りが多かった
ジャングルのようなお庭
あー海外に来たんだな!と気分が上がる
白が飛びがち
庭ではリスが駆け回っていたり
謎の大きな鳥がじっとしていたりした
敷地内にある植物園のようなところを案内してもらう
フェンスの向こう側は自然保護区
自然保護区にカワウソがいる!!!
コツメカワウソかな?
めちゃくちゃ可愛いなー
と思っていたら、
足元に近くにいた
こっちに来て大丈夫なの?
可愛いー
犬みたいですね
ずっと見ていられる!
しばらく大人しくしていてたが
どこかに行ってしまった
翌日は快晴なり

オランウータン保護センターへ

ホテルの敷地内にあるオランウータン保護センターへ。説明を受けた後、レンジャーの方について山へ登っていく。オランウータンが見えてきました!

オランウータン
ユーモラスでありながら、賢い動作はまさに「森の人」。親とはぐれたりして、保護された子供を森に返すトレーニングをする施設や、ネイチャーリザーブを設け餌付けをしているリゾートもある。野生のオラウータンに合えたらかなりラッキー!
’09〜’10 地球の歩き方 マレーシア ブルネイ  293ページ
オラウータンの餌付けを見学する
(飼育員さん目隠ししました)
ブラブラとぶら下がって遊んでいました
まだまだ幼い
赤ちゃんのようで可愛らしい
残念ながらブレブレでした
肩寄せ合って
仲良し
カワイイ

リンゴやバナナなどの果物を食べていました。ジュースのような物も与えられていました。私たちは木製のデッキのような場所から見守ります。

飼育員さんに懐いてる甘えている
この後も肩に腕を回して、めちゃめちゃ絡まれていました
うらやましいー

オランウータンはそんなに餌を食べず、残された餌は近寄ってきたカニクイザルの群れに奪われていました。「えー!カニクイザルの餌じゃないんだよー」カニクイザルの勢いがすごかった。
オランウータンは絶滅が危ぶまれています。オランウータンが自由に暮らせる森がいつまでも残ること、願います。

キレイな砂浜が広がっていました
美しい夕景
夕暮れ時は
どこにいても
やっぱり美しい
友人たちをこっそりと
私は風景撮影係

夜9時よりホテル内の敷地で夜行性動物観察があった。
すぐ近くの自然保護区にある真っ暗な小屋の中から、ただひたすらに動物を見つめる。当時、「水曜どうでしょう」という番組でマレーシアのブンブンブラウにて野生動物を観察するという放送があった。トラの出現にびくついていたが、実はトラではなく「シカでした」と言う嬉野さんの名言が流行っていた。
「ブンブンブラウみたいだな」水曜どうでしょうと同じような施設に胸がドキドキしていたのだが、実際はとても小さな木造の建物で、しかもホテルのほぼ敷地内で、「思っていたのと違う!こんなところで?野生動物が見れるのだろうか?」とちょっとがっかり不安に思っていた。
じっくり目を凝らすと・・・なんかいる。何かの動物らしき物が木の上でじっと寝そべっていた。全く動かない。熊ねこといわれる動物らしい。熊でも猫でもない、のっぺりとしたかわいい子が寝そべっていた。ヤマアラシもいたらしい。暗くてよくわからない。鹿もいたらしい。暗くてよくわからない。そして残念ながら全く覚えていない。よくわかならいまま終了になってしまったのだが、出口を出て通路を渡っているときに、通路脇に小さな塊が佇んでいた。「マメジカですね。触らないでくださいね」すぐ足元、すぐふれられる距離に40cmほどの小さな小さなマメジカがいた。鹿なのに犬のような大きさ。本当に小さくて、「うわー!何これ?かわいいー」突然現れた野生動物に驚いて、出会えたことが、とても嬉しかった。一緒に参加していた方は、「あ!」と思った瞬間、あまりにも近いので思わず触ってしまっていた。私も触りたい!と思ったが、それはルール違反、絶対ダメ。双方へウィルスや細菌がうつってしまうこともあるかもしれない。しか鹿し、一体どんな質感なのだろう?フカフカだろうか?案外ゴワゴワだろうか?私もやっぱり触ってみたい!と思っている間に、マメジカは山の中へ逃げていった。貴重な動物に出会えて、興奮冷めぬままホテルへ戻る。
明日はジャングルを探検する。果たして野生動物に出会えるのだろうか?

ビントロングの別名を熊ねこというらしいです。

ジャワマメジカは上野動物園で飼育されているようです。

キナバル公園

標高4000mを越し世界遺産にも登録されているキナバル山の1500m付近に位置する公園本部からの簡単なジャングル散策とポーリン温泉。地上41mの釣り橋を渡るキャノピー・ウォークのツアーに申し込んでいた。

キナバル山
たぶん
雲がかかっていて山頂が見えなかった
ジャングルの中へ
この木なんの木?
ゴムの木とか色々と説明してくださったが、全く覚えていない
キャノピー・ウォーク
キャノピー・ウォーク
 地上41mの樹冠に、人ひとりがやっと通れる細いつり橋が157mにわたってかけられている。マレーシアでもこれほど高さのあるキャノピー・ウォークは数少ない。いつもは下から仰ぎ見ることしかできない熱帯雨林を上のほうから見ようという試みだ。
’09〜’10 地球の歩き方 マレーシア ブルネイ  324ページ
ゆらゆらゆれる橋を渡る
鳥や野生動物
虫ですら・・・
何にも出会えなかった
大きなバナナの木
人工的に植えられたであろう
ハイビスカスが咲いていた
ポーリン温泉
気持ち良い足湯を楽しんだ
ポーリン温泉
 ポーリンとは、カダザンドゥスン族の言葉で、このあたりでよく見かける”竹”のこと。そんな風情のある土地に、第2次世界大戦中に日本軍が掘りあてた露天温泉がある。
 温泉があるのはラナウ川の北方18Km、キナバル山に流れを発してスールー海に注ぐスグット川Sungai Sugutの上流。広大なキナバル公園の一部で、キナバル登山で疲れた体を癒したいところだが、公園本部からは車で30分ほど離れた場所にある。
 近くのジャングルには、切り立った小さな滝やコウモリのすむ洞窟などに通じるトレッキングコースが張り巡らせており、運がよければ世界最大の花、ラフレシアにもお目にかかれるはずだ。ロッジやキャンプ場などの宿泊施設もあるので1泊してもいい。
’09〜’10 地球の歩き方 マレーシア ブルネイ  324ページ
川が流れて
つり橋が多い

ツアーのガイドさんから、「日本円で1000円払うと今ならラフレシアが見られます。行きますか?」何とも詐欺のような提案をされた。ぼったくり感満載だったのだが、そして多分ぼったくりなのだが、今後、野生のラフレシアを見る機会はないだろうと1000円払うことにした。見るだけで1人1000円、儲かる商売だ。私たちのように、簡単にお金を出してくれる、ちょろい日本人はたくさんいるのだろう・・・でも、後悔はしていない!

植物
 ボルネオ島には7900種以上の植物が生息しているが、まっさきに挙げられるのがラフレシアRafflesiaだ。世界最大の花で、最小のものでも直径30cm、大きいものになると1m近いものもあるという。悪臭を放ち、受粉の媒介者となるハエなどの昆虫をひきつける。開花してもわずか数日で枯れてしまうことから、「幻の花」の異名をもち、いつでも見られるというわけではない。
’09〜’10 地球の歩き方 マレーシア ブルネイ 325ページ
かなり大きい
30cm以上はある!
勇気がなくて近寄れなかった
だから、どんな臭い匂いなのかはわからない
ひょえーな風貌
すごいお花です
ピントがボケボケですが
貴重な体験ができました
海の近くにあるショッピングセンターへ
もの凄い人だかり
混雑していた
ホテルのお庭から
オランウータンの手形?足形?
最終日
さよならを惜しむような雨だった

今となっては、20代の頃、友人達と旅をして良かったと思います。
歳を取ると海外の食事が合わなくなったり、長距離の移動が苦痛になったり、色々と無理が効かなくなります。若いうちに、行けるときに旅するもんだなーと思います。
しかし近所の公園や喫茶店、近所であっても、まだ知らぬお店、まだ知らぬ街、ちょっとそこまで、それも旅。今は、そんな小さな旅が心地よいです。日常から非日常へ。
旅はいつでも、すぐそこに。

写真を撮影することに意味なんてあるのだろうか?と思うことも多々あるのですが、写真を記録として残す、ということについては意味はあるのだろうと思います。燃えてしまった世界遺産、絶滅が危ぶまれる野生動物、災害や政治や宗教や社会の変化で無くなってしまう景色もある。その時その瞬間を記録する撮影するということは、だから意味はあるのだろう、と思います。

写真が残っている昔の旅の記事をまとめていこうと思います。
気晴らしに、また一緒に旅してくださると嬉しいです。

お付き合いいただき、ありがとうございます!

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ここまで、貴重なお時間を!ありがとうございます。あなたが、読んで下さる事が、奇跡のように思います。くだらない話ばかりですが、笑って楽しんでくれると嬉しいです。また、来て下さいね!