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500万で100万の利益。社員の負担は?

 「鮪のシマハラ」の1店舗あたりの目標は、「500万円の売上で100万円の利益。」であることは前回ポストしました。

 その際に、「それでは社員の負担があまりにも大きいのでは?」とのご指摘をいただきました。本当にそうでしょうか?少し検証してみたいと思います。

 まず原価と人件費にあたるFLコストですが、50%以内に抑えることが絶対になります。欲を言えば45%以内です。そうすると人件費は20%~25%ということになります。「鮪のシマハラ」では20%以内を求めています。ちなみに「鮪のシマハラ」のFLコストは神保町本店で41%前後、水道橋店で45%前後です。

 人件費を20%以下になんかできるの?そう思ったみなさん。できます。いや、やるんです。そうしないと十分な利益は残りません。FLR70%では、利益なんて無いに等しいのです。

 では、どうやってやるのか?「鮪のシマハラ」で言えば、既存の2店舗を3人の社員とアルバイトスタッフで運営することです。少ない社員で運営しますが、ブラックのような働き方を求めていません。「鮪のシマハラ」は完全週休二日であるし、週の労働時間は概ね40時間です。(そのためランチ営業は行っていません。)3人のスタッフが必要なわけは、全員の完全週休二日を死守するためです。

 ここで社員一人当たりの仕事量が問題になります。負担が大きすぎとなるわけです。そんなことはありません。私は実体験から確信を持って断言します。そんなことはありません。

 2022度末で、一人の社員を残してすべての仲間が退社しました。2023年からは、残ってくれた社員が神保町本店を、私が水道橋店を、一人社員で運営することになりました。何度もポストしています。私自身は、米ひとつ炊いたこともありませんでした。調理未経験です。米の研ぎ方や刺身の切り方は、退社前の最年少スタッフに指導を仰ぎました。

 そこから、私の現場での試行錯誤が始まりました。もちろん最初の数か月間は苦戦しましたが、春を迎えるころにはあることに気付きました。語弊を恐れずに言います。いままでのスタッフは、「なんて仕事をしていなかったんだ。なんて非効率的な仕事をしていたんだ。」本心からそう思いました。

 弊店は14:30出勤で17:00~23:00までの営業です。できます。十分できます。出勤して、下ごしらえ、ホールオープン準備、掃除、営業、発注、レジ締め、ぜんぜんできます。一人社員とアルバイトスタッフで十分です。

 自分でやったからこそ、あとに続く社員に「できない理由ばかり考えるな。」などど怒鳴ったりすることはありません。できないスタッフと一緒に解決策を考えることができます。より良い効率化を提案することができます。

 私でできるのです。どんな人間でも数回一緒に解決策を考えれば、誰だってできるようになります。この働き方を実践しFLの数字をまとめて、はじめて店長です。そして年収500万円をこえます。少なくとも現在の「鮪のシマハラ」ではそうです。 

 私たちの一日の労働時間は8時間です。社員には、「どうせ8時間拘束されるのであれば、バリバリやって高い報酬を得よう。」そう檄を飛ばしています。年間経常利益の10%を賞与で分配することを約束しています。少ない社員で多くの利益をあげ、多くの賞与を得よう。そう提案しています。

 そして改善された給与体系や労働環境を慕って、数人の社員が帰ってきてくれました。嬉しいです。本当の嬉しいです。

 ふふふ、「鮪のシマハラ」なんかまとまってきてませんか。こっからです。遅れてきた快進撃、いよいよなんですよ。合掌










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