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終わらない青春を約束してくれる三人:The ALFEE

The ALFEEファンの間では 自分が一番いい時・必要な時にアルフィーと出会う、という言い伝え があります。
なにせ 48年(2022年4月の時点)も休みなく、失速なく、路線変更なく、予想を上回る進化をし続けているバンドですから、出会う時期は何度となくあるし、どの時期に出会ったとしてもハマるんです。
そして誰もが 何故もっと早く出会わなかったのかーーー と自分を殴りたくなるんです。
なので自分を慰めるために言い聞かせるのですね、“一番いい時だ”って。

私は2回アルフィーに出会うことができました。1度目は1980年代初め、そして2度目は2020年3月、ロックダウンで勤めている学校がオンラインに切り替わり自分の時間が増え(*アメリカで教師をしています)、それと共に先の見えない不安故に心がイマイチ盛り上がらなかった時期です。

40周年(2014年)のライブ映像をたまたまYoutubeで観たのですが、それが震えるほどの衝撃でした。私の知っているアルフィーは主に80年代から90年代初めにかけて、メリーアンや星空のディスタンスなどのヒット曲ががテレビでひっきりなしに流れていた頃です。その時も精力的に全国でライブをやっていましたが、それから30年ずっと毎年ツアーで全国を回ってこんなに素晴らしいステージを続けていた!すごい!
まだ三人仲良しで心から楽しそうに歌っている!感動!

実は私は80年代のアルフィーのアルバムCDは3枚ほどアメリカに持ってきていて、ここ20年ほどたまに授業で使ったりしていました。音楽を使って作文をするのですが、歌詞によって書く内容に影響が出るので外国語のものを使うため、日本人の生徒がいない時には日本語の音楽も使っていました。アルフィーは楽曲に変拍子も多く、音に波があり、イントロや間奏がまるで詩を読むようにかっこいいので想像力を働かせたり自由に感じたままを表現するのにピッタリなんです。

音楽を聴いて、インスピレーションが湧くままに物語や詩を書いてもいい、お題に沿って書いてもいい、と上手に書くのではなく自分らしく書く、というレッスンです。割と何度もアルフィーを聴かせていたし、生徒にせがまれて映像を見せたりもしていました。生徒の中にはファンになった子もいて、曲を買う手伝いをしたり歌詞を訳してあげたりもしていたのですが、それでも自分には響きませんでした。放課後の図書室で大きいスクリーンでライブ映像を見たこともあります。なのに何故かいつの時もここまでハマらなかったんです。

やはりそれは 出会うべき時 ではなかったからでしょうか?

今また出会う時期にあり、たまたま見たライブ映像から始まり、聴いたことのない曲を探しては毎日繰り返し聴くということを毎日毎日もう10ヶ月も(注:2022年4月の現時点で、もう2年以上になりました笑)続けているのです(流石に長年やってらっしゃるのでまだ聴いたことがない楽曲があり、なかなか追いつけません)。

アルフィーに出戻ってからというもの素敵なことが次々に起こっています。

一つ目はこのnote。きっかけはアルフィーの歌詞から派生した色んな興味について調べたり考えたりしていることを何かにまとめたい、と思ったことです。
これまで45日間(注:2022年4月の現時点でもうすぐ550日です)毎日記事を書いていますが、書くこと自体が楽しく、また読み手として存在しているのでは知り合えなかったクリエーター・書き手さんたちと知り合うこともでき、まるで(勝手ながら)気の合う仲間ができたようです。
日本語で書く、というのも新鮮でした。これまでまともに書いてきたものはほぼ英語です、そしてそのどれもが論文やら発表やらの苦しみが伴うものです。
ここでは母語の美しさや難しさに自分がまるで生き返ったような気持ちで書いています。

二つ目は毎日に“待つ”楽しみができたことです。
アルフィーのお三方はラジオが週に4本(高見沢さんと坂崎さんが単独の番組も含めて)あり、テレビに出たりニュースに記事が載ったりで、待ち遠しい!という気持ちが毎日味わえます。高見沢さんからは有料コンテンツのT’s Licenceで毎日自撮りのビデオメッセージが送ってきます。何時に来るかは高見沢さんの都合ですので、それも朝からそわそわ待っています。
待つこと、がこんなに楽しいなんて!遥か昔、誰かに恋をした時に彼から休み時間に話しかけられるのか、今夜は電話が掛かってくるのか、そんなドキドキ待ち遠しい気持ちがこの歳になってまた体験できるなんて、幸せすぎます!

2020-2021年は、結成して初めて有観客ライブを一本もしていないアルフィーですが、毎日のようにお3方は “気をつけて、一緒にライブができる日まで待とう” と励ましてくれます。そんな言葉を聞くたびに、30何年ぶりにアルフィーのライブに早く行きたい! と私でさえもどかしく思うのですから、毎年ライブが楽しみだったアル中さん(アルフィーファン)にはこの待つ時間は辛く長いもののはずです。それでもメデイアを通してお三方の言葉に元気をもらい、皆さん待つ時間もポジティプさを忘れず励まし合っています。

三つ目は推し(この言葉もアルフィーを好きになって初めて知りました)を推す人たち に出会えたことです。私がツイッターを始めた理由はアルフィーへの愛を吐き出したかったから(周りには聞いてくれる人が誰もおりませんし笑)とアル中さんのアルフィー愛溢れるツイートが見たかったからです。そして彼らの言葉を読むたびに こんなにも愛されている三人は幸せだなぁ と思うのと、こんなに愛せる三人に出会えた私たちはもっと幸せだなぁ と胸がジーンとします。

誰かを好きだ、という人間の一番シンプルで一番大きな力を持つ感情が色々な表現で飛び交うアル中さんのツイッターを見ると、ちんまりとですが、この中に混じって三人への私なりの愛の言葉を表現できるのが嘘みたいに楽しいです。

アル中さんは常に優しく・楽しく、絶対に人を傷つけることも言わず、互いに労わりあい、共感しあい、素敵な言葉を積極的に掛け合うという、人間の理想形のようなコミュニケーションをネット上で取っています。ネットでの誹謗や心ない言葉が話題になる世の中で、見知らぬ人でも新しいファンでも、たまたまアルフィーを呟いた人にも本当に優しい。ツイートに温度があるなら、まさに ぬるま湯 の温度です。じんわりと心地よいぬるま湯。
アルフィーが以前長続きの秘訣は、と聞かれたインタビューで ”ぬるま湯の関係” と言っていましたが、違う意味でアル中さんの保つぬるま湯は最高に素敵なのです。

以前の自分ならどれもが生活スタイル・やりたい事に当てはまらず、この三つの恩恵は手に入れられなかったでしょう。
遠くを振り返る余裕ができ、自分や他人を見る目が豊かになり、若さとは違ったエネルギーを欲している今。それであって、自分の根底は変わらず、あの時代のワクワクも失われておらず、キュンと疼く胸もまだ持っている今。

”君たちの青春がアルフィーなら、その青春は永遠に終わらせない”

高見沢さんの言葉に、慰めなんかじゃなく、やっぱり自分に一番の良い今に出会ったんだ、と気づきます。 私の青春はずっと続いていた。
勉強に、仕事に、人間関係に追われて疲れて疲れていたけれど、今までちゃんと気づかなかったけど、私の青春は続いていた。

アルフィーの希望溢れる音楽とその愛溢れる人間性には、高見沢さんに恋い焦がれる中学生の私に瞬時に戻せる魔法がかけられてあった。

こんなに好きだという感情を会ったことも無い誰かと共有できる、というプレゼントもあった。

自分の失敗や教訓となる体験や、与えられた優しさや愛を振り返る時間と手段も貰えた。


アルフィーに出会えて本当によかった!毎日、毎日、そんな感動が続くなんて、青春が色あせないなんて私は世界一幸せなシマリスです。

*2022年4月11日に編集しています
シマフィー

*ヘッドの画像はスパイスさんからお借りしました。

シマリスのアルフィーで学ぶはこちらで読めます

The ALFEE の69枚目のシングルが先日発売になりました。カップリング曲もビックリするほどかっこいいので是非お歳暮にどうぞ。

Joker ー眠らない街ー:The ALFEE(楽天)


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