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長距離通勤がなくなって失ったもの

学校までは渋滞がなかったら45分、朝の渋滞(6時にはもう混んでる)にはまると1時間から1時間半。オンライン授業になるまでの12年間、毎日往復2時間の運転が課せられていたわけですが、3月からこっち学校に出向いたのは計6回だけ。そしてこうした動かない毎日の中で、いかに運転がストレスだったか、疲れの原因だったのかがはっきりしました。もっと学校の近くに住めればいいのですが、全米でもトップクラスの高級住宅地域にある学校のため(給料は普通)とてもじゃないけど近所の豪邸は買えません。同僚の中には2時間かけて学校に通う先生もいます。
そんなわけで長距離通勤は必然だったため、その時間に何か他のことをするわけです。マルチタスキングっちゅうやつです。

まずは行きは大体が学校・授業のシミュレーション。どんな流れか、何を使うか、どう席の配置を変えるか、どんな質問が来るだろうかを考えたり。その日の会議のスケジュールや、ランチを誰と食べようかなども。
そして帰りは反省会。うまくいかなかったこと、生徒の質問のこと、自分の準備不足だったところを考えます。会議の時にこういえばよかった、ああいえばよかったと後悔することも。

そうじゃない時は夕食の献立や準備を冷蔵庫に何があったかな〜と思い出しながらしたり、友達に電話をして近況を教えあったり。遠くにいる卒業生に電話でサプライズしたり。

あとは思い切り歌う。帰りの車の中は気持ちよく、大きい声で、大好きな歌を歌う。

長距離通勤がなくなって一番残念なのは大きい声で歌えないこと。家の中で歩きながら歌うのとはまた違う高揚感があり、しかも一日頑張った帰りなので開放感もある。長い1日を終え、帰路にあるからこそ思いっきり歌いたい歌もある。
そんな1時間がなくなってちょっとだけ寂しいです。


シマフィー

*シマの帰りの歌No.1はThe ALFEE の夜明けのLanding Bahn でした。聴いたことない方はぜひ一度聴いてみてください、悲しい歌詞ですが気持ちのいい曲です。高見沢さんになりきって歌います。


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