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People on street

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日々考えたこと、日常のこと。 そして育児と子育て、教育について考えたこと。
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2018年4月の記事一覧

なんの仕事をしているかわからない、家にほとんどいない父親

なんの仕事をしているかわからない、家にほとんどいない父親

僕の父親は高校卒業と同時に日産(?)のディーラーに就職して社会人になったらしい。実際には高校生の時代から勤労学生だったとかいって自慢げ語っていたことによると、若松に寄港した荷下ろし後の石炭船の底に残った石炭ゴミを拾い集めてどこかに売り飛ばす商売をしている悪い人に雇われて、高校の同級生の友達を数人集めて作業をさせる(自分は作業をせずに甲板から懐中電灯で照らして「そこにある石拾え〜」みたいな司令塔だっ

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規定される内部と世界の広さと宇宙の外

規定される内部と世界の広さと宇宙の外

4年生になった娘と最近よく原宿にお買い物に行く。
雑司が谷に住んでいるので、自分たちの住んでいる雑司が谷から徒歩圏の繁華街といえば池袋なのだけど、原宿には池袋にはない魔力のあるコンテンツが満載だし、電車に乗って出かけるという行為にも娘たちにとっての楽しさは池袋とは比較にならない充実ぶりである。池袋には路面に面白い店がない。ここが圧倒的に原宿や渋谷とは違うところ。歩いて楽しいまち。

僕が子供の頃住

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割りばしとかまぼこ板とダンボール箱

割りばしとかまぼこ板とダンボール箱

僕が育った北九州八幡の紅梅町というまちは、町工場が立ち並ぶ下町だった。1970年代の後半から80年代にこのまちで幼少期と少年時代を過ごした。

紅梅町のまん中にライオン食堂はあって、そこは額に汗して働く町工場の工場労働者たちの朝昼晩の胃袋を満たす、まちの食卓だった。

両親と祖父母ともライオン食堂ではたらく商売の家に育った僕は、生まれてすぐ保育所に通い、保育所が終わってからはライオン食堂のある長屋

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子育ての事

子育ての事

一年くらい前だったか、奥さんがお友達とお茶をして帰ってきた日の夜に、その日仕入れてきた中学校受験の話になった。

本当なのか嘘なのか、都内の小学生の結構な割合が中学校受験をするというのは聞いたことがあったけど、僕のような田舎育ちには想像もつかない訳で、そもそも自分がやったことのない事を小学校三年生になったばかりの我が子に強いるつもりもないし、情報提供することすらもどうかと思いながらも、5年生になっ

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