第31回

「女すごろく」のゴールはどこか

おぎゃあと産声を上げてこの世に誕生した時点では、誰もが赤子だった。
そこから数年、就学児となる頃にはじわじわと個性が形成され、発育にも少しずつ差が出てくる。
成人した頃には、すでに結婚し子供をもうけるほど仕上がっている人もいれば、中二レベルから大人になりそびれ「永遠の思春期」に突入してしまう人もいる。

いわゆる「中年」と呼ばれる40代。ここまで生き延びると、実に多様化した生活ぶりになってくる。
子育てが終わり、第二の人生的に熟女ライフを謳歌する段階の人もいれば、思春期の子供に翻弄されつつ、必死で働き家のローンに追われる段階の人もいる。社会人歴20年のキャリアでバリバリ働く脂の乗った人もいれば、人生半ばにして「このままでいいのかな」と自分探しの旅に出てしまう人もいる。

どんな人生を送ろうとその人の自由。何が正解で何が間違いということはない。
ただその時々で選び進んできた結果が如実に表れ、人によりステータスが大きく異なってきた「現実」を、否応なく意識させられるのが「40代」という年頃ではないだろうか。

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