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「勤労感謝の日」、あなたにとって「勤労をたっとぶ」とはどういうこと?


今日は「勤労感謝の日」。

国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に定められた16の祝日のひとつです。

国民の祝日に関する法律には、その趣旨がこのように定められています。

第1条
自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。

第2条
「国民の祝日」を次のように定める。
 (略)
 勤労感謝の日  11月23日
  勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。

国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)


「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」

後段の「生産を祝い」「国民たがいに感謝しあう」というくだりは、分かりやすく親しみやすくもあり、子どもたちにも説明しやすいのですが、私は前段の「勤労をたっとび」という言葉を見ると、何だか少し背筋が伸びるようなしんとした気持ちになります。

「たっとび」は「尊び・貴び」。
尊ぶ・貴ぶは、「敬う。尊敬する。大事にする。尊重する」という意味です(旺文社標準国語辞典第八版)。

つまり「勤労」に対して、敬い、大事にしましょうという意味に読めます。


これって立ち止まって考えると、いろいろな考え方ができると思うのです。


学校で習う、ポピュラーな意味は、「働いてくれているみんなに対する敬意」でしょうか。「世界は誰かの仕事でできている」(ジョージアCM)の世界観そのものです。私も好きな考え方です。

自分が働いている立場で考えると「私が毎日働くことができる環境を大事なことだと思い、敬う」こともできます。私が毎日出勤し、そこに仕事があることが如何に尊いことか、普段は忘れがちですが今日くらいは感謝してもいいですよね。

また「勤労」つまり働くということは、自分にとってお金だけではない様々な無形の報酬を得る機会でもあり、自己実現の場でもあります。

「日々の仕事をとおして経験やひととの繋がりが得られること、そしてやりがいを感じながら、なりたい自分に向かって歩める機会に対する敬意」

そんな考え方はどうでしょうか? キャリアコンサルタントとしては、こういう考え方が広がってもいい気がします。


そして、忘れてはならないのが、一人ひとりがどのように日々「勤労」に励んでいたとしても、そこには必ず関わってくれる他者の存在があること

目の前のお客様はもちろん、取引先も、一緒に働いてくれるスタッフや一緒に悩んでくれる上司もそうです。何より日々の暮らしをともに過ごしてくれる家族の存在は自分自身の「勤労」に関わるの大きな要素です。

そのひとたちを「たっとぶ」ことを、忘れるわけにはいきません。


勤労感謝の日は、今年最後の祝日でもあります。

皆さんも1年の勤労を振り返り、残り1か月あまりの2022年をどのように駆け抜けるか、そしてこれからの「勤労」について、じっくりと考えてみてはいかがでしょうか?


あなたにとって「勤労をたっとぶ」とは、何を敬い、大事に思うことですか?




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