見出し画像

OK Human

久しぶりに文章を書きます。今は公園にいます。といっても2月16日(火)7時48分の話です。投稿の時刻は分かりません。少しの早起きをして、お気に入りのパン屋さんでサンドウィッチ、セブンイレブンで温かい珈琲を買い、ラジオ体操をするご高齢の方々を眺めながらムシャムシャ書き書きやってます。今のご時世外で食事など憚られる気がするので、その背徳感の刺激も一緒に味わっております。普段買わない398円のサンドウィッチはとてもボリューミーで、瑞々しい野菜が口元の端から溢れ落ちそうになります。というか零れ落ちてお気にの上着を汚しました。くそー、と思いながらも今日は色々なことをサボる1日と決めてるので心配ご無用、帰宅してすぐに洗濯すれば済む話です。しかし色々サボる1日と決めたならば洗濯もサボるべきなのじゃないか?という葛藤が今の今沸いてきました。迷うときは、後の私に判断を委ねるのが私の信条です。今は気にしません。

少し肌寒い気がしたのでイヤホンを着けました。耳の穴がおさまると少し温かみを感じるのは私だけでしょうか?今はweezerという名前の泣き虫ロックバンドをお共に据えています。『OK Human』というタイトルのアルバムです。素敵なタイトルだと思います。

日差しを背に文章を書いてると首元があたたかくなってきました。今は食事を終えてマスクをつけて、時々珈琲を啜りながらスラスラやってます。iPadにカタカタやってるのでスラスラというオノマトペは不適切にも思えますが、スラスラやってます。最初不適切という文字を変換しようとすると誤字のお陰で『素敵説』と表示されました。新しい言葉を見つけました怠惰な朝のお陰です。

ふと見上げると、大きなカラスが一羽、私をじっと見ています。どんな気持ちで私を見ているのだろう、なんて考えている内に高くに舞い上がりました。枯れ果てた木々の隙間で小さくなって行くカラス。遠近法なんだろうけど、もしかしたら本当にカラスそのものが小さくなっている、なんてこともあるんじゃないかな?もしくはベンチに腰掛けた私の視点だけが深く深くに落ちていく、意識も身体も置き去りにしたまま……それはない。

珈琲がすっかり冷たくなって来ました。影の形が少しばかり変わってきました。ただいま8時34分、あれ?時間の経過が割に合わない!おかしいぞ。何か起きているんだ?なんて思ってたら小さなカラスが大きくなって私の前に現れました。「時間は不可逆的で反骨の音楽なのさ」私が作者ならこのカラスにこんなセリフを当てがうでしょう。そしてこう言わせます。「グッバイ、怠惰な文字屋さん。センセーショナルなアイラヴユーを君に」そしてカラスは小さく小さく、消えてゆくのです。

……カラスは喋りません。全てが私の妄想です。想像は所詮現実に屈従するしかないのです。そろそろ指が冷たくなって来たので帰ろうと思います。ただいま8時32分。スラスラ終了のお時間です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?