新年早々にらまれてしまった件
2024年ことはじめに、人形浄瑠璃文楽を観てまいりました。
毎年、新春の上演を観賞にまいります。今年も国立文楽劇場は新春のおめでたい設えが華やかに飾られていました。
さて、こちらの写真の『にらみ鯛』を、私は初めて大阪で見ました。
新年早々に睨まれた?とは、この『にらみ鯛』のことです。
職場で睨まれるとイヤな気持ちになりますが、めでたい鯛は縁起良し!ですね。
さて、睨み鯛(にらみだい)を調べてみたところ、大阪ことば辞典によると以下のように解説されていました。
塩鯛二尾の両喉をワラで結び、裏白・ゆずり葉を挿してかまどの上に吊るしたもので、掛鯛ともいう。それを六月一日にこれをおろして羹にして食べると、暑気に当たらぬといわれたが、その吊り下げた恰好が互いににらみ合っているように見えるところから、睨み鯛といったともいわれる。
これは関西特有のお正月のお祝いの習わしとのことで、関東や私が育った山口県などでは無いんですね。文楽劇場が大阪の中でも特に船場というあきないの中心地ということもあるのかなと思います。
さて、新春の文楽の演目は
・七福神宝の入舩
・近頃河原の達引
お舞台の前に『三番叟(そんばそう)』で幸先良い寿ぎで幕が開きました。
七福神の演目では、昨年訪れた琵琶湖に浮かぶ竹生島(ちくぶしま)にお祭りされている弁財天もひときわ輝いていました。
新春の寿ぎ(ことほぎ)を慶ひお祝いすることは、今年をまた心機一転で生き抜いていくパワーがみなぎってきますね。
2024年今年も全方位から運とご縁が流れ込んできますように、日本の古典芸能の大元には『清々しく生きる喜び』を示してくれているのかなと感じた次第です。
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