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最高の夏!

珍しく朝からnoteを書いている。雨降り前の雲が広がりつつ、日差しが垣間見える朝だ。窓に日差しは届かずエアコンがなくともそれなりに過ごすことができる。それと頭の冴えとは別問題だが。

洗顔シートで怠惰の拭い去りを試みる。しかし1日寝過ごした休日の代償ははっきりと脳内に住み着く。昨日も、オリンピックの閉会式を寝起きの頭でみたが、"ほしめぐりのうた"くらいしか記憶にない。ぼーっとした腐り半眼の鹿田が見つめていた。大竹しのぶやこどもたちの声はきれいだった。

その、半眼の中心くらいまで、がらんどうのいわば僕の形をした虚ろに、期限の切れた休日の腐敗した液体が満ちていて、それをどうすれば再び空っぽにできるかと僕は寝ぼけ眼で考えているのだが。頭のてっぺんにホールソーで穴をあけて逆立ちするしかない。それでも満たされていた脳だから、空っぽになったとき、何も考えることができなくなった体はゴム製のようにくたっとくずれ、地面の重力に抗えず、夏の濃い影のように残るだろうか。

となると、逆立ちをする場所を慎重に選ばなくてはならない。それに僕は半日を要し、朝食をとっていないことに気づき、昼食を食べ、否応なく欲求を満たされた後に気づく

あ、僕、逆立ちでないや

鹿田です、よろしくね!

やっと目が覚めてきた、今電気をつけて思い切り背伸びをしたよ。ついでにラジオ体操までやってしまおうかと思ったがもうそれなりに活気ついたのでいいやと思った次第だ。数日不調だったラジコもまた調子を戻したので、プレミアム登録している鹿田はいつでもラジオ体操ができる。すごいだろ!

しかし残念ながらこのご時世で出張できないからね。出張のない夏のラジオ体操なんてただのラジオ体操だ。ただのラジオ体操で十分だなんて反論は夏びいきの鹿田は一切受け付けない。

今日も今日とて。朝の日差しはあっという間に雲に吸い込まれ、黒く怪しく低空を視察するやな雲が空を制圧している。週間天気予報をみれば水曜以外に晴れマークなんて一つもない。ま、それでも僕は別にいい。天気が悪いなら悪いに妥当な雰囲気ある写真がとれるし、僕はその真昼の暗い景色を写真に収めたならいつでもその雰囲気を思い出しては妄想に浸れる。神社もいいな、神社に上る長い階段は曇天時の空想には欠かせない。神秘性もしっかり付随するしね。夏の午後のくらい神社。みんなならどんな物語を描くだろう?

川辺もいい。いや、天気の悪い日に、雨風の強い日に本当に川に行ったりしてはだめだよ。遠巻きにみるか、天気だけを目や皮膚に焼き付けて、川は空想するだけでいい。ほら、少し冷たい強い風が吹いている、ずっと続く川の奥の方に一点の光を残して後はまっくらな曇天の川辺。その奥で待っているのは何かな?見たことのない景色か、人か、獣か…。



蝉たちも泣き止み、静かな夏の午後。そこに違和感を見つけてしまった時、もう妄想の箍(たが)は勝手に外れ、あふれんばかりに脳内に世界が広がる。そのひとつひとつを大事にあつめてさ、夏休みの日記にこっそりと、想像の世界を混ぜ込んでしまっても楽しいかもしれない。つまらない文なんて誰も読みたくないよ。程よくフィクションを混ぜて、自分自身で世界を楽しく変え、あわよくば他人さえ巻き込む。それって最高だと思わない?

読書もいい。ぼくはいつもいつもお勧めしている。特に冒険系の小説やホラー、不思議な話。そこらの本を暗いくらい夏の午後、カーテンの陰に隠れて読んでご覧。面白いを突き抜けて、恐ろしいほどトリップできるから。映像なんてちっぽけに思える、自分の脳みその素敵さに気づくはずだよ。

こんな暗くて非日常の夏の日にも、だからちゃんと意義があって、それを知ってしまった君たちはもう、それを知らない人々より倍、夏を楽しめるはずだから。

まだまだ夏は終わらない。

最高の夏にしようぜっ!

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