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この目で見たぞ、人生100年時代。

100年を、その目で見たことはあるだろうか?

先日、祖父が100歳を迎えました。

今年2022年に100歳ということは、1922年生まれです。この年、世の中で何が起こったのかというと…

  • ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』が発刊

  • (後の)東急電鉄が設立

  • アインシュタインが来日

などなど。翌1923年には関東大震災が起こっています。

ちなみに15年だけ続いた大正時代の一部で、教科書で習う「大正デモクラシー」と呼ばれる運動も、この頃のこと。今は、習うのでしょうかね。

生まれからはずいぶん後になりますが、僕が祖父の長生きを実感したのは、ビートルズの来日とケネディの暗殺をニュースで見たと聞いたときです。

好きだった音楽や映画の史実・背景と重なると、より歴史の重みを感じたものです。

また僕が小学生、中学生の頃などは「戦争体験を語る」などの特別授業で、講師として呼ばれたりもしていました。大阪生まれ→九州の戦地にわたる→四国に流れ着いて今に至る、だそうです。

記憶が定かではないのだけれど、どこかの地域から地域へ、命からがら海を泳いでわたったと聞いています。

そんな祖父、さすがに耳は遠いですが、いまだに買い物をしに近所のスーパーまで自転車を漕いでいくほど元気です。数ヶ月前、突然数時間行方不明になったと思ったら約3km先のホームセンターまで買い物に行っており、うちや叔父一家を困らせていました。

90歳代は「日本にまだいくらでもいるだろう」と思っていましたが、昨年あたりから

「いやいや、100歳はさすがにスゴくね?」

と、徐々にその途方もなさを感じるようになってきて。

人生100年時代と呼ばれるようになったのはごく最近の構想で、そのれっきとした生き証人が近くにいるわけですからね。

人間は確かに100年生きるようですし、70代、80代、90代とライフステージに合わせた楽しみ方を、祖父は持っていたと思います。歓迎されることではありませんが80歳代半ばまで車も運転していました。

「人生の目的はひと続きになっているもの」と最近ある方からお聞きしました。大きな軸は普遍だが、歳を取れば考え方が変わるし目的のあり方も変わってくる、と。

まだ元気であるとはいえ、体が衰えて昔できたことができなくなっていく祖父を見ていると、100歳を迎えた現在の「あり方」はなんだろう? と考えます。

おそらく、「1日でも多く生きる」といったことだろうと思いますけれど。

その重みは今の自分にはまったく想像もつきません。

100歳まで生きられたとして、何をしているのかなど分からない。強いて言えば、そんな歳になっても好きなことをしていて欲しい。65年後も、ネットとPCさえあればなんでもできているだろうし(笑)。

18世紀の産業革命から現代のIT革命まで、どんどんイノベーションが発生するサイクルが短くなっているといいますよね。僕やお読みのあなたが100歳を迎えられた頃には、いったい世の中はどうなっているんでしょう?

などと想像していたら、そんな社会イノベーションをいくつも目にしてきたであろう祖父の歴史には、開いた口が塞がりません。

祖父よ、100歳おめでとうございます。

家族の100年を通して自分が迎えるかもしれない歴史について考える、いいきっかけになりました。

あなたの100年は、どう色づいていくでしょうか? 現実感がわかないかもしれませんが、人間が100年生きるこの時代です。少し、思いを馳せてみてはいかがでしょう。

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