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ある出戻りうどん県民の告白。

うどん県はここ数日、やわらかな陽気に包まれて春めいてきました。

先日Twitterで

「暖かくなると冷たいうどんに移行するのはうどん県民の習性です」

とツイートしたら、ウケが良かったんですね。どうも真実っぽい(笑)。

そのほんの数日前まではかけうどんなど温かいうどんを食べていたのに。これからまた寒くなるまでは、冷たいうどん中心の布陣になっていくことでしょう。

先週行ったあるお店は、温かいうどんは正直イマイチなのだけれど、一転してぶっかけうどんは美味しかったので春夏向きのうどん店なのかも。
(その逆もあるから面白い)

食べるものが季節の変化を知らせてくれる、この感覚。

僕は1年3ヶ月前まで東京にいたのですが、かの地は食文化が多様すぎて、季節の変化を意識して感じることが少なかったように思います。

メディアが伝える、人工的に作り出される変化だけ。

しかし本来、季節の変化というのは自然が知らせてくれ、自分自身の体感として察知するものですよね。「食べたくなるもの」は1つの大きなトリガーで。

14〜15年前、香川にいた頃は当たり前すぎて感じなくなっていました。いま、季節の変化をうどんを通して得られることは、僕にとって大切にしたい感性です。

あばら屋のような店構え、さぬき特有のセルフ式隊列、カウンターの向こうでは地元のおばあちゃんがせっせと働いていて、スッと差し出されるうどん。

観光客はこういった、うどん県民にとってはお馴染みの光景に価値を感じるのだそう。僕は出戻りにつきまだ観光客視点が残されているので、この価値の感じ方、分かります。

良い意味で普通じゃない。未知の文化は新しい文化。

味でのみうどんの良し悪しを判断するのは、一部の熱狂的ファンだけで。時にそうした風潮は、価値を鈍らせるもの。

僕は季節感というものを含め、体が得るふわっとした感覚に、ご当地食の価値があると思っています。

出戻りうどん県民として、当たり前との狭間に立ちながら、この感性を保ち続けたい。

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