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【詩・ポエム】『まいっか』

『まいっか』

ボクは魔法の言葉を持っている
楽しみだった遠足が雨で延期になった時
散々泣いたその後に
魔法の言葉を言ってみる
まいっか
まっいっか
まぁいいか
そしたら次に進み出す
次の遠足何着て行こう

ボクは魔法の言葉を持っている
親友だと思ってたアイツにムカつく態度をとられた時
散々怒ったその後に
魔法の言葉を言ってみる
まいっか
まっいっか
まぁいいか
そしたら次に進み出す
今度アイツと何して遊ぼう

ボクは魔法の言葉を持っている
大事な試合に自分のミスで負けてしまった時
散々くやんだその後に
魔法の言葉を言ってみる
まいっか
まっいっか
まぁいいか
そしたら次に進み出す
今からもっと練習だ

ボクは魔法の言葉を持っている
大好きだったパパが死んでしまった時
散々泣いたその後に
魔法の言葉を言ってみる
まいっか
まっいっか
まぁいいか
そして次に進み出す
パパが魔法をくれたのだから

~詩人ぐらし~

【解説】
いつまでも気持ちの切り替えのできない息子に贈った魔法の言葉。
最後の、パパが死んでしまった時は「流石にそれはムリやろ」とツッコミが入ると見込んでいたのが、案外すんなり受け入れられ、一抹の寂しさを感じた。

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